美濃は岐阜県多治見市、土岐市、瑞浪市、可児市、笠原町などをいい、日本の食器の実に50%以上を生産している。 美濃焼と聞くと緑の織部と、白い志野が思い浮かぶ。 自由で斬新なデザインの織部は、青織部、鳴海織部、総織部、黒織部、赤織部などがあり、千利休の弟子で茶人古田織部から来ていると言われている。 柔らかな白に火色が浮き出る志野には、鼠志野、紅志野、絵志野、赤志野などがある。人間国宝の荒川豊蔵が、志野は瀬戸ではなく美濃で焼かれていたことを示す陶片を発見した。豊蔵資料館は可児市大萱の山中にあり、豊蔵の様々な作品と発掘した桃山時代の陶片が展示してある。前回は観光バスで来たので、豊蔵資料館に続く細い山道で両側の木がバスに擦れていた。 朝7時出発、中央道を岡谷ICから約2時間で多治見IC。会場の多治見市総合体育館へはICから土岐川を渡り、市之倉方面に向かう。 会場の多治見市総合体育館には駐車出来ず、近くの山にある駐車場に案内され、そこから無料送迎バスで会場へ行く。 「土と炎の国際交流」がテーマの広い会場に、世界52カ国から211点が展示されている。見慣れている国内の陶芸展とは明らかに違う作品。白い磁器の皿が多く、デザインが新鮮である。ランプなど光を使った作品もある。私の好きな厚い土ものはあまり見られなかったが、一見の価値有り。 ゆっくりと見たので、会場を出ると正午をすぎていた。会場の周りで岐阜県物産展をしている。陶磁器はもちろん、食品や食事が出来る店も出ている。陶磁器の店を見て回る。日用陶器がかなり安い。土ものはないが、色と形の参考に数点買う。 「安土・桃山陶磁の里」に向かう。ここは、「岐阜県陶磁器資料館」と作陶の出来る陶磁の里がある。美濃焼千年の流れとして、古代から現代までの美濃焼が見られる。特に、伝統から発展した現代作家の個性に注目。ショップで織部、志野の作家ものの茶碗を見る。備前・信楽と比較してかなり安く感じる。 「セラトピア土岐」に向かう。焼き物の里によくある伝統産業会館か。一階にお店が入っているので見てまわり、伝統的な青織部の茶器セットを買う。 土岐ICから帰路に就き約2時間で帰宅。
セラミックパークMINO
平成14年10月12日にオープンした「セラミックパークMINO」は、「岐阜県現代陶芸美術館」と「オリベスクエア」からなる。
駐車場から谷間に架けられた長い橋とトンネルを通って、「セラミックパークMINO」の屋上に出る。屋上からはエスカレーターで建物に入る。 1階はオリベスクエア 2階は岐阜県現代陶芸美術館 屋上は展望台、水に囲まれた茶室、作陶館など。
1階 オリベスクエア
2階 岐阜県現代陶芸美術館
屋上 屋上で岐阜県物産展をしている。食品や食事が出来る店も出ている。お茶と韓国の食材を購入。 駐車場に戻ると秋晴れになっていた。
美濃焼伝統産業会館
美濃陶磁歴史館
土岐ICから帰路に就き2時間で帰宅。