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 【 薪ストーブ お役立ち情報 】


 E 自作リアシールドの驚異的効果

 なぜリアシールドを自作してみようかと思ったのかは、
 1. 純正品は数万円で販売されていること。
 2. 効果は防火壁の保護だけではなく薪ストーブ自身にとっても良いらしいと聞かされていたこと。
 3. シールド盤を作成するのにお手頃な材料があったこと。
 4. 数万円で販売されている製品の効果が、1000円程で得られるならやってみる価値がありそう。
以上の単純な動機からでした。

 我が家の防火壁は新築当初から設計図面に落とし安全対策を十分に備えたもので、わざわざ数万円も出して既製品のリアシールドを設置する必要はありませんでした。ですが薪ストーブオプションカタログを見る度になぜか自作できそうで、それなりの効果が得られるのなら取り付けてみたい衝動に駆られていたのでした。


 そんなある日、みんなでバーベキューを!ということになり鉄板を買いに出かけました。
 いろいろな大きさや形のバーベキュー鉄板が並んでいました。目に止まったのは47×47pほど(当初70p×70pと記していましたが間違いでしたスミマセン)の大きさの正方形の鉄板です。見るからにリアシールド盤として丁度いい大きさです。思わず微笑んでしまいました。
 早速バーベキュー用とリアシールド盤用と2枚購入しそれでも税込みで一枚当たり1300円ほどです。

 で早速翌日にバーベキュー鉄板の改造工作をおこないました。とは言っても鉄板の両サイドにある取っ手をグラインダーでカットすることと、ビス止め用の穴を4つ開けただけの単純な作業です。
 それにちょっとお洒落を気取って薪ストーブ用の耐熱ブラックスプレーを吹きかけ、薪ストーブとお揃いの色合いにして出来上がりです。
 できばえは結構良くできました。まるで純正品と思えるリアシールド盤が出来上がったのでした。実に簡単な工作で1300円の鉄板が数万円のリアシールド盤に引けを取らない製品に変わりました。

 
                                    
 
 その効果は実に驚くべきものがありました。

 まずは当然防火壁への熱の伝わり方が全然違い防火壁を触っても熱く感じません。
 更には薪ストーブの着火からの立ち上がりが驚異的に早くなり、あまりに早く巡航温度まで立ち上がるので、抑え気味に薪の投入量を調整することになったほどです。
 
 そして何より驚いたのは少量の薪で巡航温度を維持し続けることが出来たことと、熾きの出来具合がとても綺麗に早く出来るようになったことです。
 薪ストーブ愛好家が憧れる「オーロラの炎」が頻繁に現れるようになり、少量の薪で安定した温度で巡航温度が維持されるようになりました。

 これには感激しました。

 今までは、「オーロラの炎」は滅多に見ることはありませんでした。
 一方窓ガラスの煤の付き具合も以前とは比べものになりません。
 元々アクレイムは窓ガラスに煤が付きにくいように設計されていますが、リアシールド盤を付けることによって安定して焚けるようになったことが大きな要因と思われますが煤の付き具合が圧倒的に少なくなりました。これにも驚きです。

 以上、自作リアシールド盤1300円の効果は、
 1. 巡航温度まで早く立ち上がるようになったこと。
 2. 安定した温度で焚き続けることが容易になったこと。
 3. 熾きが出来やすく綺麗な「オーロラの炎」が観やすくなったこと。
 4. 窓ガラスに煤が付きにくくなったこと。

 以上4点から得られる総合的な評価としては、省燃費で扱いやすい薪ストーブになったということです。

 他の薪ストーブで試していないので何とも言えませんが、バーモント・キャスティング社の薪ストーブ機種は2次燃焼室が後ろにある場合が多くその影響でリアシールド盤の効果が得やすくなるのかもしれません。
 制作費1300円ですので、是非お試しください。

 ということで、我が家の薪ストーブはほとんど窓ガラスの煤、曇り対策が必要なくなってしまいましたが、次は多くの薪ストーブユーザーが必ず「悩む」煤落とし方法について検討していくことにしましょう。

では次回は【 F 窓ガラス曇り対策いろいろ 】をお送りします。