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以前の「ひとこと」 : 2018年6月前半



6月1日(金) タングルの絡み目のCG:621

 6月になりました。まだタングルの結び目の話が続きます。



 タングルのCGですが、次にやってみているのが2成分の絡み目の、このシリーズです。

再掲図

 まずは真ん中のオレンジ色の、リングに3回からまるモデルを作ってみました。

図 1

 単位円のリングは表面を金属光沢っぽくして、そこに絡みつく輪のほうは4色にしてみました。

 実物のほうがやや太いかなあと思いましたが、いったんこのままにします。

図 2

 CGの視点を変えてみました。

図 3 図 4

 実はこれ、パーツどうしの角度は基本の90度系しか使っていないのです。座標軸を描いて、xy平面、yz平面、zx平面に「青・黄・緑」の輪が乗っている様子を図示してみました(図5)。

図 5

 実物はここまで正確に角度を決められないので、CGならではの正確さ、気持ちのよさだなあと思いました。もちろん3Dプリンタとかで作れば正確な実物を作ることはできますけれども。

 図5を見ていたら、同じ構造をスネークキューブの部品でCGにしたらどうなるかな?とやってみたくなりました。

図 6

 これは座標軸の中心の部分のピースが干渉してしまうので、スネークキューブのピースではこのかたちを作ることはできません。でもこれはこれでおもしろいかたちだなあと思いました。

(つづく)



 妻が庭のシャクヤクの花を玄関に活けてくれました。とても良い香りがします。庭のシャクヤクは、私が間違えて何度も雑草と一緒に抜いてしまって、そのたびに妻があわてて植え直したりしているのですが、シャクヤクは丈夫で、そんな目に遭ってもしっかり根付いて毎年花を咲かせてくれます。

<おまけのひとこと>
 天気が悪くてちょっと肌寒いです。






6月2日(土) タングルの絡み目のCG:821

 昨日に続いて、2成分の絡み目の821も作ってみました。絡んだ相手である単位円があるものと取り除いたものを並べて表示します。

 まずは一般的な視点からのCGです(図1、図2)。

図 1 図 2

 次に、真上から見下ろしてみたところです。ほんの少し誤差が残っているのがわかります。

図 3 図 4

 最後に真横から見たところです。

図 5 図 6

 本物もいいですけれども、CGもきれいだと思います。

(つづく)



 先日、二階の部屋の網戸の張り替えをしました。そろそろ暑くなってきて、日中に窓を開けたいという気候になってきたのです。ホームセンターに材料を買いに行ったのですが、部材の寸法を間違えないように、前回張り替えたときの残りの材料のパッケージの写真を撮って行きました。

図 7

 お店に行ったら、お店側もちゃんと心得たもので、入り口の正面に「網戸張り替え部材コーナー」が作られていて、いろいろな規格・寸法・色・素材の材料や必要な工具類などがずらっと並んでいました。上の写真にもある「24メッシュ」というのは売り切れていたので、若干値段の高い「26メッシュ」(数字が大きいほうが目が細かいのです)というのを買ってきました。

 2枚の網戸を外してお掃除して、古いネットを外して新しいネット部材を必要なサイズにカットして位置決めし、網押さえゴムを専用のローラー(ピザカッターみたいなかたちをしています)で押し込んでゆきます。最後に外側にはみ出しているネット部材をカッターで切り取ったら出来上がりです。

 1枚目を張った時、最後に余ったネット部材を切り取っているときに、ちょうど押さえ始めの部分の網がやや盛り上がっていて、切ってはいけない側まで数センチ切れてしまいました。もう一度最初から張り直すのは大変なので、とりあえずそのまま使って様子を見ることにしました。

<おまけのひとこと>
 今朝は久々に紙工作をしました。近々ご紹介する予定です。






6月3日(日) タングルの絡み目のCG:1021、アーテックブロック

 2成分の絡み目の621821をご紹介したので、その流れでもう1つ、1021のCGも簡単にご紹介しておきます。

図 1 図 2

 昨日と同じく、一般的な視点と真上からの視点でリング有りのCGです。真横とか、リングなしのCGも作りましたがくどいかなあと思ったので掲載は見送りました。

 実物のタングルはもう少し部品が太くて、リング(単位円)に5パーツをうまく通すことができませんでした。なのでこれはCGのみのご紹介です。

 タングルの2成分絡み目のCGのこのシリーズは今日までです。



 一昨日、こんなCGをご紹介しました。

再掲図

 この実物を作ってみたくなって、久々にアーテックブロックをひっぱり出してきて組み立ててみました。

図 3 図 4

 CGと写真の視点や角度をだいたい合わせてみたつもりです(図3、図4)。

 アーテックブロックをお持ちの方は試してみていただきたいのですが、このかたち、普通に作ることはどうやらできないみたいです。(「普通」というのは、余分な突起がなく、ブロックが想定しているジョイントで全てのピースがつながっている状態のことです。)

 このかたちを眺めていたら、作りたいもののアイディアが浮かんできました。

(つづく)

<おまけのひとこと>
 今週末は家に閉じこもっていようかなあと思っていたのですが、昨日(6/2(土))の午前中に、図書館から本の返却期限が過ぎているという電話をいただいたので、あわてて返しに行ってきました。私は図書館の入り口にある新刊コーナーをまず眺めて、そこから本を借りることが多いのですが、新刊なので予約が入ることが多いみたいです。






6月4日(月) 断面が1:√2の直方体3本を交差させる(その1)

 さて、昨日のこのかたち(図1)について、もう少し考えてみました。

図 1

 図1を眺めていると、色分けの線のせいか3粒のキャラメルがめり込んでくっついているようなイメージが浮かびました。もともとの図1の白や青のパーツは1辺の長さが1の立方体の半分の直角二等辺三角柱です。それが4つ集まってできる「キャラメル」と呼んだものは、1辺が√2の正方形を底面とする、高さが1の平たい正四角柱になります。

 図2のように、3つの正四角柱を別な色にしてみて、若干透過させてみました。これを見ていたら、これらをさらに反対側まで伸ばしたらどうなるだろう?と思ったのです。そこでそのCGも描いてみました(図3)。

図 2 図 3

 この図3のかたち、これは美しいです。これの模型を作ってみることにしました。

(つづく)



 妻から「茅野駅にある寒天のオブジェ、あのかたちには興味がないの?」と尋ねられました。「え、そんなのあったっけ?」と答えてあきれられました。

 先日の出張のときに、茅野駅がある2階のフロア(茅野駅は橋上駅です)から写真を撮ってみました。

図 4

 なるほど。なんで気が付かなかったんでしょう。まあ確かに多面体好きにとってすごく魅力的かと言われるとそうでもないかな、という気もしますが、でもなかなか味わいのある造形だと思いました。

<おまけのひとこと>
 本業の仕事のほうで、6月末までにやらなければいけない大きな課題がいくつもあって悩ましいです。今週は忙しいので、とりあえず3日分まとめて更新しておきます。






6月5日(火) 断面が1:√2の直方体3本を交差させる(その2)

 昨日のかたちをどう組もうか考えました。3本の紙の筒を組むようにすると、おそらく交差が多すぎて無理だろうと思いました。そこで、1本の柱を2つに分けて、パーツ6個を組む設計にしてみました。

 パーツは図1のように設計しました。青い太い線がスリットになります。のりしろを用意して、筒状に接着することにしました。

図 1

 横長の帯状のパーツが上下に2つあります。それぞれ3つずつ用意します。

 A4の用紙におさまるように調整して、6枚を印刷して切り出して、筒状に接着したところです(図2)。さあこれから組み始めます。

図 2

 実は最初、「あれ、この設計だと組めないのかな?」とあせりました。初めて組むときは、そもそもできるかどうかわからないのです。(なにせ設計したのが自分なので信用できない。) しかも苦労して切り出しているので、修正不能なミスだったらショックが大きいのです。期待と不安が入り混じります。

 組み方がわかったら、2つを組むのはそれほど大変ではありませんでした。3つ目を組んだ時、1つ目と干渉する部分は短いスリットで交差させる設計なのですが、これが組みにくくて難儀しました。外から見えない部分は切り落としてしまったほうがよさそうです。パーツの切り出しも若干楽になるし、組むときに余計な負荷がかからないのでパーツに変な癖がつかなくてすみます。

 図3は4つ目まで組んだところです。

図 3

 同じものを立ててみました。パーツが軽いせいか、重心は偏っているはずですが安定して自立しました。あと2つ、ここからが大変です…

図 4

(つづく)



 土曜日に図書館から本の返却の催促の電話をもらって慌てて返しに行ったのですが、そのときにまた5冊ほど本を借りてきました。そのうちの1冊、山本夏彦の「完本 文語文」を日曜日に読みました。面白かったです。

図 5

 以前読んだことがある文章もありましたが、未読のものもあったと思います。同じトピックが何度も出てきますが、これは故人である著者の責任ではなく、そのように編集した編集の問題だと思います。

 今、感想を書こうと思ってもう一度本を手に取って眺めはじめたら、また1時間ほど拾い読みしてしまいました。

 この本の中に、二葉亭四迷、樋口一葉、萩原朔太郎、佐藤春夫、中島敦、といった文学者がでてきます。今でも中島敦の「山月記」が高校の国語の教科書に載っているというのは本当にすばらしいと思います。最近、移動中に聴こうと思って朗読のデータをオーディオプレーヤーに入れているのですが、その中に中島敦の作品の朗読も入っています。「山月記」は耳できいてもいいですね。



 まるで違う連想ですけれども、「文語文」は漢字3文字の「回文」(通常の順序の文字の並びと逆順の文字の並びが同じ)になっています。そういえば最近、漢字三文字の回文パターンを見たな、と思って画像フォルダの中を見たら、こんな写真を撮っていました。

図 5

 「東京東」という信用金庫があるのですね。この看板を見ると、長野県人である私は「東信」という部分に目が行きます。長野県(信州・信濃の国)は4つの地方に分けられるのですが、それが「北信」「東信」「中信」「南信」です。

<おまけのひとこと>
 図書館はありがたいです。






6月6日(水) 断面が1:√2の直方体3本を交差させる(その3)

 けっこう組み立てに苦労した直方体の三本交差模型ですが、ようやく組み上がりました。

 まずは六角形に見える方向からの写真です(図1)。

図 1

 この向きが一番重心が低くて接地している辺の長さも長く、一番安定した姿勢です。

 次に、1本の柱で立たせて、斜め上から見下ろしてみたところです(図2)。

図 2

 真上からだとこう見えます(図3)。交差した斜めの柱の稜がちゃんと平行になっているのが見えて気持ちがいいです。

図 3

 参考までに、ちょっと視点は違いますがCGも載せておきます(図4、図5)。

図 4 図 5

 特に図5のほう、青い柱に対して赤と緑がどういう位置関係になって貫いているのかがわかって面白いと思います。

(つづく)



 先週末実家に行っていた妻が、お土産に「アルテ」(大久保圭・徳間書店)の5巻を買って来てくれました。先日、最新刊の8巻を買ったのですが、5巻はまだ持っていませんでした。通販で買えばいいのですが、そこまで切羽詰まってほしいわけでもないし、店頭で出会って買う楽しみだと思っています。

<おまけのひとこと>
 天気が良いと暑いし、天気が悪いと寒くて、衣服や寝具の調節に気を遣います。






6月7日(木) 断面が1:√2の直方体3本を交差させる(その4)

 昨日ご紹介した模型、完成品のかたちは気に入っているのですが、設計上、スリットが外側に配置されているパーツについては、四角柱の頂点の部分がどうしてもぴったり合わないのです(図1)。もともとそこはつながっていないので当たり前ではあります。

図 1

 そこで、そこが離れてしまわないように四角柱(筒)を少し長くしてみることにしました。パーツはこんな風に設計しました(図2)。

図 2

 前回苦労した一つ飛びのパーツの交差の部分は、スリットではなく切り落とすことにしました。パーツ加工も少しだけ楽になっています。

 パーツを切り出して筒状に接着し、3つ目までを組んだところです(図3)。

図 3

 外周につながっていないスリットの部分に、隣のパーツを通さないといけないのが大変です。

 組み上がりました(図4)。スリットの幅を広くしすぎたかなあと思いました。

図 4

 前回の模型と並べて飾ってあります。少なくともしばらく飾っておこうと思えるくらいには満足しました。全部白で作るのもいいですが、3色のパーツで組むと柱が交差している感じがはっきりして面白いかなあと思います。

図 5

(つづく)



 今週は昼間に車で別事業所などに外出する機会が多い週なのですが、日中は車内がとても暑くなっていて大変です。

<おまけのひとこと>
 6月8日(金)の午前2時くらいに、6/7と6/8の2日分の更新をしています。






6月8日(金) 1×√2×√2の“キャラメル”3個の合体の立体を連結する(その1)

 先日のこのかたち(再掲図)、何ていう名前を付ければいいのか困惑しているのですが、今度はこれをユニットとして連結してゆくとどうなるのかな、とちょっと考えてみました。

再掲図

 素直に考えると、まず作れそうなのはこの六角形の構造だろうと思います(図1)。

図 1

 平行投影ではなく、普通の透視図としてCGを作り直してみました。

図 2

 基本構造は、1つおきに鏡像になっています。この基本構造も、右手と左手のように鏡像と自分自身が重ならない性質(キラル性、カイラリティ)を持っています。

図 3 図 4

 これ(基本構造6個による輪っか)も実物の模型を作ってみようかなあと思いました。

(つづく)



 朝起きてカーテンをタッセルでまとめようと思ったら、タッセルのひもの部分がちぎれてしまいました。

図 5

 虫に食われるような素材ではないはずなのですが、手で軽くちぎれるくらいぼろぼろになっていました。こんなのは初めてでびっくりしました。根元から抜けるのではなく、ひもの途中が劣化するのは経験がありません。こんなこともあるんだな、と思いました。

<おまけのひとこと>
 さて今週もあと1日です。






6月9日(土) Y型3ボックス(1×√2×√2の“キャラメル”3個の合体の立体)を連結する(その2)

 このところご紹介しているかたちに、何か名前を付けないと不便なので、“Y型3ボックス”という名前で呼ぶことにしました。これをずっとつなげてゆくと、平面状の六角格子になります。今日はそのCGをいくつかご紹介します。

 最初に、もともとの2色のままでY型3ボックスを6つつないだものをつないでみました(図1)。ちょっと視点や背景色が気に入りません。そこで思い切って色を単色にして、背景に平面を張ってみました(図2)。

図 1 図 2

 少し改善した気がします。次にもっと視点を離して、網目状の構造を見渡してみました(図3)。ここまではCGの光源を“shadowless”、つまり影ができない設定で描いています。せっかくなので影を付けてみようと思って、光源を1つにして、光源の強度を強めたうえで「影あり」の設定で描画してみました(図4)。

図 3 図 4

 ちょっと見にくいですが、六角格子の網目の向こう側に、大きなピッチの黒い影が見えているのがわかるでしょうか?

 上の図4とは逆に、影のピッチのほうが細かくて、実態の六角格子のほうが大きく見える設定の絵も欲しくなって、少し試行錯誤して、図5のようなCGを描画してみました。

図 5

 実態がわかりやすいように、色遣いを元の青と白に戻しました。

 このように、実態の格子、影が写る平面、光源、視点や視野のパラメータが変わると、絵は様々に変化します。今回は実態の格子と光源は固定で、若干平面の高さは修正しましたが、主に視点と視野角だけをいじっています。

 これだけの演算を待ち時間がほとんどなく描画してくれる今のパソコンは本当にありがたいです。

(つづく)



 画像検索していたら、タングラムでこんな図を作っているのを見かけたので、感心して自分でも図を作ってみました。

図 6

 これは見覚えがありませんでした。特徴的な都道府県のかたちなどに挑戦してみたら面白いかもしれないなあと思いました。

<おまけのひとこと>
 この週末は来週のワークショップの準備をしたいと思っています。






6月10日(日) Y型3ボックスを連結した模型:アーテックブロック

 昨日はCGならではの、繰り返し構造の画像をご紹介しました。これを本当に作ろうとしたら大変で、しかも労多くして得るものの価値はとても低い、ということになってしまいます。

 でも、やっぱり実物も作ってみたいなと思って、まずは六角形の輪を作ることにしました。図1が全体、図2が土台の部分のアップです。

図 1 図 2

 アーテックブロックのジョイントの制約があるので、「何も考えないでつないでいく」ことができるわけではありません。立方体パーツにも鏡像対称部品が欲しくなることがあるし、三角柱の部品たるや、とても制約が強いです。まあ万能のブロックはないですし、制約があるからこそ面白い、ということもあります。

 これを眺めていたら最初のY型3ボックスをちょっと変えてみたくなりました。

図 3

 右の従来のモデルの外側の白い三角のパーツを立方体に入れ替えてみたのです(図3左)。これは、黄色の三角3パーツの稜が床に接しています。

 この構造だと、図3の置き方以外に安定する姿勢はないのかなあと思ったのですが、こんな立て方もできることがわかりました。

図 4

 2つの白い立方体パーツの稜が床に接しています。こういうシンプルな幾何学的なかたちが好きです。

(つづく)



 タングラムと言えば、休日のタングラムというサイトが有名です(と個人的に思っています)。

 そういえば上記のサイトで、タングラムで作ったアルファベットのフォントを公開されていたなあと思って、ダウンロードさせていただいて、今使っているPCにインストールしました。

図 5

 タングラムとよく似た、清少納言知恵の板というシルエットパズルがありますが、それを用いてひらがなが作られていたのに感動しました。

 日本地図もありましたが、昨日ご紹介したのとはかなり違ったデザインでした。それもまた面白いです。

<おまけのひとこと>
 来週のリスーピアのワークショップの当日表示するPowerPointのスライドの枚数がだいぶ増えてしまっています。図やアニメーションをたくさん用意しているのですが、このサイトに掲載したものを再利用しているものもあります。ただ、webサイトに載せるときはファイルサイズ優先で、アニメーションの画像の枚数を減らしたり各コマの画像の色数を削ったりしているのですが、ワークショップでは品質優先で、サイズが大きくなってもいいので滑らかできれいで画素数が多いものを準備したくなります。というわけでアニメーションファイルをいちいち作り直したりしているので、なかなか時間がかかります。






6月11日(月) Y型3ボックスを連結した模型を紙で設計する

 昨日はアーテックブロックを使って、下の再掲図のような六角形を組んでみました。

再掲図 図 1

 このかたちを紙で作ってみることにしました。パーツはこんな風に設計しました。

図 2

 図2左の細長いパーツを6つ、右は2つのパーツがくっついた図案になっていますが、スリットの位置が異なる短いパーツを3個ずつ、です。

 青い線のところはカッターナイフで1本切り込みを入れるだけで、幅を持たせていません。それによって紙どうしの摩擦が強くなることを期待しています。

図 3

 長いパーツ3本、短いパーツ2個まで組み立てたところです。この工作は比較的簡単でした。

(つづく)



 タングラムの話の続きです。シルエット画像からタングラム問題を生成するパズル創作システムに関する研究というページがありました。目標画像を与えると、タングラムの解を生成してくれる、というシステムに関する研究のようです。何をやっているのかはだいたい想像ができました。

 例として、こんな画像がありました。(上記のページの図を若干加工させていただいています。)

図 4

 お、これはなかなかすごい、と思いました。北海道大学だから北海道のかたちを例題の1つにしているのかな、と思いました。でも、よくみると、あれ、これタングラム? と思いました。

図 5

 上記のページを読んでみると、「正方形を格子で分割したパーツを並べ替えてシルエットを作る」もの一般を「タングラム」と呼んでいるようです。なるほど、それならそれで研究としては理解できますが、ちょっと誤解を招くかなあと思いました。

 では、本来の「タングラム」で、「北海道」を作ってみようかなと思って、少し試してみました。

図 6

 うーむ、難しいですね。

<おまけのひとこと>
 6月11日(月)の午前3時くらいに、6/11〜6/13の3日分の更新をしています。






6月12日(火) Y型3ボックスを連結した模型を紙でつくる

 昨日、設計図と途中図を載せた六角形の模型を完成させました。

図 1 図 2

 シンプルですっきりした模型になりました。このシリーズはこれで一段落かなあと思います。



 先日、こんなネクタイを見つけて買いました。

図 3

 普段ネクタイを締める機会はほとんどないので、あんまり持っていません。意外とこういうデザインのものって見かけない気がします。数学の先生とかに需要があったりしないかな、と思うのですが。

 ちなみに、このネクタイは細いストライプのデザインになっているため、画像を縮小するとモアレが強く出てきます。もっとネクタイらしい写真も撮ったのですが、モアレのせいでデザインの数字が見えなくなってしまったので、図3の写真だけにしました。

<おまけのひとこと>
 このネクタイ、ワークショップで使おうかなとちょっと思っています。






6月13日(水) スネークキューブのリングと、それに対応するタングルの構造

 スネークキューブで好きなかたちの1つに、こんな構造があります。

図 1

 これを、タングルのパーツに置き換えてみると、こんな感じになります(図2)。

図 2

 なんとなく、これを2つ用意して回転させたら、うまく絡み合ってくれるかなあと思いました(図3)。

図 3

 一瞬、うまくいっているように見えたのですが、何カ所も干渉してしまっています。角度や位置をいろいろ変えてみたのですが、そういう行き当たりばったりの試行錯誤ではうまくいきませんでした。

 ちなみに図3のモデルを視点を下げて斜めから見たCGです(図4)。

図 4

 こうしてみるとマクロに見て平面的な輪っかではないことがわかります。それどころか、この図4から、図2のようなきれいな対称性があるようには思えないです。

 このかたちについてはちょっと保留かなあと思っています。



 日曜日は一日中曇りで、風が強かったです。丸一日部屋にこもって、ワークショップの表示スライドを作っていました。窓の外のモミの木や電線に小鳥がかわるがわるやってきていました。電線には、おそらく巣立ったばかりと思われるツバメが4〜5羽、1時間ほど止まっていました。風にあおられてときどきバランスをくずして羽ばたいたりしていましたが、2〜3羽ずつかたまっていました。ときどき親鳥と思われるツバメが何か運んできていました。

 窓の外、手を伸ばせば届きそうな距離にスズメやツバメがくつろいで止まっているというのは嬉しいことです。鳴き声もにぎやかです。

<おまけのひとこと>
 最近、古いボールマウスを使っています。1ドット単位のマウスカーソルのコントロールがやりやすい気がします。でも、ときどき反応が悪くなることがあるのですが、そんなときはたいていボールにゴミが付いています。無線の光学マウス全盛ですが、ボールマウスもいいなあと思います。






6月14日(木) シルバー菱形多面体:穴あきシリーズ

 シルバー菱形多面体のシリーズで、まだご紹介していないかたちがあったので、その写真を載せたいと思います。こんなかたちです。

図 1

 早朝の薄暗い時間に写真を撮ったら、コントラストが低い、みにくい画像になってしまいました。

図 2 図 3
図 4 図 5

 このかたち(に近いかたち)も今週末のワークショップで作ろうと思います。

<おまけのひとこと>
 先日、ネクタイの画像を小さく縮小したらモアレがひどく出てしまったという話を書きましたが、よく見たらリサイズのときに使うアルゴリズムが、処理時間優先のものになっていました。品質優先にしてみると、だいぶ改善されました。この話もそのうち書きたいと思います。






6月15日(金) アーテックブロックのリング:コインを閉じ込める 他

 先日、アーテックブロックで作った輪をご紹介しましたが(再掲図)、

再掲図

 六角形の輪の各辺に相当する部分を縮めてみました。真ん中に、三角反柱の空間ができるのですが、そこにコイン(100円玉)を入れてみました。

図 1

 いろいろ解説が必要な気がしますが、すみません、今日は時間がないので写真だけです。(なんとなく同じものを以前も載せた気もしますが、それを調べている時間もとれませんでした。)



 といいつつトピックをもう1つ。

 先日、カプセルトイを探索しているときに、「カプセルトイマシーンのカプセルトイ」があったので、思わず買ってしまいました。

図 2

 組み立て式だったのですが、図2の左がカプセルで、右が組み立てたカプセルトイマシーンです。

図 3 図 4

 2〜3mmくらいの小さな小さなカプセルが6個付属しています。ダイアルを回すと、カプセルが1つ出てきます。といってもあまりに小さくて軽いので、自然に転がり出てくるというわけにはいかず、耳かきのような「カプセル取り出しツール」が付属していて、それでひっぱり出す感じです。

 小さなカプセルの中にはゴマ粒くらいしか入らない感じです。小さな紙に何かメッセージを書いて折り畳んで入れる、とかできたら面白いですが、とてもそんなサイズではありません。

 同じものをたくさん買うと上下左右に連結できる設計になっているようです。単体ではふたをぱちんとはめるようになっています。ただ、はめ合わせの構造の精度が甘くてきちんとかみ合いません。このコストで作ろうとすると、やむを得ないのだろうと思いますが…

 ただ1つ残念なのは、透明なケースの内側に入れる商品説明の紙、2種類付属しているのですが、どちらも「カプセルトイマシーン」とは無関係です。この商品そのものの商品説明がついてたら、再帰的で面白かったのに…と思いました。

<おまけのひとこと>
 6月15日(金)の朝に、6/14, 6/15の2日分の更新をしています。






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