海南、貴州、安徽省旅行記-6
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14日目)上海⇔周荘 上海 外灘、黄浦江、南京東路
「周荘」入口
「富安橋」
上海駅北口にある「上海長距離総合バスターミナル」から、高速道路を西へ70km、1時間半で
「淀山湖」近くの昆山市「周荘」に着く。約30分歩いて入口で入場料は200元(4,000円)。
60歳以上の高齢者は、証明書(パスポート)提示でその半額だ。ありがたい。
「双橋」1
「双橋」2
有名な「富安橋」、「双橋」は、大変な混雑。思ったより小さい。元、明、清代に
運河に建造された石橋はどれも美しい。
遊覧船
周荘の水路
遊覧船は120元(2,400円)と高額なので迷わずやめた。900年以上の歴史を誇る
江南水郷の名勝地を堪能した。
「周荘」は上海、蘇州、杭州の三角形の中心に位置する便利な場所にあり、
昔から水郷と共に栄えた。
外灘
浦東開発区
「周荘」からバスで「上海」に戻り、「外灘」、「黄浦江」、「南京東路」などを、実に20年振りに訪れる。
私の中国の旅の原点の地である。ここからOld上海とNew上海、魔都上海に魅かれ、中国全土への一人旅が始まった。
「外灘」はかつては、色褪せた老朽化した建築物であったが、原型はそのままで
外観を化粧直ししてきれいになり、中国国旗も沢山掲揚され、国威発揚の印象だ。
「浦東開発区」の高層建築群は、かつては「東方明珠テレビ塔」がシンボル的存在だったが、
今や高さ492mの「上海環球金融中心」など斬新なデザインの高層ビル群がそそりたつ。
中国の超高層ビルの数は、今や日本の10倍以上で世界一だという。
黄浦江
南京東路
「南京路歩行街」の観光電動車
「南京東路」は、1日100万人以上と言われる世界一の繁華街で今も変わらない。中国語では「人山人海」と言う。
かつての広い車道が全て歩行者広場に様変わりし、「南京路歩行街」として安心してショッピングが楽しめる。
4両編成の観光用電動車もゆっくり走っている。
15日目)上海→成田→自宅
「上海24K国際連鎖酒店」から、地下鉄「人民広場」駅へ歩いて行く。
地下鉄2号線で「上海浦東国際機場」まで、70分、たったの7元(140円)だ。
リニアモータカー(上海磁浮列車)で行けば、龍陽駅からわずか8分だが、
高額な運賃とかつて乗ったことがあるのでやめた。
フライト2時間前に空港に着いたが、巨大空港で大変な混雑。再両替はしたが、お土産を買う余裕もなく、
ぎりぎりで搭乗できた。やはり3時間前に行くことが必要だ。
上海浦東国際空港
「周荘」の運河
「周荘」の水田(11月末)
今回の旅のまとめ
1)「南船北馬」の旅
今までに訪れたことのない海南省、貴州省、安徽省を選んだため、上海→海口、海口→貴陽、貴陽→合肥間は、
長距離移動となり腰痛にもなった。従来は隣接した3省を回るのが基本であった。しかも飛行機や列車の便数が
少なかったが、運よく切符を入手できた。あらかじめ文庫本を沢山持参し、移動などで時間が空いた時は読書三昧。
2)急激な円安と低価格ホテル
旅の直前から急激な「円安元高」に転じ、旅の費用面の増大が一番心配であった。1元=20円前後となり、2年前より50%も
アップしている。防衛策として全国チェーンの低価格ホテルに最優先で泊まった。結果的には一度も風呂に入れず、シャワーのみ。
日中間の航空便は、今や9割近くが中国人であり20年前とは逆だ。
3)暴動警戒の社会
列車や長距離バスの切符購入、有名観光地の入場券購入の際には、身分証明書を提示。鉄道切符の場合、個人の番号をコンピュータに
入力する他切符にも印字する。地下鉄に乗る場合にもその都度荷物検査。
市中銀行で両替や、ホテルへの宿泊の際にも、オンラインで私のパスポートを照合している。
非常に時間がかかる。かつてはコピーのみあった。
合肥市内で年配の地元の女性が、首から「写真入り身分証明書」をぶら下げていたのを何人か見た。街中の至る所に監視カメラと警官の姿。
少数民族の暴動が、頻発しているのでしかたないか。日本は安全な国だとつくづく思う。
4)私の合った中国の人たち
私はしばしば韓国人と間違えられる。日本人の一人旅は珍しいのか。日本は地震と温泉が多い国であり、日本人の温泉好きをよく知っている。
「釣魚島(尖閣諸島)」は中国のものだとも言う。日本に大変興味があり、行ってみたいという人が多い。
いつもながら、中国人の親切さが心に残る。また家族にも感謝しつつ、15日間の旅の報告はこれで終了。ありがとうございました。
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