以前の「ひとこと」 : 2007年10月前半
10月1日(月) 光の積木(その1)
古村理さんという方がデザインされた、「光の積木」というのを借りる機会がありました。今日から何回か、ご紹介しようと思います。(こちらのサイトの製品です。)
図 1 図 2 チョコレートか何かの箱のような、立派な紙の箱に入っています(図1)。私が借りたときにはこんなかたちでピースが入っていました。色は2色で、単位長さが3cmです。厚みも1単位あります。青いパーツは、1×3単位の長いパーツが2つ、1×1の単位正方形(立方体)が2つ、単位立方体を二等分した直角二等辺三角形のパーツが4つです。黄色いパーツは、1×2単位の長方形が2つ、直角二等辺三角形が4つです。
図 3 ちょっと並べ替えてみました。ケースに納めようとすると、パーツの位置の自由度はあまり高くありません。ケースに入っている状態でもなかなかきれいだと思うのですが、実際に取り出して並べてみると大変美しいです。明日以降、ちょっと作ってみたものをご紹介しようと思います。
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先日ご紹介した山本明彦さんから、グループ展の案内をいただきました。案内のはがきと、会場案内を掲載しておきます。
なんとか時間を作って見に行きたいと思っています。この週末はPTAのファミリーリサイクル(廃品回収)があったり、この週末にできなかった少年野球の試合が多分あったりするので、忙しいです。
<おまけのひとこと>
この週末は、土日も更新しました。よろしかったら過去のページをご覧ください。(たいした内容ではありませんが)
今日から10月。今年度も後半です。本業のほうで、人の問題でちょっと大変なことがあって頭が痛いです。
10月2日(火) 光の積木(その2)
古村理さんという方がデザインされた、「光の積木」のご紹介です。最初に、ピースの写真を載せたいと思います。
図 1 図 2 写真でおわかりになりますでしょうか? 各ピースは、このようにまんなかに色の層を挟んで、透明なアクリルのサンドイッチのようなかたちをしています。これが見る向きの加減で全体に色がついて見えるのです。
最初に作ってみたかたちです。
図 3
図 4 直角二等辺三角形のピースの内部反射の線が美しいと思います。
(つづく) <おまけのひとこと>
ちょっと思い切った提案をしてみました。さてどうなることやら。
10月3日(水) 光の積木(その3)
古村理さんという方がデザインされた「光の積木」のご紹介の3回目です。今日は普通に1ピースの厚さの、平面的なかたちです。
普通にタテヨコに積むのはあんまり面白いかたちができなそうだったので、ナナメに積んでみました。白いステージが欲しかったのですが手元になくて、ノートパソコンの上に積んでいます。そうしたら摩擦が少なくてちょっと大変でした。
図 1
図 2
図 3 ほぼ真横から見たところ(図1)から、だんだん視点を高くして見下ろしてみました。本物はきれいです。
(つづく) <おまけのひとこと>
10月に入って、急に寒い日が続いています。昨日は小学校の遠足の予定だったのですが、雨で延期になってしまいました。職場でも体調を崩す人が出ています。皆様お気をつけて。
10月4日(木) 光の積木(その4)
古村理さんという方がデザインされた「光の積木」のご紹介の4回目です。昨日の形を見ていて、「やっぱりアーチを作ってみたいな」と思って、以下のようなものを作ってみました。
図 1
図 2
図 3
図 4
図 5 つるつるした面の上で組むとつぶれてしまうので、カッティングマットの上に組みました。
(つづく) <おまけのひとこと>
寝坊してしまいました。写真だけの更新です。
10月5日(金) 光の積木(その5)
今週は、古村理さんという方がデザインされた「光の積木」というのを紹介しています。今日は最終回で、10月2日にご紹介したものを一回り小さくしたものを2つ並べたかたちを作ってみました。
図 1 図 2 図 3 図 4 図 5 図 6 パーツに数の制限があるため、ちょっと苦労して組んでいます。この2つは分離できません。この積木のパーツはアクリルのサンドイッチ構造になっているので、見る角度によって見え方が変わるのが面白いです。ついたくさん写真を撮ってしまいました。
たいへん面白かったです。ありがとうございました。
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先日ご紹介したグループ展というのが今日から始まります。
テキストデータも書いておきます。
安曇野かかし会 グループ展
2007年10月5日(金)〜10日(水)
AM10:00-PM8:00 (最終日はPM4:30まで)
<会場>
豊科サティホール
(豊科サティ3F)
安曇野市豊科4272-10
(0263)72-3177
<おまけのひとこと>
明日から三連休です。ありがたいです。明日は小学校の行事のファミリーリサイクル(廃品回収)があります。天気が悪いと大変です。
先日の火曜日が小学校の遠足の予定だったのですが、雨で延期になっていました。今日が予備日だったのですが、今朝も天気がすぐれません。どうなるのか心配しています。
10月9日(火) 音符?
会社で、共用の作業スペース付近にこんなものが転がっていたので、面白がって写真を撮ってみました。
図 1 四分音符のように見えます。何か、接着剤のようなものが固まったのだと思います。面白いです。
<おまけのひとこと>
三連休は更新をお休みしました。
10月10日(水) テルミンmini(その1)
せろふえさんでも紹介されていた、テルミンmini、私も喜んで買ってきて作ってみました。公式ページはこちらです。こちらの特集記事に、演奏例の動画などもあります。
図 1 キットの中身です。組み立て済みの基板(左上)、赤い筐体、ナナメに左上から右下にアンテナが見えます。
こちらのにくQのつぶやきというblogに、組み立てプロセスの写真などが紹介されていました。
図 2 15分ほどで組み立てて、遊んでみました。最初の「チューニング」は勝手がわからず戸惑いましたが、慣れるとそれほど大変ではありません。
早速、いろいろな曲らしきものを奏でてみましたが、これがとにかく「笑える」のです。どうしても「音痴」になってしまうのです。聴いているほうもとても可笑しいようなのですが、演奏している自分自身がとにかく可笑しくて可笑しくてなかなか曲の最後までたどり着かないのです。
それでも、いろいろなジャンルの、比較的ゆったりした曲、朗々とした曲を40〜50曲くらいやってみたでしょうか。そのほとんどは家内が曲名を当ててくれました。演奏に慣れてくるにつれて「可笑しさ」が減少してきて、単に「下手っぴぃな演奏」になってしまったのがやや残念なところです。
自分でやってみて、上記の公式ページにある動画の演奏が、少なくとも私にはそう簡単に真似ができるレベルではないのだということがよくわかりました。器用な人なら簡単なのかもしれませんけれども。
<おまけのひとこと>
連休初日のファミリーリサイクル(小学校の行事の廃品回収)は天候も穏やかで無事終了しました。
その後、連休はずっと天気が悪く、私も体調が悪くてずっと家にいました。
10月11日(木) テルミンmini(その2)
私は左利きなので、テルミンminiは左手で演奏します。右手を本体に添えて演奏するスタイルです。
説明書にも書いてありますが、本体に添えている手の位置も非常に重要です。左手だけでなく右手も利用して演奏する技術を研究しています。
図 1 図 2 例えば図2の写真のように、アンテナの付け根の黒い「アンテナ受け」の部分に右手の人差し指を当てると、ピッチがおおよそ4度くらい上がります。このように右手に補助させると、出せる音域が3オクターブくらいに広がります。私が試した範囲では、片手だけだとここまで音域が広がりませんでした。ただ、片手で音階を作るときと違って、両手でピッチをコントロールしようとすると狙った音をぱっと出すのが非常に難しいです。音域が足りていれば、基本的には片手だけでコントロールするほうが無難です。歌曲など「ここぞ」という部分で音がとっても高くなるものがありますが、そういった旋律を演奏するときには「補助手」が有効です。
テルミンminiは、音を「切る」ことが苦手です。フレーズで「一呼吸おく」ことができないのです。右手のコントロールで音を切ることができないかなあと思って研究しているのですが、これがなかなか難しいです。
本当はアンプにつないで、そちらでペダルか何かで音量やon/offのコントロールをできるようにすればいいのでしょうけれども、そこまでやるとこのテルミンminiの可愛らしさが失われる気がするので、なんとかこの本体だけでもう少し音楽らしきことができないかなと思っています。
<おまけのひとこと>
MISDIRECTIONさん、無限音階で「あそびをせんとや」の02年8月21日のひとことをご紹介下さってありがとうございます。
10月12日(金) 「持駒使用の謎 ─日本将棋の起源─」
図書館で、「持駒使用の謎―日本将棋の起源」(木村 義徳)という本を借りて読みました。大変おもしろかったです。
チェスの系統のゲームは世界中にいろいろあるのですが、その中で日本の将棋だけが取った駒を持ち駒として「打つ」ことができる、これはなぜだろうということを考証した本です。大変興味深い内容でした。
チェス型ゲームのルールの変遷というページや、「銀将の祖先は虎だった」というページなどで、この本で言及されている内容について紹介されています。非常に面白いです。
この本の中に、「打ち歩詰めの禁止は、少し前まで家来だった雑兵がいきなり旧主の首を取るのは無礼なりで決まったのだと思う」という話が出ていました。「突き歩詰めはOKなのに打ち歩詰めはNG」というのが昔なかなか覚えられなかったのですが、そうか、こう覚えればよかったのかと思いました。
<おまけのひとこと>
今週は、連日なにやかやと夜に用事があって大変でした。
10月13日(土) 市民音楽祭
下の子が小学校で合唱をやっているのですが、市民音楽祭に出演するということで家族で聴きに行ってきました。 本人は午前中は野球の練習に行って、午後は音楽祭でした。送迎が大変でした。
<おまけのひとこと>
昨日の更新で、「日本将棋の起源」と書くべきところを「日本将棋の期限」と書いていました。失礼しました。
10月14日(日) カリンバ
駅に隣接したビルの中にある雑貨屋さんで、インドネシアのカリンバ(だと思います)を見つけました。税込みで1,680円だったので、どうしようかなと悩んだのですが、妻と上の子が買ったらいいのにと勧めてくれたので思い切って買ってしまいました。
図 1 図 2 カリンバというのはサムピアノ(親指ピアノ)とも言われていて、両手の親指で金属のバーをはじいて音を鳴らします。図2では写真を撮るために左手だけを添えていますが、本当は両手で保持します。
図 3 図 4 カリンバにはいろいろな形のものがあり、本数も様々ですが、この楽器は大きな木の実を共鳴体にしています。音程はいわゆる西洋音階にはなっていませんが、しいて言えば、低いほうから G-A-B-H-C-D-E に近い音が鳴ります。
大きさは直径12cmくらい、ちょうど音楽CDなどと同じくらいの大きさです。出せる音は極めて限られていますが、ぽろぽろと弾いていて飽きません。
<おまけのひとこと>
先日、雨で延期になっていた少年野球の試合がありました。私は一日中、家にこもって原稿を書いていました。一番大変な作業は、もともとカラーで作ってあるCGをモノトーン(グレースケール)に変換して見栄えがよくなるようにするところで、実際にテキストの部分を書いたり考えたりする時間はあまりかけていません。本当はもっとはやく終わらせる予定だったのですが、9月は毎週末とても忙しくて、10月の最初の週末である先週は風邪でダウンしていてだめで、結局今週になってしまいました。すみません。
10月15日(月) 数学用語の翻訳
数学セミナーの2007年11月号の、「基礎講座・“位相”とは何か コンパクト性/無限から有限へ (一樂重雄)」という記事の導入部のところに、コンパクト("compact")という数学用語は、昔は「完閉」と訳されていたという話が出ていました。
"compact"を英語らしく発音したものを無理やりカタカナで表記すると「カンパッ」と聞こえるのではないか、これは「カンペイ」(完閉)という音に近いから、この訳は意味も音も元の言葉に近くて優れている、といった話でした。
これを読んで、多面体の「切隅多面体」(「切頂多面体」、「切頭多面体」という表記もあります)の「切隅」という用語の元の英語 "truncated" を、一松信先生が「端欠」と訳されていたのを思い出しました。「トランケィト」→「タンケィト」と「タンケツ」という音も、表記された漢字の意味も、元の言葉に近いです。でも定着していませんね…
上記の記事には、"geometry"という言葉が「幾何」となったのも、そもそも中国語で音を写して決められた用語なのだということも紹介されていました。
昔、遠山啓先生の「関数を考える」という本に、"function"という語が中国で「函数」となったのは、意味も音も近かったから、ということが紹介されていたのを思い出しました。温度の華氏もFahrenheit(ファーレンハイト)を「華」という漢字を当てているので、「クヮンスウ」(函数)と「ファンクション」(function)というのも近い音なのでしょうか。
<おまけのひとこと>
この週末は持ち帰りの仕事もあったのですが、原稿書きなどしていてあまり進みませんでした。