以前の「ひとこと」 : 2015年2月後半
2月16日(月) 折り紙簡単菱形箱
長方形の用紙から折る、伝承作品の箱をアレンジして、正方形から折る簡単な菱形箱をデザインしてみました。
図 1 箱の中は中央部が盛り上がった山型になっていて、平らではありません。
簡単な折り図を作ってみました。
図 2 行程1から6まで、単に紙を半分に折っていくだけです。行程7で一度全部紙を開いて、箱の底になる部分の折り線をつけて、もう一度折り直します(行程8)。最後に箱になるように立体的に変形して形を整えます。
図2の7番の工程で、箱の底になる部分の折り線をつけていますが、これはやらなくても大丈夫です。最後に箱のかたちにしたときに、底の部分のかたちを調節することで、断面が正方形の四角柱にすることもできますし、図1のように菱形にすることもできます。
ちなみに、図2の7番の菱形は対角線比が1対√5ですが、この比率で折って立体にした菱形箱の断面の菱形は1対√3になって、ちょうど正三角形2つのかたちになります。なので3つあわせると正六角形になります(図3)。
図 3 図2の工程6で折った部分の隙間を互いに組み合わせると、図4のようなこともできます。
図 4 簡単に折れて、なかなか面白いと思います。お試しください。
○ 昨年、折り畳みパズルを作ってみましたというメールを下さったKさんから、「折り紙簡単菱形箱を作ってみました」というメールをいただきました。ありがとうございます。メールに添付していただいた画像を掲載させていただきます。
写真の左のミニカーはトミカだそうです。ということはこの箱たちはとても小さいのではないかと思います。断面が菱形のもの、正方形のものを作って下さったのですね。ありがとうございます。(2015.02.15. 付記)
<おまけのひとこと>
折り図には一応コピーライトを入れました。
2月17日(火) 八角茶托
図書館で「毎日を楽しく彩る折り紙」日本折紙協会監修、永岡書店という本を借りてきて、その中の作品をいくつか折ってみました。本日ご紹介するのは「八角茶托」(中村潤哉)という作品です。少し自己流に変形しています。
図 1 図 2 作意は縁のない丸いお皿のようなデザインなのですが、四方を完全に垂直になるようにはっきり折ってみました。
図 3 斜めから見たところです。
<おまけのひとこと>
冬、雪が降って天気が悪いお休みの日は、こたつで折り紙を折りたくなります。
2月18日(水) Krimskrams-Box, Simple Box
正方形1枚から折る折り紙の箱です。こちらに折り方が出ていました。Krimskrams Box(Carmen Sprung)という作品です。
図 1
図 2 普通の折り紙(左)と、両面折り紙(右)で作ってみました。無駄な折り線が全く残らないのが美しいです。
次のSimple Boxという作品は、こちらのStephen Hecht氏のデザインです。これは長方形1枚から折りました。
図 3 折り始めが面白いです。
<おまけのひとこと>
箱がたくさんできてしまって、邪魔です。食卓のくず入れ(例えばミニトマトのへたを入れたり)とか、どんどん使おうと思います。
2月19日(木) 伝承の箱とハンドタオルケース
「毎日を楽しく彩る折り紙」日本折紙協会監修、永岡書店より、ハンドタオルケース(石橋美奈子)を折ってみました。伝承作品と同じ大きさになりますが、紙の裏面の出方が工夫されています。
図 1 伝承作品の箱です。左が和紙、右が普通の洋紙の折り紙です。
図 2
図 3 図2、図3は左が和紙の伝承作品、右が両面折り紙で折ったハンドタオルケースです。ツートンカラーになります。
<おまけのひとこと>
ちょっと「よれっ」としてしまいました。
2月20日(金) 末広がりの敷き紙
同じく「毎日を楽しく彩る折り紙」日本折紙協会監修、永岡書店より、「末広がりの敷き紙」(井口洋一郎)です。
図 1 まずは作意通り正方形の折り紙で折りました。この作品は紙の裏面は完全に隠れます。なのでどの部分も少なくとも二重以上になっています。
裏面が出なくて丈夫なので、長方形の用紙から折ってみました。
図 2
図 3 最後に止める部分がちょっと強度不足な感じですが、この作品もなかなか気に入りました。
<おまけのひとこと>
Netで折り図を検索して次々と折ってみていると、時間が経つのがとてもはやいです。
2月21日(土) 折り紙建築のフラクタル構造
こんなかたちを作ってみました。
図 1 用紙はA4サイズそのものです。
図 2 こんな型紙をプリンタで印刷します。長方形は長辺と短辺の比が1:2です。作図するときには、まず一番内側を作って、それを相似比3倍に拡大して重ねる、というのを繰り返します。図2では3重になっていますが、図1のものは4重です。
山折、谷折、カットの線は面倒なので区別していません。要らない線も残したままの図になっています。そのせいで美しくないです(反省)。
図 3 もう一つ別の角度からの写真です。中心部の寸法は外側の27分の1なので、1.5mmくらいです。画像上でも小さくてつぶれてしまっていますが、実物もきれいにかたちが整っているとは言いがたいですので、拡大写真は載せません。
○ 私がこのページの公開を始めたのが2001年2月でした。当時は今のようなblogのサービスはなくて、自分でhtmlファイルを編集してホームページを作って公開するというスタイルのサイトがたくさんありました。その当時のサイトは更新されなくなってしまったところが大半なのですが、そのころから続いているtareの網頁というサイトをずっと読ませていただいていました。2月末でプロバイダのサービスの終了に伴って公開を停止されるそうです。これまでありがとうございました。
<おまけのひとこと>
2月22日(日)に1週間分を書いています。
2月22日(日) Scatola a stella 4
webで検索した折り図を実際に折ってみたシリーズの続きです。Scatola a stella 4を折ってみました。
図 1 図 2 きれいなかたちだと思います。
<おまけのひとこと>
急に暖かくなりました。びっくりです。これで日陰の根雪もだいぶ融けそうです。(この場合の「とける」はどの漢字が適切なのかちょっと考えてしまいました。)
2月23日(月) 折り紙五芒星
折り紙による五芒星です。正方形の折り紙から正五角形を切り出して、そこから折ります。
図 1 表側と
図 2 裏側です。
シンプルですがきれいです。
<おまけのひとこと>
2/21(土)、久しぶりに皮膚科に行きました。足の裏の「いぼ」がだいぶ成長していて、大変でした。右足の小指の付け根に大きないぼがあるのですが、左足の小指の先にも新たにいぼができてきていて、今回は初めてそちらも削ってもらいました。完治までにはまだまだとうぶんかかりそうです。自分が死ぬまでに治るんだろうかと思い始めました。
2月24日(火) starbox
webでみつけた折り図による折り紙作品紹介の続きです。今日はMatthias Gutfeldt氏のstarboxです。実は折り方を間違えて、設計とは違った作品になってしまっています。ごめんなさい。手元の折り図のpdfファイルを検索してみたのですが、どこからダウンロードしたのかわからなくなってしまいました。すみません。
図 1 本当は角箱のように先端がとがっているはずだったのですが、そうなりませんでした。4つの足で箱が空中に浮いたかたちになっています。
図 2 真上から見たところです。黄色と青の両面折り紙を使いました。
<おまけのひとこと>
こういうかたちを作るには、両面折り紙は向いています。
2月25日(水) 角つき菓子入れ
角つき菓子入れ(大橋晧也)という作品を折ってみました。用紙は1:√2のB5の紙を使いました。
図 1
図 2 直角二等辺三角形の「耳」が四辺に現れます。これは用紙の裏側の色になります。
<おまけのひとこと>
大橋晧也さんという作者のお名前の入力に苦労しました。IMEの手書き入力機能を使ってしまいました。
2月26日(木) 便箋たとう
創作おりがみ屋さんというサイトの、便箋たとう19という作品を折ってみました。
図 1 左側の和紙のほうは、指定通り3:4(6:8)の用紙で折っています。右の折り紙で折ったものは、普通の15cm角の折り紙を切らずに正方形のまま折ってみています。
風車のようなかたちが現れる、きれいな「たとう折り」の作品だと思います。上記のページにはたくさんの折り紙作品の折り方が紹介されています。お勧めです。
<おまけのひとこと>
中年のおじさんである私は、こんなものを折っても自分が実際に使う場面が思い浮かばないのですが、それでも面白いなあと思うのです。
2月27日(金) 直角二等辺三角形の等面六面体
直角二等辺三角形6枚による、三角錐2つを貼り合わせたかたちの六面体を折ってみました。
図 1 図 2 図 3 多面体構造は面白いです。
<おまけのひとこと>
今週は時間がなくて簡単な更新になってしまいました。
2月28日(土) 正八面体ほか
月末なので、紹介しそびれた写真を。
図 1 先日、正八面体のモデルをご紹介したときに撮った写真です。奥のものは正八面体の一輪挿しです。
○ 松本市美術館で開催されている企画展「第6回:老いるほど若くなる」〜70歳以上の公募による美術展〜を母とみてきました。大変面白かったです。特に90代の方の作品には驚きました。
<おまけのひとこと>
2/28(土)は、松本で朝9時から1時間打合せがあって、それから峠を越えて実家に移動して母と合流し、そこからもう一度松本に往復して、夕方に自宅に戻りました。1時間〜1時間半のドライブを日に5回という一日でした。