第2部分 第3部分 第4部分
Ricercare a 3 Musicalisches opfer

Ricercare a 3
第1部分(1-45小節)


冒頭に「王の主題」が呈示されます。こののち装飾・変形を受けながら、
「音楽の捧げ物」全曲に共通して用いられる主題です。
この曲の中では、その断片が様々な形で利用されます。



ソプラノの主題に続いて、10小節〜のアルトに応答が示されます。
この応答には対主題1が伴います。
下の楽譜のソプラノに青い音符で示したのが対主題1です。
対主題1は23小節〜のバスの主題にも伴います。



このアルトの主題呈示のあと、間奏1が示されます。
間奏1は対主題1の断片が元になっています。
下の楽譜に対主題1の断片を青い音符で示しました。



この18小節のソプラノに示された対主題1の断片は、
続く19小節の旋律と一続きのモチーフになっており、
20-21小節に繰り返されているほか、
後に第3部分(109小節〜)、第4部分(161小節〜)にも登場します。

23-30小節のバスの主題に続いて、31小節〜に間奏2が示されます。
31-32小節の3声部は1群となり、33-34小節に繰り返されます。
また31小節のバスのモチーフは32小節のアルトに反行形で
模倣されています。下の楽譜に青い音符で示しました。



間奏2は、ほぼそのままの形で第3部分(129小節〜)にもみられます。

間奏2に続いて、38小節〜に間奏3が示されます。
間奏3は、3連譜の特徴的なモチーフの模倣に始まっています。
このとき、バスには主題冒頭の断片が見られます。



間奏3は、ほぼそのままの形で第2部分(87小節〜)にもみられます。
どちらの間奏3にも続いて主題が示されますが、
その主題に伴う対主題も双方に共通のものとなっています(対主題2)。

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Ricercare a 3 Musicalisches opfer