つけだれぎょうざの「ぎょうざの焼吉(やきち)」
2009年末から2010年初めに開催された「諏訪創業塾」で出会った吉田さん、2010年11月「ぎょうざの焼吉」をオープンされました。非常にこだわりの強い方で、ぎょうざも手作り、店舗も手作り、その上、銀行でぎょうざを焼き行員を納得させたという逸話の持ち主。開店から3ヶ月、年末年始の忙しさを乗り越えたところで、インタビューをさせていただきました。
豪快さと繊細さ
「ぎょうざが好きで13年前に思いついたのが、つけだれぎょうざでね。餃子屋をやりたい一心で、消防署を辞め、やっとここまでたどり着いたところ」と笑いながらおっしゃる様子は、充実感に溢れていました。もともと独学での餃子作り、餃子屋どころか飲食店でのアルバイト経験も無く、姉妹店やフランチャイズでもない、という中での出店は、「恐れを知らぬ豪快さ」としか言いようが無いものです。が、これとは裏腹に「夕方になると、小学生や幼稚園の近所の子供たちが遊びに寄ってくれるし、近所のお年寄の皆さんが昼間、テイクアウトを利用してくれたり、そうそうバイトに恵まれていて、それから消防署の仲間にもよくしてもらっているし。」と人とのつながりを大切に、繊細な人間関係を、顧客に結び付けているようです。豪快さと繊細さを併せ持つと言う個人能力をフルに発揮して、組織ライフサイクルモデルの起業者段階を突き進んでいるように感じました。
餃子屋は餃子で勝負
豪快な一面を覗かせる、「銀行で餃子を焼いて行員を納得させた」という一件を聞くと「借り入れのとき、納得してもらえる方法は、餃子焼くくらいしかないから」と、いともあっさり。餃子屋は餃子で勝負するんだと明確なスタンスで仕事に臨んでいるんだなと、勉強させられる思いでした。
さて、その餃子、こちらでは、つけだれぎょうざといっています。特製の手作り焼き餃子を、特製オリジナルのつけだれでいただくものです。食べ方はあかし焼きに似ています。あっさりといくつでも食べてしまう餃子です。
店舗の場所がわかりにくくて
今の唯一の心配は、店舗位置のわかりにくさだそうです。確かにメインの道路の「新川バイパス」から、「え!この道でいいの?」と思うような道へ入らなくてはならず、初めてお邪魔した時には、かなり迷いました。道路沿いに先ごろ案内板を出したそうです。店舗位置はこちらのサイト内、創業塾・経営革新塾交流会マップでも確認できますのでご利用ください。
どちらかといえば美容院のような佇まいの、白を基調とした14席の店舗は、大きな窓のお蔭で光が差し込み、オーナーの豪快な笑い声とあいまって、明るさと暖かさのあるアットホームな雰囲気をかもし出す素敵な空間となっていました。道に迷うことを覚悟で、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
メニュー
つけだれぎょうざ 350円
つけだれぎょうざ定食 500円
特製豚丼やビールなどもあります
(取材・編集 Sp&Box 2011/02/02取材)