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天浜線の西半分を行く 第2回
(17年3月の旅)
浜名湖から天竜川まで
気賀駅のすぐ目の前に大河ドラマ館がある。まだ開館前の時間なので人の姿はほとんどない。大河ドラマ館は後ほど立ち寄るため、ここではいったん先に進む。すでに浜松市に入っているのだが、そもそも浜松市は周辺のいくつかの市町村が合併し、特例市となったため、旧市町村は区という単位に区切られることになった。気賀のある地域は旧細江町、この後下車する金指や井伊谷は旧引佐町、さらにこの列車のメインターミナル駅がある天竜二俣は旧天竜市、そしてその南に旧浜北市、さらに旧浜松市と続く。ちなみに北は旧水窪町まで浜松市となっており、長野県との県境になっている。
岡地駅を過ぎ、下車する金指駅に到着する。ここで井伊谷観光のため途中下車する。
観光を終えて、再び気賀駅にやってきて、さらに東を目指す。乗車した列車は「井の国号」と名付けられており、大河ドラマ用のラッピングカーで、直虎役の柴咲コウさんの写真がプリントされていた。それ以外は1両編成のディーゼルカーに変わりはない。気賀−岡持−金指は先ほど通過していたので、その先からが初乗車となる。
常葉学園前、都田は電線風景が広がり、早朝出発とアルコールも手伝ってかついうとうととしてしまった。知らないうちに集落がなくなり、山がそこそこ深くなっていた。都田川の鉄橋を渡った時に目が覚め、そのままフルーツパーク駅に到着した。フルーツパークへはやや距離があるようだが、列車を利用する人もそこそこいるようだ。
フルーツパークからサミット部に入っていき、勾配もそれなりに急になっている。トンネルを抜けると宮口駅。この駅の近くには花の舞酒造があり、試飲もできるとのことだったが、時間がないので立ち寄らなかった。花の舞はのちほど、夜の一杯でいただくとしよう。岩水寺駅を過ぎ、西鹿島駅に到着。この駅は遠州鉄道の乗換駅となっており、遠州鉄道に乗って南下すると新浜松駅に行ける。
西鹿島を出て、天竜川を渡るとやや小高いところにあるのが二俣本町であった。天竜川橋梁も国の有形登録文化財になっているそうだが、列車内からは当然橋梁を見ることはできず、並行する国道からの眺めがよさそうであった。天竜川といえば諏訪湖を源流とする大河であり、日ごろ最も馴染み深い川。ただその表情はいつも見ている天竜川とは全く異なっており、荒々しい岩場の中をゆったりと流れている。さらに下流に行くと、また違った表情を見せてくれるのだろう。
(つづく)
天竜二俣駅でお楽しみが待ってます