
私たちの店が蓼科に移転して25年が経ちます。茅野の駅前からですと35年になります。
北海道の積丹半島の港町に生まれ、札幌、六本木、銀座、そしてこの信州へと移り住む中で自然の大切さや、偉大さ、美しさに感動し、教えられた期間でもあります。 |
店名をイルポルトとしたのは、海辺で育ち、魚料理が好きだったので、イタリア語で「港」としました。こんな山の中で魚料理というのも変ですが、海のない信州の人たちにも魚のおいしさを知ってもらいたいという気持ちもありました。
大都会のビルの地下にある窓もない狭い厨房での仕事は、いつか自然の中の一軒家で、周りには四季の花を植えたレストランを開きたいという夢を持つことになりました。開け放した窓からはさわやかな自然の風がそよいでくるような癒しの空間。それがやっと蓼科に来て実現しました。

料理はイタリアンもフレンチも経験しましたが、畑仕事ははじめてです。種蒔きから冬支度まで休む間もなく畑仕事はありますが、安全で新鮮な元気のいい野菜やハーブの香りをたくさんお客様に楽しみ喜んで頂ければ嬉しいです。
野菜はもちろん、手打ちパスタ、生ハム、スモーク類など私たちが一年を通して自然と共に創り出した料理の数々を、是非お楽しみ頂きたいと願っております。 |
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