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カラマツストーブの特徴




○日本モデルのストーブです。
現在普及している薪ストーブのほとんどは、欧米モデルの暖炉方式を採用したストーブです。これに対して信州カラマツストーブは、炉内に灰をためてその上で薪を燃やす、言わば、農家の土間にあった「かまど」炭焼き釜、陶器焼く「のびり釜」といった、日本独特の高度な燃焼技術を取り入れた、初めての日本型ストーブです。
横置きの長い構造は、自然に二次燃焼を促す効果を持っています。炉内には「さな」がなく、直接、炉底に灰をためて、その上で薪を燃やす燃焼方式をとっています。このような燃やし方は、囲炉裏やかまどと同じ、薪の上半分で炎が立ち、下は熾き「炭を熾した状態」となって、全体を炎で包むような燃やし方より高温となり炎の発生も極端に少なくなります。
日持ちがよく、したがって、薪の消費量も少なくてすみます。

○耐久性に優れ 高温燃焼に耐えられます
カラマツ、松などの針葉樹は、樹脂「可燃性のヤニ」大量に含み、これを薪として燃やすと、炉内温度は1,000℃〜1,400℃(ストーブ表面温度では500℃〜600℃)という高温になります。当然、高温に弱い鋳物(耐熱限界が800℃といわれている)や、普通の鉄板溶接(熱伝道が不均一なためひずみや座屈が起きる)では耐えることができません。このストーブの本体は、特殊な鋼板をつかった独特の溶接法で作られているので、こんな高温にも耐えることができます。このストーブは、今から25年前に作られていて、その第一号機は、信州の霧が峰高原、冬の気温マイナス20℃を下回る、極寒地で傷みもなく現役で働いています。耐久性の何よりも実証です。

○効率性に優れ、極寒地でも十分な暖かさを保障します
ストーブの放熱は、ストーブ本体(上面、両サイド)と煙突の立ち上がり1メートルから1.5メートルぐらいの間で、総発熱量の90%内外が室内に放熱されます。焚きつけて10分前後で、数メートル離れたあたりまで暖気が伝わってきます。これは、遠赤外線の輻射熱が放熱され、空気中の熱伝導がはやまるためです。

○炊きつけに時間がかかりません
従来のストーブの持つ欠点の一つに、焚きつけがうまくいかず時間がかかるということがあります。しかし、このストーブは着火時間が「10秒着火」といわれるぐらい早く、着火後の操作も簡単です。

○灰とり、煙突掃除が少なくてすみます
高温燃焼を実現したため、よく乾いた針葉樹のまきを使っている限り、タールも灰もその大部分が燃焼してしまい灰とり回数はシーズンで多くても2回程度、煙突掃除もタールが極少なので非常に少なくすみます。煙突の縦部分につく煤(すす)などは煙突を軽く叩くくらいではがれ、炉内に落ちるので再燃焼してしまいます。横引き部の煤(すす)も、煙突掃除用のブラシで容易に押し出すことができます。逆に煙突内に固くタールが付着するような場合は、良好に燃焼していずその主な原因は、薪の乾燥が十分でないか、本来薪として使えないものを薪として燃やしたものと考えられます。

カラマツストーブ普及有限責任事業組合(LLP)資料より