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 【 薪ストーブ お役立ち情報 】


 G 薪ストーブ性能よりも「薪の性能」

 薪ストーブの性能についてよく質問が来ます。
 しかし、その性能とは何をもって性能と呼ぶのかよく分からないところがあります。
 薪ストーブメーカーによって「暖房出力」も何を基準としているのか不明なところも多く、その出力目当てで薪ストーブの機種選定をおこなっても、多分ほとんど目安程度にしかならずあまり意味は無いと思います。

 以前にも述べましたがそれは住宅性能との関係でしか「性能」論についても語れないからです。
個々の住宅事情に見合った薪ストーブがあるということです。

 そして、その「性能」論について語る場合はやはり薪が基本です。どんなに素晴らしい薪ストーブであっても燃料自身の薪が優れていなくては何にもなりません。

 「我が家のストーブは温度が上がらない」 「巡航温度に達さない」 「暖かくない」と様々な声を聞きますが、燃料たる薪についてどの様に管理し、乾燥具合がどの程度なのかとか、その薪の樹木の種類であるとか、あるいは投入直前まで外に置いていたとか、様々なケースによって焚ける温度が違ってきます。

 一定の住宅性能の条件下、同じ薪ストーブを使用して、薪の管理具合の違いによるストーブ温度の変化を計測できればとても面白い測定データーが得られると思いますが、薪ストーブメーカーさんでもそのようなデーターはないようです。まして、私達素人が薪ストーブ性能について云々する場合、条件の違いを度外視して論じている場合が多いので、当然その話の内容はかみ合いません。
 


      

      


   
 私の拙い経験から言えることはまずは薪の乾燥です。
 そして投入時にその薪が冷えていないことが大切です。

 広葉樹に落葉樹とその種類はいろいろありますが薪にならない樹木は基本的にはありません。しかし焚いて焚きやすい薪、焚いて汚れにくい薪、温度が上がりやすい薪、火持ちの良い薪、それぞれは樹木の種類によって違います。
一般的には「ナラ」が良い薪といわれていますが、それにしても保管方法や乾燥具合によって薪の本来の性能を引き出せるか否かは違ってきます。

 私の場合はナラ原木を購入し玉切りして割ってから2年程乾燥させた薪を使用しています。
 焚き付けように細い松の枝や松を細く割ったものを使用していますが焚き始めだけで、巡航温度に達すると真冬24時間連続運転をおこなう場合はナラ材の薪しか使用していません。
 
 薪ストーブを初めて焚いた当初はいろいろな薪を使用していました。
 乾燥具合も違えば、樹木の種類も違っていました。そのせいなのか巡航温度で焚いていても温度管理がとても不安定に感じていました。しかし同じ条件下で管理された薪で焚き始めると不思議と薪ストーブの温度も安定してきます。

 その結果巡航温度での薪投入頻度も極端に少なくなり、熾きが小さくとも薪を一本投入するだけでゆっくりと燃焼し安定した温度を保つことが出来るようになりました。
 したがって薪の消費も以前より明らかに少なくて済んでいます。
 
 薪の状態を常に良い状態で保つことは、薪ストーブにとっては最も大切なことで、ストーブの性能を最大限に発揮する条件になります。
 薪ストーブ自身の名目上の「性能」より、明らかに薪の性能を向上させることが最大の効果を発揮させることになるように思います。

 その焚き付け方について、次回【 H 着火にもいろいろ、ガスバーナーは邪道か 】をお伝えします。