松代温泉 加賀井温泉一陽館

                                    2008/05/02

  春になって景色も雰囲気もよくな
ってきたので、長野市へ行ってきま
した。


  句碑に曰く

        春風や牛に引かれて善光寺
     開帳に逢うや雀も親子連れ
               一茶

 ついでに松代に立ち寄りました。松
代は真田幸村の一つ違いのお兄さん、

が上田から加増移封されて城を構
えた場所なのです。

 私の大好きな禅師老人は、信之
76歳のときの子供だというから、こ
の松代で生まれたのに違いありません。
調べれば調べるほど、信之の精力振り
に圧倒されますし、正受老人の母親が
もともとは隠れキリシタンだった、と
いう噂も楽しいし、母と子、ともども
飯山の正受庵に住んでいて、いまでも
お墓が仲良くならんでいるのも見てい
て楽しい。それに正受老人は、臨済宗
中興の祖といわれる
白隠を育てたその
当時の大先生なのです。

 入浴料はわずかに300円。同行者との
待ち合わせ時間があって、長湯ができま
せんでしたが、二つある露天風呂のうち、
湯温
37度のぬる湯のほうに皮膚がふやけ
るほど長く浸かっていたい、というのが
私のいまだかなわぬ夢なのです。


 この夢がいつか叶う日がくるのを期待しましょう。

 では、皆様ご機嫌よう。

 この温泉のなにが良いのか、と聞かれる
と、余所者の私は答えに窮しますが、ゴー
ルデンウイークの間のこの時期の一陽館は
美しい花に飾られて、それはそれは美しゅ
うございました。

 昔から田圃のなかに湧いていた茶色い
色の温い(温度の低い)温泉で、炭酸ガ
スが大量に含まれている濁り湯です。カ
ルシュームも大量に含まれています。

 そもそもが大物揃いの真田家に、
ますますの関心が集まるようにで
きているのですね。そういうわけ
で松代の真田館などを訪ねるとま
ことに楽しい。

 ただ、今回は同行していただい
た私の友人はうっちゃっておいて、
町の東にある、世にも奇妙な温泉、
加賀井温泉一陽館をひとりで訪ね
ました。

 下見のついでに、善光寺さんへお参
りしました。前にも書きましたが、こ
このご本尊は百済の聖明王が
欽明13
10月に欽明天皇に贈られた釋迦佛
(しゃかほとけ)の金銅像(かねのみ
かた)一躯(ひとはしら)
なのです。
日本にはじめて入ってきた由緒ある仏
像なのです。もっとも秘仏ですから実
物は見せてもらえません。法要のとき
に前幕は揚げられるが、金色の扉が拝
めるだけなのです。

 結果は上々。ここは、11年前の長野オ
リンピックのときに作られた郵便貯金会
館なのです。料金も高くなく、近所に見
どころが山とあるから、おおいに満足し
ました。

 大学の同期会を長野市でやったらど
うかと思い、長野市の駅の近くのメル
パルクを会場にしたのですが、石川県
の金沢市からメルパルクの予約をして、
同期会までに一度も会場を下見しない
のはいくらなんでもあんまりだと思い、
重い腰をあげて下見に行ってきました。