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名古屋場所の+α

愛知県体育館

 関東の人も、関西の人も、名古屋という地域には両方にない独特の文化を感じさせられます。また大都会であっても、比較的コンパクトにまとまっていて歩きやすい土地です。

 名古屋場所は七月に開催されるため、台風や梅雨末期の集中豪雨へのリスク、梅雨が明けていれば猛暑という、旅や観光をするにはあまりいい季節とはいえません。

 名古屋にこだわりすぎると、プラスアルファーの選択肢も少なくなってしまいますので、ここでは東海地方という範囲を広げて考えていきたいと思います。

○飛行機に乗らなくても

○名古屋めしで飲もう

○涼みながらしっかり学ぼう

○金のシャチホコは必見

○天下人の城からの絶景

 このほかにも

○名古屋市内循環バスめーぐるに乗ろう
○名古屋の下町・大須観音参拝
○海抜ゼロメートル以下の弥富駅   
などはいかが?

 

飛行機に乗らなくても

 名古屋駅から名鉄特急で40分ほどのところにある中部国際空港(セントレア)。海上にぽっかりと浮かぶ空港で、各地へと飛行機が運航されています。

 空港内のターミナルビルにはいろいろな店が入っており、飛行機に乗らなくても店めぐりをするだけで十分楽しめます。もちろん名古屋はじめ中京圏のお土産もバッチリ。

 とくにこの空港には展望風呂があり、離着陸を眺めながら風呂に入ることができます。

中部国際空港

名古屋めしで飲もう

 名古屋めし、という言葉がすっかりメジャーになりました。名古屋には他地方の人から見ると独特ともいえる食文化があります。

 どて煮に見られる真っ赤な八丁味噌、手で持ってしゃぶりつくように食べる手羽先など、見た目よりも実質本位の食べ物がいっぱい。

 名古屋場所の季節はちょうど真夏。ビールがいちばん美味しい季節なんですが、手羽先などはビールにぴったりの肴で、交互に飲み食いすると止まらなくなります(笑)

どて煮と手羽先(有名チェーン店にて)

涼みながらしっかり学ぼう

 歴史や美術鑑賞に興味のある人だったら、名古屋駅から中央線で四駅の大曽根駅からほど近い徳川美術館の見学はいかがでしょうか。

 ここは財団法人徳川黎明会により設立され、尾張徳川家のさまざまな美術品や古文書を所蔵し、徳川家関係の展示では他に追随を許さない素晴らしいものが並んでいます。また時折企画展もやっているようです。

 館内は広く、展示物の多さから、鑑賞に時間をかけたいものです。もちろん冷房が効いているので、真夏のうだるような暑さからも開放されます。

徳川美術館

金のシャチホコは必見

 灯台もと暗しではありませんが、名古屋場所の会場である愛知県体育館は名古屋城公園のなかにあります。それなら一番手っ取り早い観光名所として名古屋城を挙げなければならないでしょう。

 尾張徳川家の居城だった名古屋城は、国宝としてその勇姿を誇っていましたが、残念ながら太平洋戦争で焼失し、今の天守閣は戦後再建されたものです。

 城内には名古屋城のシンボルである「金のシャチホコ」が展示されていますが、この巨大さにはだれもがびっくりします。

名古屋城

天下人の城からの絶景

 名古屋から電車で20分のお隣、岐阜県に足を伸ばしてみましょう。県都岐阜市には、金華山という名所があり、ふもとからロープウエイで登ることができます。

 ここはかつて織田信長が城を築いた場所で、それ以前の斉藤氏の居城・稲葉山城を「岐阜」と改め、天下を目指す拠点にしたと言われています。稲葉山城時代には、油売りから城主にのぼりつめた斎藤道三がいました。

 城は残っていませんが、眼下に長良川や岐阜市内の平野部を眺める雄大な光景を、信長も見ていたと思うと感慨にひたります。

金華山からの眺め