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VIII
拡大形、縮小形を伴う反行フーガ、4声部、4/4拍子、61小節


フーガの技法出版譜のContrapunctus7とほぼ同一の曲です。
拍子、小節数等に変更はなく、わずかに修正を加えたのみです。

特筆するほどではありませんが、変更の一例を示します。
下の楽譜は11小節のテノールです。


上が自筆譜、下が出版譜です。
修正された部分を青い音符で示しました。

ただし、自筆譜そのものには何ヶ所か修正の跡があります。
とりわけ大きな修正は39-40小節のバスです。
元の旋律には複数の×印が付けられ、
楽譜の欄外に修正後の旋律が記されているのです。
修正前の旋律は×印で潰れており読み取るのは困難ですが、
推測も加えて読み取ったものを下の楽譜に示してあります。


上が修正前、下が修正後のバスの旋律です。

参考までに、修正前の曲をこちらに紹介します(一部推測あり)。


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