広州、桂林、アモイ旅行記-3
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7日目)成都→深セン
深セン駅
深セン錦繍中華
広州東駅から10分間隔で発車している「動車組和諧号」で深センまで65分、80元(約1,000円)。香港はすぐ隣なので、下車後外国人はパスポート提示。
地下鉄「羅湖」駅から、「華僑城」駅まで5元。(65円)切符はリサイクルできるICチップだ。中国の自動券売機では釣銭が出ない。
「錦繍中華」は、民族文化村であり、昆明にある「雲南民族村」に比べると、見劣りする。
8日目)成都→東莞
虎門林則徐記念館
威遠砲台
広州の「市客運駅」から長距離バスで、東莞市の「虎門太平」へ行く。約75分、43元。(540円)
イギリスのアヘン取締りで功績のあった「虎門林則徐記念館」を訪れた。あいにく改修中であり残念。
次に威遠島にある「台威遠砲台」へ行く。ここは、アヘン戦争の古戦場跡。
海戦博物館1
海戦博物館2
「海戦博物館」は、アヘン戦争の海戦について陳列してあり、20万uの広大な敷地で、無料。
付近には、1997年開通の長さ4.5kmの吊り橋「虎門大橋」がある。これにより、深センや香港へは便利になった。
東莞市虎門は、珠江が珠江湾にそそぐ場所で、昔から交通の要衝である。香港国際空港行きのフェリーの桟橋もある。
9日目)広州
越秀公園
広州博物館
「西漢南越王墓博物館」を観たあと、「越秀公園」に行く。平日にも拘わらず、大勢の人、人。
あちこちで年配のグループが、楽器を演奏し歌っている。
公園内にある「広州博物館」に入ったが、感動せず。
中山記念堂
六榕寺
「中山記念堂」は、中国革命の父「孫文」を記念して、1931年に建てられた講堂。
「天下為公」(世界はみんなのためにある)は有名な言葉である。
「六榕寺」は、約1,000年前の宋代に建てられた高さ57mの9層舎利塔。地震にも倒壊せず、その建築技術に感心した。
広州一の繁華街である「北京路歩行街」へ行く。コンビニやファーストフード店の他に
「UNIQLO」や回転ずしもある。大変な混雑である。
10日目)広州→成田
帰国も直行便なので、速いし大変楽である。京成スカイナイナーで日暮里経由新宿に出た。速いし安い。
広州アジア大会直後だけに、広州市内は、ガードレールや歩道橋も全て花や樹木で覆われ、大変気持ちがよい。
街路灯のデザインも美しく、電線は地中下され、街が大変清潔であり、珠江デルタ工業地帯の中心都市として、
中国の繁栄の象徴に思えた。
12月の中国華南地区は、アモイを除いて思ったより寒く、もっと厚着をしていけばよかった。
ホテルできちんと朝食を食べたのは、たった2日のみのため、やはり日中疲れが出た。
今回は、タクシーを極力使わず、もっぱら地下鉄と市内バスで移動した。
時間はかかるが、安いことと、現地への親近感が一層増す。
タバコやゴミのポイ捨て、痰をはく、食べ物を散らかす、信号無視で道路を横切るなどの行為は、
極端に少なくなっている。
地下鉄内では、列を作って並び、乗客が降りたあと、乗車するように変わっている。
私は、何回も若い人に席を譲ってもらった。ありがたい。
中国の人々の公共マナーは、格段に進歩したように思える。
ただし、国民性だと思うが、大声で喧嘩ごしに話をしたり、車内で、堂々と長時間
携帯電話で話している。
街の食堂でも、使い捨ての紙皿、紙コップ、割り箸等の大量消費が減ってきている。
広州や深セン、香港の地下鉄乗車券は、リサイクルできるICチップのコインである。
上海万博をはじめ、大きな観光地では、10〜15人乗りの「電動カート」が活躍している。
地球環境の保全、省エネ、エコ活動、低炭素社会などの標語も、あちこちで見られる。
中山記念堂内
類似商標「富士王」
2010年の中国は、上海万博、広州アジア大会の開催、何よりもGDPで日本を追い抜き、
米国に次いで、世界第2位に踊り出た記念すべき年であった。
しかし、中国のTVでは、まだ一人当たりのGDPは、日本の10分の1だと冷静に分析していた。
「中国人は、パワフルだけど口のきき方がちょっと乱暴だよね。」
「日本人は、まじめだけど融通がきかないよね。」
20年以上前から、「中国全土踏破」の夢を持ち、2010年リタイア後、粛々と「中国独り旅」
をできたのは、何よりも家族の協力があったからであり、感謝したい。
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