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フィリップ・ド・シャンペーニュ（ブリュッセル、1620年－パリ、1674年）
《カトリーヌ＝アニエス・アルノー尼と修道女カトリーヌ・ド・サント・シュザンヌ・ド・シャンペーニュ》
1662年
パリ、ポール＝ロワイヤル修道院
油彩､カンヴァス
縦 1.65 m、横2.29 m
フランス革命時に接収
通称《1662年の奉納画》
Inv. 1138
ル ー ヴ ル ・ 絵 画 (2)
2014/05/16
これらはフランス絵画の初期の作品に限定して選び出したものですが、ほかにも興味のある作品は多く、このページでは収録しきれません。いずれ機会がありましたら、継続的に掲載することにしましょう。
ルーヴル博物館のホームページを呼び出して、一つ一つの絵の由来を調べていくと、とても面白くタイム・トリップが楽しめます。同時にフランス語の勉強にもなりますし。
では皆様、ご機嫌よう。
この絵画はシャンペーニュによって奉納画として構想され、奉納の動機となった出来事は良く知られている。パリのポール＝ロワイヤル修道院に入っていた画家の娘カトリーヌは1660年10月から病気で足が動かなくなってしまった。そこで祈祷と勤行を9日間に渡って続けるノヴェナを行ったところ若い娘は健康を取り戻したという。画家の作品の中でも最も親しみ深く美しいこの絵画で、画家は奇蹟とみなされた娘の治癒に対する感謝の意を表現している。作品は画家によって1662年にポール＝ロワイヤルに寄贈されるのだが、フランス革命中に接収されたことで、感謝と信心を籠めたこの感動的な作品はルーヴル美術館に収蔵され、以後シャンペーニュによる最も有名な絵の一つであり続けている。
仏語解説（日本語解説は一旦仏語解説を呼び出し、その後Langageで日本語を選択します）
仏語説明の翻訳
この絵は、聖トマスとともに、ルーヴルに所蔵されているジョルジュ=ド=ラ=トゥールの唯一の昼間絵である。「いかさま師」と題されているこの絵は、カラヴァッジオのあとしばしば扱われる主題を描いている。若い男はここで、17世紀の道徳観に反する３つの主要な誘惑、すなわち、ゲーム、葡萄酒、色欲、に捕らわれている。同一の図版だが、ハートをクラブに置換えた別版、「クラブのエースをもついかさま師」が存在する。（フォートワースのキンベル美術館）
Ref: フォートワース版
画像：
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール（ヴィック=シュル=セイユ、1593 – リュネヴィル、1652）
いかさま師
高さ：106cm、長さ：146cm
取得 1972
R.F. 1972-8
宗教改革中のブルボン朝初代国王アンリ4世の愛妾ガブリエルである。アンリ4世はサン・バルテルミの虐殺、1598年4月30日のナントの勅令で有名。きわめて有能であり、フランス国民に愛される国王の一人。
画像：アンリ4世
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フォンテーヌブロー派
《ガブリエル・デストレとその姉妹ビヤール公爵夫人とみなされる肖像》
1594年頃
油彩、板
縦0.96 m、横1.25 m
1937年取得
R.F. 1937-1
これ見よがしな身振りは、ガブリエルの懐妊と、1594年にアンリ4世の私生児セザール・ド・ヴァンドームが誕生したことを暗示している。
画像：（説明はルーヴル展示室内の仏語説明の翻訳）
ジャン・フーケ
トゥールでの生年1415-1420年頃－トゥールでの没年1478-1481年の間
ギローム・ジュヴネル・デザルサン（Guillaum Jouvenel des Ursins）(1401-1472)、フランス宰相
1481年頃
ディプティック（二枚折れの絵）あるいはトリプティック（三つ折り絵）の左面である。つけ柱の回りの装飾は、宰相の紋章である小熊であり、彼の高貴な血筋と繁栄を物語っている。
1835年取得
この絵をみると、ジャンヌ・ダルクを思い出しますね。1429年5月7日のオルレアン包囲の解放、同年7月17日ランスでの聖別によるシャルル7世の国王就任。その後のシャルル7世のジャンヌ・ダルクへの冷たい仕打ちは、ジャンヌ・ダルクの声望を一層高める結果になりました。決断力のないデレデレ性格がこの肖像画からも窺われます。
画像：
ジャン・フーケ
《フランス国王シャルル7世の肖像（1403－1461年）》
1450－1455年頃？
油彩､板
縦85 cm、横70 cm
1838年取得
Inv. 9106
作品の元々の額縁に記された「大勝利を収めたフランス王」という銘が、トゥールの休戦（1444年）もしくはフォルミニーの勝利 （1450年）を暗に示している。フーケは、ヨーロッパにおいて初めて、等身大でほぼ正面向きの半身像の肖像画を描いた画家と見なされている。この絵は 18世紀にはブールジュのサント＝シャペルにあった。
