セント・ジョージ礼拝堂ですが、私が現在調べているハノーファーのジョージ五世が、失意の後亡くなってから、ヴィクトリア女王は彼の亡骸を引き取ってこのウインザー城に埋葬しました。そこでどこにジョージ五世がいるのだろうと訝ってさがしたのだが、分からない。番人の女性職員にたずねたら、「たしかUrswick Chantryにプラーク(plaque)があるはずよ、調べてごらんなさい」と言ってくれた。

写真:近衛竜騎兵連隊の軍楽隊。被っているのはアルバートヘルメットで赤房付き。もともとはプロイセンの「ピッケルハウベ」でヴィクトリア女王の時代に導入された。

写真:Upper Ward

写真出典Urswick Chantry

 人形の館(Queen Mary's Dolls' House)はくだらない贅沢だとおもいました。

では皆様、ご機嫌よう。

画像出典:

画像出典:State Appartments,  Red Drawing Room 20年前に火災で焼けてしまったのを復旧したもの。

 ステート・アパートメント(国務室)ですが、これも素晴らしく立派ですね。吃驚しました。写真撮影が禁止されているのは残念です。

画像出典:セント・ジョージ礼拝堂

 探してみたら、なるほど(礼拝堂の左翼の後端に設置されている)Urswick Chantryの左側の壁に目をつむったカンバーランド公ジョージ五世のプラークが貼り付けてありました。遺骸は地下の王室地下納骨堂で保存されているようです。

注:Urswick Chantry
 1824
年幼少にして亡くなったジョージ四世の娘シャルロッテ王女を悼み作製された大理石彫刻のある小礼拝堂。この大理石彫刻は素晴らしい。

 衛兵交代で時間が取られて、あとは大急ぎで回ったのですが、聖ジョージ礼拝堂にもステート・アパートメントにもその豪華さに驚かされました。

 衛兵交代式が始まっていて、見物客はほぼ全員がLower Ward(下区画)セント・ジョージ礼拝堂の横(上の地図で33番)に集まり、軍楽隊の演奏とともに交代式を見守ります。いまどき世界に赤色のコートを着て黒い皮帽をかぶった兵隊さんが戦争するわけはないけれども、観光産業としてはなくてはならない呼び物なのでしょうね。

 随分昔にロンドンに出張で来たとき、暇をみつけて訪れたことがあるきりで、記憶もすっかり薄れていた。そこで再度ウインザー城見物をしました。

出典:ウインザー城観光パンフレットから