ようこそF・K Homeへ 水抜き不要 全天候型非氷点下住宅  夏涼しく冬暖かい優しい別荘 モデルハウス見学受付中
 
 
 【 薪ストーブ お役立ち情報 】


F 窓ガラス曇り対策いろいろ

 窓ガラスが曇る原因には様々なことが考えられます。
 1. 薪の種類
 2. 薪の乾燥度合い
 3. 巡航温度に至までの不安定な焚き具合
 4. 低温で焚いたときの薪の不完全燃焼
 以上などが主に考えられる原因です。

 通常薪ストーブが順調に焚けている場合、焚き始めは当然薪ストーブ温度が低いため煤も出やすく煙も多く出る着火作業となるため、必然的に窓ガラスも汚れてきます。しかし巡航温度に達するくらいにまで薪ストーブ自身が暖まってくると炉内の煤も含めて窓ガラスの煤も当然燃焼されて綺麗になっていきます。

 ある知人お宅の薪ストーブを拝見したときに扉を開けたとたんに煤がこぼれ落ち、炉内は煤で真っ黒といった薪ストーブを見たことがありますが、当然窓ガラスも煤で真っ黒で「オーロラの炎」の観賞などといえる状態ではありませんでした。
 
 ところで、煤の付きやすさの元々の原因の一つである薪の種類によってその対策も違ってきてしまうので、ここでは広葉樹の1年以上は乾燥してあるものを前提にお話しします。
 
 良い薪を普通に焚いていれば煤は付きにくいものです。
 炉内の様子を見てもらうと一目瞭然ですが炉内が綺麗なら窓も綺麗なわけです。そこでまず、窓ガラス曇り対策の根本である煤の付きにくい焚き方をマスターする必要があります。
 薪ストーブ自身によっても様々な工夫がされて煤が付きにくいものとそうでないものとがあるようですが、上記の窓ガラスが曇る3点の要素を考え合わせてまずは「良い薪」で焚いてみることです。
 

         
   

 それでも、窓ガラスに煤がどうしても付いてしまう場合は、「清掃又は磨く」意外には綺麗になりません。
そこで考案されたのが、薪ストーブオーナー自らが体験的に実証してきた幾つかの方法があります。

その1

『 我が家のガラス拭きは、おもにはアンモニアです。ひどくない煤の汚れは良く落ちます。ですが、週末時々利用のため、焚いたまま帰宅するような場合は空気を絞って行きますので、次に来たときなどはかなり汚れていて1〜2週間たっているためこびり付いてしまった煤は、アンモニアで落とすのには苦労していました。

ところが、「NEWシトラスクリーン ハンドクリーナー」を使用したところおみごと!の状態でビックリするほど綺麗になりました。
研磨剤も入っていないので安心ですし、とてもいいです。クレハイテックケミカルズ株がアメリカから輸入した製品で、私は自宅近くのホームセンターで買うことができます。 』


その2 

『 少々の汚れ(火がぼやけて見える程度)なら、灰を水に溶いて、その上澄みの綺麗な水をスプレー容器に移し替えて、シュッっと一吹きしティッシュで軽く擦れば綺麗になります。
べっとりタールで、火が全く見えない状態なら、「灰どろどろ」をお使いください。
灰を水で溶いて、車のソフトワックスをかける要領でガラスをごしごしするだけで綺麗になります。 』


その3 

『 HOLTSのORANGE HAND CLEANERを使っています。
シトラスクリーンと同じような物ですが、用途に煤取りとあったのでこちらにしました。灰より優れているところは、タオルにこれをつけて拭いた時、煤が飛び散らない事と何度も拭き取らなくて良いところです。研磨剤が入っていないのでガラスにも安心 』


       (以上は薪ストーブMLより若干表現を変え転載させて頂きました。)


 ということですが、何を選択するのかは状況によって異なりますので皆さんで判断して頂きたいと思います。

 ところで、数年前に同じ薪ストーブMLにて下記のようなことがUPされました。
 題して「世界最強のガラスの煤」という内容で、薪ストーブ設置して以来(6年前)初めて本格的にガラスを掃除する方の話です。
 その方は真っ黒になった窓ガラスの煤落としの方法をあらゆることに挑戦し、ことごとく敗北されたそうです。
 まずは
 1. 「灰作戦」 = 水にひたしてウエスで10分くらい磨きまくるが失敗。
 2. 「ドロドロ灰の中に一昼夜作戦」 = 上記同様失敗
 3. 「ニューシトラスクリーン作戦」 = あまり変化なく失敗
 4. 「専用ガラスクリーナー作戦」 = 時間のむだだった。
 5. 「TV通販で買った、ベッピンさん」 = 同上
 6. 「スチームジェット作戦」 = 同上
 7. 「コンパウンド作戦」 = 同上

 以上の涙ぐましい努力にもかかわらず、「薬品や研磨材ではびくともしない強烈なコーティングがガラス面に形成され」てしまって綺麗にならないとのことでした。最後には電動工具の電動ドリルで先端がゴムの工具とパフ(フェルト製)で磨くことにも挑戦されたようですが、その甲斐もなく「ザラツキが少なくなった程度でそのうちゴムが破損し失敗。」との結果に終わったそうです。

 最終的にはサンドペーパーで磨く荒技に挑戦しつつも本来の窓ガラスにはほど遠い状態だったそうです。
 しかし更に頑張って鏡面仕上げに用いるコンパウンド等によって大分改善したようですが、まだご自分でも納得のいく透明感のあるガラスにはならなかったようですが、その努力には頭が下がる思いでした。

そして、それ以後「大型連休の前半、ガラスを磨きたおして、やっと満足できる透明度になりました。
ガラスの向うの風景がはっきりみえる!感激です。」

との努力の結果報告がありましたが、しかしながら・・・・
「結論として、高温焼付けをおこしたガラスは磨かずにガラス屋さんで6500円〜7000円でオーダーメイドする、というものです。(^^;)
私が今までに使った費用、日当を考えると、新品ガラスが2〜3セット買えそうです。」

という、自己評価と相まってここまで汚れてしまったガラスの対策として下記の点を示されました。

『 1 ニューシトラスクリーンや灰ドロドロでおちない汚れは高温焼付けの可能性、大です。

  2 まず水ペーパーの600番で磨く。私は2枚分消費しました。

  3 次は1000番、これも2枚消費。

  4 最後に1500番。これでしつこく磨くと、透明度が増してきます。2000〜3000番では
    磨いても、磨いても効果が少なく、私は挫折しました。

  5 仕上げにフェルトパフ。電気ドリルを机に固定し、フェルトパフを取り付け、研磨機のように使用します。これは1度だけです。サー と透明度が増していき、一番感動できる作業です。しつこくパフがけしても効果はあまりあがりません。これで不満の透明度だったら、また1500番の水ペーパーからやり直しです。私はこの繰り返しを10回以上しました。  』
 
 以上、総合的に自分で判断されて出された結論です。もの凄い根性の持ち主といえます。

 一方ここまで頑張って磨く努力を惜しまない姿勢は敬意を表しますが、ご自分でも評されいたように買え替えた方が安いとの判断もあり、薪ストーブ愛好家からは賛意とともに複雑な心境の声も聞かれたのでした。

 この方の場合は、このような状態にまで汚れた窓ガラスを放置してしまったこと事態が問題だったわけですが、薪ストーブユーザーの共通の悩みである窓ガラスの煤対策としては、こまめな清掃と薪の選定と焚き方の工夫に、その回答があるように思いました。



 というわけで、次回は【 G 薪ストーブ性能よりも『薪の性能』 】をお送りします。