第28章「バブイルの巨人」
S.「戦況解説」
main character:ろう・ふぁみりあ
location:いんたーみっしょん

 

 はい、どーもどーも。章の途中ですが、ろう・ふぁみりあです。

「 “哀しみの姫” ティナ=ブランフォードです」

 ・・・なんスかその “哀しみの姫” って?

「え? 二つ名だけど」

 いやそんな、さらっと言われても。
 なんでいきなり二つ名なんて?

「いや、いつもと変わらない挨拶じゃインパクト薄れるでしょ? 本編じゃ出番がないんだから、こういう時にビシッ、と決めないとね。ビシッ、と」

 で、 “哀しみの姫” 。

「そう。出番が少ないていうか無い上に、原作でも薄倖っぽい私にはぴったりの二つ名じゃない?」

 ・・・恥ずかしくないですか?

「・・・・・・は、恥ずかしくないもの」

 顔背けながら言われてもなー。

 

 

******

 

 

 さて。サブタイにもあるように、今回出張ってきたのは戦況解説のためですな。

「なんか今回、いつも以上にあちこちでシーンが展開してるものねー」

 正直、状況把握しにくいんじゃないかと思いまして、ちょいとここらで解説しておこうかと。

「一番把握出来ていないのは作者自身だったりして」

 ・・・・・・さ、それではまずは巨人が落とし穴に落ちた辺りから。

「あ、誤魔化した」

 

 

 M.「嫌な予感」でバブイルの巨人が穴に落ちた直後の配置図。

「うわ、以前のペイントを流用してるし。もうちょっとマシなのは用意できなかったの?」

 これが今の私の精一杯です―――ってことで一つ。ちなみに。

 :バブイルの巨人

 :バロン軍

 A:ミスト&ベイガン&ブリット

 B:テラ&クノッサス

 となっております。

「巨人の周囲にある青い円は?」

 あれは空間を固定している結界の範囲ですな。
 その “核” をテラさん達が守っていると。

 で、Aのミストさん達なんですが、図の矢印のように北に向かって離脱しようとしています。

「どうして? 真っ直ぐに街に向かえばいいじゃない」

 そしたら進軍の邪魔になるからです。だから一旦、迂回するように北へ向かったというわけで。

 

 

 

 

 

 

 その後、巨人内部から魔物達が出現。予想もしていなかったバロン軍に襲いかかります。

「そして、そのことに気づいたロイドは、部隊を止めるために前線へ―――

 けれど時は既に遅く、反撃によって先行していた部隊は壊滅。他の部隊も一時撤退を余儀なくされます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このまま一気にバロン軍が壊滅―――と、その時に最強二人が天から降臨!

 C:カイン=ハイウィンド

 D:バッツ=クラウザー

 この二人が、魔物の群れを食い止めてくれたお陰で、バロン軍は体勢を立て直す余裕ができました。

「ロイドもセリスやミスト達と合流(A')することができた、と」

 ・・・あ、そだ。すっかり忘れていた事を一つ。

「なに?」

 ロイドさんと合流したセリスさんなんですが、実はバッツさんからエクスカリバーを預かってます。

「ああ、前回の更新でバッツが “返した” とか言ってたけど」

 うい。本来の持ち主に返すため、セリスさんに預けた―――んですが、そこら辺の描写するのをすっかり忘れてました。

「―――つまりこういう事ね?」

エクスカリバーを返す相手ということは、
アーサーさん登場!

 違いますよ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、ここら辺はあまり描写してなかったんですが―――白状すると、今考えたんですが。

「こら」

 ロイドさんは暗黒騎士団と、陸兵団・竜騎士団の混成部隊の二つに分けて再編成しました。

 凸(小):暗黒騎士団

 凸(大):陸兵団&竜騎士団

「なんで?」

 簡単に言うと暗黒騎士団の破壊力が強すぎるから。
 ダークフォースは強力ですが、混戦状態で使うと味方を巻き込みかねないんで。特に竜騎士団は機動力が高くて先行しやすいから余計に。

 で、再編成して、ようやく反撃の準備が整ったところに―――

「四天王達が出現した、と」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 B':テラ&クノッサスVSバルバリシア

 C':カイン=ハイウィンドVSスカルミリョーネ

 D':バッツ=クラウザーVSギルガメッシュ

 E:ルビカンテ

「先生、1人足りません」

 ・・・えー、水の人は後で出番が在るはずなんで。もうしばらくお待ちください。

  “最強” 二人に対してそれぞれ天敵とも呼べる相手をぶつけ(C'D')、さらに体勢立て直したばかりの部隊にルビカンテさんを強襲(E)させた上に、巨人を封じている結界を砕くためにバルバリシアさんに奇襲(B')させる・・・・ゴル兄さん容赦ないなー。

「ああこれ、全部ゴルベーザの指示だったんだ。・・・そう言えばこんなコメント来てたけど」

 ゴルベーザってベイガン相手にしていたギルガメッシュにどうやって指示を出したんですか?思念?伝令?思念ならともかく、伝令だとベイガンやミストが放っておくとは考えにくい。どうやったんですか?

 特に考えてませんでしたが、思念でしょうねー。直にギルさんに伝えたというよりは、バルバリシアさんを通じてかな。

 で、話は戻して。
 凸の陸兵竜騎士混成部隊はルビカンテさんによって半壊。そこでカーライルさんが、囮になってルビカンテさんを誘い出します(E')。

 

 

 

 

 

 

 

 ルビカンテさんによって大打撃を受けたところに、さらにカインさんとバッツさんが抑え込まれたせいで、魔物の群れは一気にバロン軍へと襲いかかります。
 なおかつ暗黒騎士団もアンデッドやら黒竜の出現やらで、どうしようもない状態。

 竜:黒竜

 一方で、結界を守るテラさん達の所にシュウさんが現れたり(B")、実はカーライルさん、エッジさん達と連携してルビカンテさんに対抗してたりしていますが(E')。

 B":テラ&クノッサス&シュウVSバルバリシア

 E':カーライル&エッジ&ユフィ&キャシーVSルビカンテ

「あれ? カーライルって最初っからエッジ達と打ち合わせでもしていたの?」

 いえ、対ルビカンテの対抗策を考えていたのはエッジさん達だけです。本当は、砂浜までおびき寄せるのはエッジさんの予定だったんですが、竜騎士であるカーライルさんの方が “熱” に対しては強いと言うことで代行しました。

「じゃあ、戦闘中のアドリブなんだ」

 はい。エッジさん達が予め打ち合わせしていたのは別の人です。

「別・・・? って、ああ! もしかしてルビカンテが気づいたって言う帆船―――」

 ふふ・・・(にやりんぐ)。

 

 

 

 

 

 ―――と、まあこんな感じが現在の状況です。

「てゆーか、巨人を止めることは出来たけど、中に攻め込むどころの話じゃないよね」

 主人公一行が来る前に決着を付けるわけにはいかないでしょうが。

「それもそうだけど」

 というわけで、そろそろセシルさん達も到着予定!
 具体的には次の更新のラストか、次の次!

「じゃあ次の次の次ってことね」

 なんでですか!?

「だって、予定通りに話が進む事って殆どないじゃない」

 ・・・うっ、言い返せない。

 とっ、ともあれ! 今回のいんたーみっしょんんはこれで終了!
 お相手は、 “使い魔” こと、ろう・ふぁみりあと―――

「ティナ=ブランフォードでお送りしましたー♪」

 あれ? “哀しみの姫” は―――

「(ぼそり)ライオットソード」

 ちょっ!? まっ―――って、ぎゃあああああああああああっ!?

「・・・まったく、デリカシーの無いってこういう事をいうのね!」

 ・・・う、うう・・・二つ名とか言い出したのはティナさんなのにー・・・(がくり)。

「うっさい。
 ・・・さてさて、魔力剣で串刺しになっている使い魔のことは放っておいてっと―――それでは皆さん、またお会いしましょう☆」

 

 

******

 

 

 ここから追記です(11/06/06)。

「こういうコメントが来たので」

絶賛出張中のエンキドゥ氏も働いたことで絶体絶命感がいいですね。
と思いましたがアベルさんは今どうしてますか?
カインさんのとこ行って、ブレスで熱撒きつつゾンビ燃やしたり、
お互いに上手くグラビガの範囲を避けつつ連携すればスカルミリョーネさん撃破から他の戦場へ、
とかできてしまいそうですが。

「アベルって、カインの飛竜よね?」

 ええ、はい、アベルさんのことを解説するのをすっかり忘れてました。

「・・・・・・」

 わ、忘れてただけですよ? 考えてなかったわけじゃないですよ!?

「はいはい。それで?」

 えーと、Q.「四天王襲来」でカーライルさんがルビカンテさんに無謀にも立ち向かってるじゃないですか。

「無謀て」

 あの時、 “上空” から仕掛けてますが、実はあれってアベルさんの背から襲いかかってたりします。
 つまりそれまでは、カインさんの代わりとして、カーライル&アベルというタッグで戦ってたと。

「その後は?」

 カーさんがルビさんおびき寄せたあと、アベさんは半壊滅状態の部隊を援護してます。

「とゆーか、なんでカーさんとルビさんは名前長いからともかく、なんでアベルまで略してるの?」

 いや、なんとなく。
 どうでもいいですが「アベ」二文字だと、さん付けよりもちゃん付けで呼びたくなりますよね。アベちゃん。

「本気でどうでもいいなあ」

 


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