なは号を旅路に選んで 解説

なぜ、なは号に乗ろうと思ったのか

 08年3月のダイヤ改正で寝台特急が何本も廃止されることになり、九州行きのなは・あかつき号も廃止に決まりました。そのころ旅行計画していた島原半島へは、もともとあかつき号を使って行くことを考えていたので、タイミングがよかった半面、逆に切符が確保できないのではとの不安にもかられました。

 長崎方面行き最後の寝台特急だけに、あかつき号の方が切符が取りにくいのではないかと考え、より安全策としてなは号にターゲットを絞ったのです。熊本からフェリーを使えばダイレクトに島原市に入ることができるので、諫早から島原鉄道やバスを経由するよりも早かったことも一因あります。

 寝台券購入は困難を極めることが予想されたので、今回も地元の駅で発売開始日の午前10時ジャスト打ちを敢行し、個室寝台を確保することができました。単にさよなら乗車というだけでなく、旅程全体にもかかわってくるので、取れたときは何よりも安堵したものです。

(記 08年6月)

熊本駅でのなは号の雄姿(クリックすると大きな写真になります)

どうなる?九州行き寝台特急

 かつては何本もの列車が行き交っていた九州方面への寝台特急ですが、いまや「はやぶさ・富士号」を残すだけとなってしまいました。この列車も九州新幹線開業とともに廃止になるとのことで、乗客状況によってはその前に廃止ということも考えられます。

 なは・あかつき号は、関西から九州へ旅行する際にはかなり重宝した列車で、私も都合4回ほど利用させてもらいました。時代の趨勢で廃止の波が打ち寄せてしまったのですが、時代が再び寝台特急の旅を求め、いつの日か復活することにもぜひ期待したいものです。

(記 08年6月)

※追記(10年8月) その後、はやぶさ・富士号も廃止されてしまい、九州から寝台特急が消えました。たいへん残念なことであります。もっとおおらかな時代がよみがえれば、寝台特急の存在意義も見直されるのでしょうけど・・・

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