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なは号を旅路に選んで 第1回

なは号について

(08年2月の旅)

京都駅の案内表示板

都始発に乗る

  08年2月9日は全国的に雪に見舞われ、中央西線や新幹線のダイヤもかなり乱れていたが、多少早めに出発したこともあり、なんとか始発駅の京都にたどり着いた。キオスクで芋焼酎とウイスキー、おつまみを買い、なは・あかつき号の入線前ホームに立つこともできた。なは号の熊本駅到着は午前七時半過ぎなので、朝食は熊本に着いてからでもよい。何はともあれ、こうして京都駅までたどり着けたことにはいろいろな面で感謝をしたい。

 なは・あかつき号には、予想どおりの鉄道マニアや旅行者が大勢いた。リュックや荷物を持っている人が多く、列車の写真を撮ることだけが目的という人は意外に少なかった。このあたりは東京駅での出雲号フィーバーのときとはちょっと趣が違う。

 入線のようすはビデオクリップにて収録させてもらった。今までなら写真で一発勝負を余儀なくされていたのだが、ビデオクリップであればまず失敗はあり得ない。どうせ列車そのものの写真は熊本駅に到着してからゆっくり撮影すればよい。列車はゆっくりと京都駅のホームに滑り込んできた。あちこちでフラッシュがたかれたことは言うまでもない。

 なは号のソロ座席は、通路を真ん中にして両側にある。このため、はやぶさ・ふじ号よりもやや狭い印象を受ける。サンライズ瀬戸も同じようなソロ座席の配置をしているが、新しい分だけましである。私は一階座席を確保しており、足元以外はすべてベッドになっている。もちろん座席内で立ち上がることはできない。

 京都を定刻どおりに出発した。この列車にさえ乗っていれば、あとはどんなに遅れても熊本まで乗り通せばよい。前回は乗り継ぎの関係で鳥栖駅でなは号を降りなければならなかったが、今回は熊本からはバスで熊本港へ向かうことになっており、それも一時間弱の待ち合わせを取っている。予定では駅周辺で朝食を食べようともくろんでいる。したがって、なは号のさよなら乗車は始発の京都から終点の熊本までの旅となった。

(つづく)
予想外のハプニングが起きます