硫 黄 島・東 温 泉
2008/01/22
1月の22日というのは大寒の時期だから、
気圧が西高東低になれば、シベリアから吹
き出す風が強くなり、表日本では天気は晴
れになるが、海上は荒れ模様となる。
逆に東高西低となれば、天気は悪いが風
は吹かず、凪となる、という具合なのだ。
私が旅行した1月22日は後者に該当した。
ただし、23日は西高東低に変化するので風
は次第に強くなる、との予想であった。
なお、鹿児島県の温泉についてはhttp://rorexgtr.web.infoseek.co.jp/spa_
kagoshima_home.htm
が詳しい。
薩摩硫黄島については
鈴木邦彦氏
の報告が素敵だ。http://homepage3.nifty.com/kunihiko/
earth/volcano/satsumaiojima/sastumaiojima.htm
では皆様、ご機嫌よう。
なお、現在の硫黄島の所帯数は63。
人口は117人。
俊寛の足跡碑には次の説明がつけて
あった。
宿のおばさんは、通常はこの温泉に
は入らない、と言った。酸性度が強い
というのか、薬効が強すぎるというの
か、三十年前に一度入浴したことがあ
るのだけれど、吹き出物ができたので
それ以来入っていない、というのだ。
雨の降るなかを脱衣してジャブジャ
ブ入浴するのは爽快ではあるけれど、
まあ、結構濡れましたよ。
この島、硫黄島(「いおうとう」と
読む)には三島村が村営で運営する船に
乗らなければならない。船だから波が
高くなれば欠航する。欠航かどうかは、
朝6時に鹿児島市にある三島村役場で決
定するのである。その決定は島ではラ
ウド・スピーカーで放送されるから島
の人は知っているが、私たちは、船の
出港9時半まえに島に電話して問い合
わせる必要がある。とてもややこしい
のだ。
さて、本題の東温泉なのですが、
これこそ今回の鹿児島県温泉旅行
の目玉だったのです。
でも、苦労しましたよ。
写真:
この奇妙な写真は硫黄岳火口内部
http://www.aist.go.jp/GSJ/
dEG/sVOLC/Io_pict.html
写真:これが島の北部にある坂本温泉。単純泉。大き
い方の浴槽で入浴する。
坂本温泉の温度調節はセルフ・サービスなのだが、余
所者にはその調節方法がわからない。塩ビパイプを立
てたり横においたりして二番目の大きい浴槽を適温に
するのだ。工夫と時間が必要となる。
一番目の浴槽は岩の割れ目から滲み
出る源泉をためる源泉槽だから熱くて
入浴に適さない。二番目の浴槽が適温
である。エメラルド・グリーンの色が
美しい。三番目の浴槽はぬるくて入浴
に適さない。浴槽の下はすぐ海である。
高波がくれば波をかぶることになる
だろう。
薬効の面からいえば、日本で一番は
秋田県の玉川温泉なのだろうが、この
東温泉は玉川温泉の50%お湯割り状態
くらい、と表現してもよいのではなか
ろうか。皮膚全体から薬が染み込む感
じと表現できようか。チクチクと傷の
部分が痛む。
天気はますます悪くなり、雨も結構激しくなって
きた。民宿のおばさんに頼んで、車で東温泉まで連
れて行ってもらいました。
ここは聞きしに勝る素晴らしい温泉でした。
飛行機も調べた。薩摩硫黄島飛行場は昔、ヤマハリゾートが作り、バブル経済の崩壊後村営の飛行場となったが、東和航空も営業をやめてしまい、現在はチャーター機によるサービスだけになった。枕崎空港から20分で到着するが、片道3万円以上となるよし。飛行機は宮崎空港に頼む必要がある。
ヤマハリゾートは城ヶ原牧場を残し、孔雀の放鳥も残した。超高級リゾートホテルは解体して撤退したのである。
NHKの天気予報をじっと眺めておれば予測
はつく、と土地の人はいう。NHKの波予報を
見るに、2mと書いてあれば「凪(なぎ)」
の状態と読むのだそうだ。ただ、波予報が
3mを越すときには注意すればよい、とのこ
とだった。