ようこそF・K Homeへ 水抜き不要 全天候型非氷点下住宅  夏涼しく冬暖かい優しい別荘 モデルハウス見学受付中
  

 【 寒冷地仕様 別荘建築のための予備知識とは 】


  第 5 回 氷点下にならない(水道凍結防止)住宅は節約住宅

 住宅自身が冷え込まないということがどの様な効果があるのかを考えました。

 F・K Homeとは・・・の項目の中でその効果を8点にまとめてあります。

 @ 水抜き作業が不要なので水通し作業も必要ありません。
 A 屋内が零下を下回らないので家庭電化製品の結露等による故障がありせん。
 B 暖房の立上がりが早いので省エネです。
 C 薪ストーブのご使用の場合も屋内の薪が凍ることがなく焚くのがとても楽です。
 D 深夜別荘に到着しても通常の生活をおくることが出来ます。
 E 水道の露出配管がないため、住宅の外観がとても綺麗にデザインできます。
 F 建物を冷え切らさせないので、建物を暖めるための暖房代が節約できます。
 G 通常の住宅と比べると冬期間にかかる暖房費のランニングコストが安いです。

 以上の点がF・K Homeの効果ということですが、簡単に言うと「暖房効率」が良いと言うことです。

 我が家では、主暖房に薪ストーブを使用していますが、この燃料は薪です。設計当初どれほど薪ストーブが暖かいか住宅の性能との関係で不明であったことから、FF石油ストーブも設置しています。大きめのサイズなのでランニングコストが一定の温度で巡航運転するようにして設定すると1時間あたり1Lの灯油を消費します。

 薪ストーブの場合は、通常何束(1束8s平均)という表現で消費具合を表しますが、薪の種類・乾燥具合によって燃え方が違うのでとてもランニングコストを算出するのが難しいです。

 個別我が家の週末族としての平均消費を算出してみますと、到着が金曜日の午後、帰宅が日曜日のお昼過ぎの2泊3日滞在のケースが多いので、焚き始めから帰宅するときまでに何束焚いたかを算出してみました。
 
 薪ストーブの場合は天板温度250〜280℃が理想的な巡航温度とされています。
 F・K Homeの場合ですとストーブ本体も冷え込んでいませんので、巡航温度に達するまでの時間は20分ほどです。
 
 小枝と細い薪の上に太めの薪を積み上げて焚き付けます。
 薪も凍っているわけではないのですぐに着火し、太めの薪に火が回るまでの時間は極めて短時間で済みます。この時点での使用束数は1/4束くらいです。一度巡航温度に達した薪ストーブは薪ストーブ自身の保温効果から少量の薪で巡航温度を保ち続けることが出来ます。

 したがって、1時間に2本ほどの薪を熾きの出来具合を計りながら投入していきます。
 薪ストーブを焚き始めて2時間ほどで室内温度が15℃、3時間で18℃ほどに暖まっていきます。

 寝るときも焚いたまま就寝します。その時は太めの薪を4本ほど投入しておくと、朝起きたときには200℃運転で小さな熾きが残っていて、そこに薪を入れ足すとすぐに250℃巡航温度まで達します。ここまでの使用薪本数は10本に満たないと思います。こうして巡航温度を維持しつつ焚き続けるとほぼ丸一日で消費する薪は20本は焚かないので束数にすると2束くらいになります。

 我が家で焚いている薪の種類はナラで薪としては上等な部類に入ります。
 一般的なお店で購入すると1束600円以上です。私の場合はナラの原木1トンを10000円で購入しています。何トン購入しても送料は1回5000円なので、昨年は5トンお願いしました。送料込みで1トン当たり11000円です。

 大体、1トンから出来る薪束数は100束です。一束単価は110円になりお店で買う金額の1/6で済みますが、チェーンソーで原木を玉切りし薪割機で薪を造る行程は結構な労力を必要としますが、薪割り自身を楽しみながらやるのがお山の生活なので、生活の一部として楽しんで薪作りをします。

    ところで、「体験して分かる冬の別荘生活」の「ビックリ体験シリーズ」にてUPしています某メジャーなフィンランドログの友人宅でのことですが、このお宅での薪ストーブ焚き付け経験から、住宅が氷点下に冷え込み家具調度品に至すべてが凍り付いている状態のお宅を薪ストーブで暖める際の燃費は我が家とは比べものにならないことが分かりました。

 「ビックリ体験シリーズ」でも述べましたが、薪が凍っていると表面しか着火せず火の周りが非常に遅いです。尚かつ薪ストーブが冷え込んでいることによってストーブ温度がなかなか上昇しません。

 簡易ガスバーナーで長時間薪をあぶり解凍しますが焚き付くまでに30分、薪ストーブの炉全体に炎が回ってストーブ自身が暖まってくるまでに30分、巡航温度まで達するまでにさらに30分ほどの時間が必要です。
 その間に投入する薪は4〜5本必要です。ほぼ我が家の場合の倍の消費率です。
  
それに住宅が冷え込んでいるので、ログハウス一軒丸々暖まるまでに必要な薪の束数となると全く不明です。
 オーナー曰く「2泊3日の滞在では家が暖まる頃に帰宅する」と仰っていました。

 ですので薪ストーブが主暖房に切り替わるのは3日目以降ということでその間はガスストーブを付けた状態で暖を取るそうです。ログ自体が暖まりその保温効果が発揮されると、薪ストーブのみの巡航運転でも我が家と同じようなペースで焚いていけば十分に暖かいそうです。

 ですから、住宅自身が暖まるまでの薪とガスの消費具合はちょっと計りかねますが、少なくとも薪に関して言えば、住宅を暖めるのに必要な束数は我が家より遥かに多く消費しているといえます。

ところで、我が家にもFF石油ストーブがありますが使用率は極めて低いです。山の家に到着して薪ストーブが巡航温度に達する30分ほどしか使用していません。灯油代金にして1L当たりの単価が45円ほどですから、23円分の消費という計算になります。
 薪代金の方は、2泊3日で7束ほどの消費ですので一束単価110円なので770円の計算になります。合計800円ほどの燃料代金です。

 ということで、氷点下にならない住宅が如何に省エネかが分かると思います。前出のログのお宅の場合は2泊3日滞在して諸費するガス・薪が住宅を暖めるために費やされる出費と考えると非常にもったいないです。おまけにその間の室内は寒く室内でもダウンを着ているお宅もあります。

 以上のことを思うと、如何に住宅を冷え込まさないで維持していくことが大切なことであるのかがお分かりと思います。

 という訳で、次回は 第 6・7 回 体験宿泊の問題点 」と題して、陥りやすい誤解を簡単に解説していきたいと思います。