
1日目 
銀婚式記念に、全日空焼き物シリーズ(第9弾)の備前・出雲の旅に出かけた。
出雲焼(松江城主松平家御用達として茶陶文化に特色)は初めて、備前焼は3年ぶり3回目である。
「共に風格ある系譜を誇るこの二つの窯元を訪れて、茶陶文化、懐石の美味、造型の奥深さを探求する。」*以後この色はパンフレットの写しです。 |
平成14年7月17日(水)
下諏訪 PM 新宿 羽田 夜 (泊)
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7月18日(木)
羽田空港 (811便) 07:25発 米子空港 08:40着 塩見縄手地区 (田部美術館)
臨水亭(昼食) 楽山窯(島根重要無形文化財 長岡空権先生のお話)
松江城及び堀割周遊 玉造温泉 玉造グランドホテル長生閣(泊)
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朝5時起きで支度をしてホテルのバスで出発。ANAでチェックイン、景色の見える窓際の席を確保する。
エアバスA321は真ん中が通路で左右に3列シートの195人乗り。1時間ほどで米子空港に着く。
空港に出迎えの添乗員さんに「お久しぶりです。」「今回もよろしく御願いします。」と挨拶している人がいる。後で分かったが、この旅は大好評で、大部分の人がリピーターなのだ。バスに乗り込み塩見縄手地区に向かう。
「島根県松江市は水の都である。米子空港から市内に向かう道筋は、日本海、中海、宍道湖とそれぞれ趣の異なる水面が拡がる。さらに、町の中央には四季を映す松江城の堀割。その周辺は、武家屋敷や小泉八雲記念館など昔の建物が連なる閑静な通りで、江戸時代さながらの風情が漂う。」 |
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山林王として名高い飯石郡吉田村の田部家歴代に伝わるコレクションの中から、不昧公(ふまいこう)ゆかりの茶道具を中心に展示している。堀に面しており小泉八雲旧居の隣
紀州の田辺市出身。楽山焼、布志名焼及び、魯山人の名品が展示されている。
常設展「四季の茶道具」 雨宿りのひととき |
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不昧公直筆書額始め、藩縁の品々も多い老舗料亭で味わう松江の郷土料理。
しじみが名物。宍道湖に面した素晴らしい庭。ここは、漁港の境港や、足立美術館のある安来市に近い。 |
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堀川のほとりの工芸館
小泉八雲がこよなく愛した松江。松江大橋をわたる下駄の「カラコロ」と響く音に心惹かれたというエピソードから「カラコロ工房」。元日本銀行松江支店の建物。地下に金庫室の大扉がある。 |

島根県重要無形文化財、長岡住右衛門空権先生。 |
開窯は延宝年間、萩の陶工、倉崎権兵衛を祖とする。御用窯の格式と品位が芳る刷毛目、伊羅保の手法で知られ、茶陶一筋に現当主は11代目。
美しい城下町を築いた松平家御用達窯として発展した楽山焼は、藩主の別荘があった御山といわれる楽山公園の一角に窯を繋ぐ。茶大名で知られる七代藩主松平治郷(不昧公)が再興。雅趣豊かな茶器、特に伊羅保系は茶人の間で愛好されているが、風光明媚なその窯元を訪れて、当代直々に茶陶作りに関するお話を戴く。
出雲地方では、お茶といえばお薄。当然ながら茶事にちなむ懐石料理は洗練され、数々の銘菓も生まれた。今回の旅でも、格式ある料亭や茶室でこれらの美味をゆっくりと味わう。 |
登り窯は横幅が長く、3室くらい。煙突はなく巣穴。年に10回以上、赤松で24時間で焚き上げる。高台にあり素晴らしい環境。土は萩に似た、少し赤目の白で軽い。 |

松江開府の祖堀尾吉晴公が築城。千鳥破風の屋根が特徴で、千鳥城とも。
堀尾、京極の後、信州松本から家康の孫松平直政が城主となる。松本城(烏城)と同様黒い城である。 |
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九州の柳川を参考に始める。松江は宍道湖の方から見て水の上に松が見えたことから松江となる。
低い橋では屋根を下げて約1時間の船旅。忘れかけた日本の風景。
バスに戻ったら突然夕立が。
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全館を古代のイメージで格調高く設えた高級旅館。温泉も神話をテーマに島根の特産、めのうをふんだんに使用した「めのう風呂」始め大小多彩な露天風呂など充実している。宍道湖、日本海の旬を彩り豊かに調理した懐石も実に美味。
風呂も料理も素晴らしい。自己紹介を聞いていると、ほとんどの人が東京。お茶の先生か、陶芸をしている人が多い。
めのうの勾玉。濃く深い物が本物、明るく透明感のある物は水晶の加工品 、 |

2日目に続く |