第1部分 第2部分 第4部分
Ricercare a 3 Musicalisches opfer

Ricercare a 3
第3部分(95-140小節)


95小節〜のバスの主題に第2部分(46小節〜)にも見られた
対主題2が伴います。ただし、ソプラノとアルトが入れ替わっています。



この主題は72小節〜のソプラノの主題(第2部分)同様、
末尾の2小節が繰り返されています(楽譜は省略します)。

105小節〜には間奏6が示されます。105-106小節のアルトに
示されたモチーフが、106-107小節のソプラノ、および
107-108小節のバスにそれぞれ若干形を変えて模倣されます。
模倣されるモチーフを下の楽譜に青い音符で示しました。



間奏6は、ほぼそのままの形で180小節〜、
すなわち曲の最後にも示されます(第4部分)。

109小節から、間奏の中ではもっとも長い間奏7が始まります。
間奏というより展開部の感があり、主題の断片などを素材とした
反復・模倣により構成されています。

109小節〜のバスには、18小節〜の間奏1(第1部分)にも見られた
対主題1の断片に基づくモチーフが見られます。
ソプラノ、アルトは3度(6度)で重複したモチーフを反復しています。



115小節〜のバスには主題の最初の2小節の縮小形が繰り返されます。
ソプラノ、アルトは半音階的なモチーフを互いに模倣します。
主題にも半音階が含まれているので、
半音階も主題の断片といえるかもしれません。



118小節〜では、各声部が独自の半音階的モチーフを繰り返します。
118-119小節が120-121小節に繰り返されているという見方もできます。



続く122-124小節のバスに示されたモチーフは、
125-127小節のソプラノに模倣されます。この3小節からなるモチーフの
3小節目(124小節のバス、127小節のソプラノ)は、
主題の最後の2小節の縮小形になっています。
このモチーフ以外の2声部は自由な旋律となっています。



115-127小節の間に、主題の冒頭・中間(半音階)および末尾の
断片が続けて示されている事になります。

以上、全20小節の間奏7に続き、129小節〜には
第1部分(31小節〜)にも見られた間奏2が示されます。
ただし、ソプラノとアルトが入れ替わり、また若干変形されいます。



間奏2に続いて135小節〜に間奏8が示されます。ソプラノとバスが
それぞれ別のモチーフを反復し、アルトは自由な旋律となっています。



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