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以前の「ひとこと」 : 2001年12月後半



12月16日(日) ベートーヴェンの誕生日

 今日はベートーヴェンの誕生日です。スヌーピーやチャーリーブラウンの出てくる peanuts というマンガがありますが、あの中にシュレーダーというピアノ弾きがいます。私は昔から彼のファンなのですが、彼が12月になると、「ベートーヴェンの誕生日まであと○日!」というプラカードを掲げていたのが印象的です。 そのおかげでこの日を覚えてしまいました。

 ベートーヴェン(Beethoven) と言えば、以前Yahoo! JAPANで音楽CDを検索したとき、作曲者ごとのリストでベートーヴェンという表記のものとベートーベンという表記のものが別リストになっていて、とても探しにくかったのを覚えています。 ましてやヴィヴァルディビバルディとかなると、先頭の文字からして違うので大変でした。

 <おまけのひとこと>
 昨日は私の住んでいるあたりはほとんど真冬日(最高気温が氷点下)でした。小雪が舞って冷たい風が吹いて、体感温度は非常に低くなっていました。そんな中でうちの車2台のタイヤを冬タイヤに交換しました。猛烈に寒くて大変でした。もっと暖かい時に換えておけばよかったのですが、必要に迫られてからやるのでこんなことになります。
 ちなみに例年は12月20日過ぎに交換していたので、今年はこれでも若干早いのです。



12月17日(月) スケートの速度

 この週末は土曜日に学校があったりして、結局スケートには連れて行けなかったのですが、一体世界のトップレベルのスケーターの速度というのはどのくらいなんだろうと思って調べてみました。考えてみると、私がスケート競技について知っていることはほとんどありません。リンクでは二人ずつすべること、外周と内周でスタートし、位置が入れ替わること、空気抵抗の少ないスーツを着ていること、太ももがものすごく太いこと(確か男性のスケーターだと、足の太さがそれぞれ女性のウエストくらいあると聞いたことがあります)・・・なんていうことばかりで、一体どのくらい速いのか、知らないことに気がつきました。

 Web でいろいろ調べてみると、例えば一万メートルというかなりの長距離の競技であっても、平均時速は 40km 以上になるらしいということがわかりました。重力の助けを借りるスキーや、車輪という機構を利用する自転車と違って、スケートは地面との摩擦をコントロールしているだけで、基本的には自分の2本の足だけで走る競技です。これで 40km/h という速度が出せるのは驚異的だと思います。しかもそれが直線ではなくて、かなりきついコーナーを持つ長円形のコースでの記録なわけですからなおさら驚きです。

 時速40km というと、もし転倒したら、それは走行中の自動車から飛び降りるようなものですから、そのショックは大変なものだろうと想像します。 まあ私はどんなに頑張ってもきっとその4分の1の速度も出ないので(その前に転ぶので)、そういう心配はなんですけれども。

p.s. バッハの平均律の2巻から、6番のフーガのリコーダーアンサンブル用データを作りました (bwtc2f06.mid(5kbyte))。後ほどコメントをつけてMIDIのページへ移動します。

 <おまけのひとこと>
 今年は地域の衛生(ごみ)の役員をやっているので大変です。任期は12月末までであと少しなのですが、引継ぎのため、様々な階層での忘年会や報告会をやらなければなりません。とりあえず2つ終わったのですが、あと3つ残っています。(この週末も1つやりました。) 今週末はお料理や会場の手配、会計報告の準備などで終わってしまいました。 まだ年賀状も作れません。(でも MIDI データは作れたりします。)



12月18日(火) 『コンピュータが子供たちをダメにする』

 先日、新聞の書評欄に、「コンピュータが子供たちをダメにする」(クリフォード・ストール著、倉骨 彰 訳、草思社 1,500円)という本についての記事が載っていました。つい最近翻訳が出版された本のようです。 この書評に興味を惹かれたので、Webでいろいろ検索してみました。 なお、最初にお断りしておきますが私はまだこの本を読んでいません。 そのため内容に関してはあくまでも「又聞き」「憶測」に過ぎません。

 著者のストール氏は天文学者で、現在の大部分の研究者同様、インターネット黎明期よりコンピュータネットワークを使ってきた人です。彼が大学でコンピュータを管理している際に出会ったコンピュータの不正アクセスに端を発した大事件についての本、「カッコウはコンピュータに卵を生む」がベストセラーになって有名になった方です。

 Webを検索していたら、ここに、ストール氏の本からの引用がいくつも掲載されているのを見つけました。 まずはお読みください。

 基本的にこの本は、タイトルが全てを語っている本だと思います。「子供にコンピュータ教育をするなんて間違っている」という内容のもののようです。 私もこの主張には賛成です。

 例えば今、自家用車の普及率は大変高いです。私の住んでいる県は、他の大部分の地方と同様に公的交通機関が都会のように便利ではありません。そのため、例えば人口100人あたりの自動車登録台数が確か70台くらいあったように思います。 大人の人数と車の台数がほぼ同じ、というくらいの勢いです。 しかし、だからといって小学校で自動車の運転の仕方を教えるべきでしょうか? どうせ車で移動するのだから、歩いたり走ったりする能力は鍛えなくてもいいのでしょうか?

 コンピュータというのは、確かに人間のある1面の能力を極端に拡大してくれました。それは、自動車が人間の「移動する」という能力を極端に拡大してくれたのと同じです。問題は、その拡大された能力をどのように生かすかです。

 単なる使い方ではなく、その拡大された能力を使いこなせるような教育を望みます。

 <おまけのひとこと>
 だいたい、学校の勉強にしてしまうとつまらなくなってしまうんですよね何でも。音楽なんか特にそう思いました。



12月19日(水) ゴロム定規

 ZDNet Japan のニュースを見ていたら、“分散コンピューティングで栄誉ある大発見を”という記事がありました。 私達が使っているコンピュータというのは、ほんの10〜20年前であれば何十億円もしていたスーパーコンピュータよりも性能が高いものです。 その性能は何に使われているかというと、基本的には画面上に画像や文字を表示することに費やされています。私達がパソコンに向かっているときは、コンピュータにとっては大部分が人間の操作を待っている時間ですから、コンピュータの演算能力は大部分遊んでいることになります。(そのくらいの余裕がないと、人間の操作に対する応答が鈍く感じられてしまうのです。) この、コンピュータが遊んでいる時間を世界中からちょっとずつ提供してもらって、何か面白い問題を解こうというプロジェクトがあります。今回の発見も、そういったプロジェクトの成果なのです。

 このページに、メルセンヌ素数とゴロム定規の話が出ていました。どちらもパズルや娯楽数学の世界では有名なもので、紹介しようと思ったのですが今日は時間がありません。いくつかのページを紹介するだけになってしまいました。以下の3つのリンクは、ゴロム定規について解説した日本語のページです。

  • http://www.yin.or.jp/user/ushioku/hide/mathlib2/golomb.htm
  • http://heavens.sh/1900/rc5/whatogr.html
  • http://www.distributed.net/ogr/

     <おまけのひとこと>
     パソコンどころか、今は携帯電話だってコンピュータとしての能力はたいへん高いのです。携帯電話にキーボードとディスプレイをつなぐようなインタフェースがもしもあったとしたら(そんなことはできませんが)、昔のパソコンよりもずっと性能が高いはずです。 まあ昔といってもいつのパソコンと比べるかにもよりますが。




    12月20日(木) 神経衰弱の勝率

     先日あそびのコラムに書いた神経衰弱(その3)ですが、勝率の推測が違うのではないかというご指摘をいただいていました。今日、会社で昼休みに同僚の人と話をしていたら、1枚開いたときにそのペアを知らないならば、2枚目には相手に余計な情報を与えないように、既にオープンされたカードを再度オープンして相手に手番を渡すという戦略があるのではないか、と言われました。

     なるほど、考えてみると通常の神経衰弱ではそんなことはしませんが、ルール上許されていて戦略上有効な手段だと思いました。きっと「答えが違う」とご指摘下さった方も、それを考慮されていたのでしょう。

     最初の戦略では、偶然1枚目と同じカードを開くことに賭けて新しいカードを開くことに決めていました。ところがその確率は一般に1/2以下です。多くの場合は単に相手により多くの貴重な情報を新たに与えるだけに終わります。それならばいっそ、2枚目は「外れるとわかっている既知のカードを開けたほうがましだ」という考え方は、場合によっては有効になるかもしれません。

     ただ、この戦略が有効な場合と、逆に不利になる場合があります。きちんと考えるのは決してやさしいことではないな、と思います。計算機にやらせるならば、きちんと探索をして探索木の枝刈りをして、2枚目に新しいカードを開くギャンブルをやるか、それとも既知のカードを開いて相手に手番を渡すか、どちらが結局有利なのかを判断させる必要があります。

     <おまけのひとこと>
     お互いが相手に手番を渡そうとして、既知の2枚をオープンする、という状況が生じるでしょうか? それがちょっと気になります。



    12月21日(金) 坂田靖子さん

     昔はマンガがとても好きでしたが、最近はほとんど読まなくなりました。そんな中でも、新刊を見つけると無条件に購入するマンガ家がまだわずかにいます。リンク集や、過去のひとことでも触れたことのある坂田靖子さんはその中でも最もお気に入りのマンガ家さんです。

     昨日本屋さんで「タイニーポムポム」(坂田靖子/著 小学館 ISBN4-09-178636-7 505円+税 2000年8月)というコミックスを見つけて購入しました。私の入手したのは2001年9月の第2刷です。不思議な雰囲気の短編が6編収められていて、とても楽しめました。

     それぞれの短編について、このページに簡単な紹介と感想が書かれているのをみつけました。一応「種明かし」はしないように書かれていますので、実際の作品を読む前にこのページをご覧になっても大丈夫だと思います。このページで述べられている感想にはおおむね賛成です。特に、最後の「ファースト・クリスマス」が一番好き、というところは同意見です。

     もう1つ、他の坂田作品についてもたくさんの感想を述べられているこんなページもありました。こちらのページに書かれている様々な坂田作品への感想にも、かなり共感しました。

     <おまけのひとこと>
     昨日は久々に特急電車に乗りました。帰りに列車の窓から三日月が見えました。月はとても遠くにあるので、いくら移動しても見える方向(角度)が変わりません。そのため「お月様がついてくる」ように見えるわけですが、時速100キロ以上で移動中の車窓から月をみていると、月がすごいスピードで移動しているのを移動カメラで追跡しながら撮影している映像のように見えて、とても不思議な感じがしました。



    12月22日(土) ヘンデルの室内二重唱

    ベランダで雪を避ける野良猫  リコーダー3本でできる曲をいろいろ物色しています。今日はヘンデルの“ソプラノ・アルトのための室内二重唱”という曲のMIDIデータを作ってみました[第1部(9kbyte)第2部(6kbyte)]。ソプラノ・アルト・バスのリコーダー三重奏版です。最初はハ長調で作ってみたのですが、原調のニ長調にしました。

     家内に披露したところ、「ヘンデルにしては、いまひとつピンとこない曲」というコメントをもらってしまいました(家内も私と同じくヘンデルのファンです)。でも、楽器でやると掛け合いが面白いのではないかと思っています。

     右の写真は、昨日の朝庭の窓の外の藁の上で雪を避けていた野良猫です。ガラス窓を隔ててはいるものの、すぐ近くで写真を撮ったりしても逃げません。 軒下で雪が少ないのと、わずかながらにせよ家の熱が伝わって暖かいのでしょう。この場所には何匹もの猫がかわるがわる来ているようです。うちでは全く餌をやっていないのですが、にもかかわらず人気スポットのようです。

     <おまけのひとこと>
     プリンタが不調です。楽譜の印刷がきれいにできません。でもそれよりも問題は年賀状の印刷です。(まだやっていない私)



    12月23日(日) もちつき大会

     昨夜から上の子が風邪を引いてしまいました。何も食べられなくなって、もどしてばかりいます。明日はクリスマスイブなのに大変です。 下の子が退屈そうだったので、図書館に連れて行きました。すると、地元の青年団の主催のもちつき大会をやっていたので、ちょっとだけ参加してきました。

     図書館の前の広場に石臼と木の臼が据えられていて、予め蒸したもち米を発泡スチロールの保温箱に入れたものを運んできて、お兄さん達がせっせと杵でこねてくれました。つける状態になったところで子供たちが交代でもちつきを体験させてもらいました。 もちろん自力では無理なので、実質父親がついて、その杵を一緒に持っているだけというかたちなのですが、満足そうでした。

     つきあがった餅を、おろしじょうゆやつぶあん、ごまやきなこで食べました。思いがけないイベントに出会えて子供がとても楽しそうで助かりました。

     <おまけのひとこと>
     金曜日の雪で、道路が完全に凍結しています。日陰の黒く見える路面が要注意です。今日も信号機の直前のちょっとした日陰で、すぐ前を走っていた車がくるっと90度まわって横を向いてしまいました。信号の直前だったので充分減速して、かつ車間もあけていたので平気でしたが、ひやっとしました。



    12月24日(月) メサイア

     クリスマスなので、ヘンデルのメサイアを聴きました。昔、友人が「メサイアはハレルヤコーラスの前の長大な前奏と、ハレルヤコーラスの後の長大な後奏が退屈で」というコメントをしたことがあります。個人的にはハレルヤコーラスは好きですが、メサイアの中にはもっともっと好きな曲がたくさんあります。

     ヘンデルはこの長大な曲を、わずか3週間ほどで書き上げたのだそうです。音符を手で書いてゆくだけでとても大変だと思います。メサイアのフルスコアを手で書き写せと言われたら、3週間でできる自信がありません(途中で飽きると思うし)。

     先日のヘンデルの二重唱が家内に不評だったので、今日はメサイアから1曲編曲してみました。パストラール・シンフォニー(4kbyte) という弦楽合奏の間奏曲です。(アルト・テナー・バスの三重奏)

     子供の風邪はよくなって、ご馳走を食べられました。よかったです。

     <おまけのひとこと>
     4ペアの神経衰弱について、メールで情報をいただきました。算数トライアスロンという企画があるそうで、上記のページの第3問が、4ペアの神経衰弱の確率の問題なのだそうです。 やはり、すでに知っているカードを戦略的に開くということが重要なのですね。 情報をおよせいただいて感謝しています。ありがとうございました。



    12月25日(火) クリスマス

     今朝は子供たちは4時半から起き出して、プレゼントをみつけて大騒ぎでした。(私はそれよりも早く朝4時に目が覚めたので、4日分溜めてしまったこのページの更新をやっていました。)

     上の子は写真を入れられるハート型のロケット・ペンダント、下の子はトミーのトミカビルでした。 今年はプレゼントの調達係は私ではなく妻だったのですが、当初予定していたものではなく、この昔からあるトミカビルを買ってきました。このトミカビルと全く同じ物を私も子供の頃クリスマスに買ってもらって持っていました。 その話をすると、妻も子供たちも驚いていました。

     このトミカビルはエレベータが手動なのですが、そこがよいと思います。電池式のおもちゃよりも手動のもののほうが故障しにくいし、おもちゃとしての寿命も長いのです。

     <おまけのひとこと>
     なにやかやと忙しくて、結局この3連休は一度もページの更新ができませんでした。お休み中にこのページをご訪問下さった方にお詫びとお礼を申し上げます。



    12月26日(水) 温水ヒーター

     うちの暖房には、富士通のHOTMANという温水ヒーターを使っています。今年で4シーズン目になります。室内機は2台あるのですが、2シーズン目、つまり一昨年くらいから、2台のうちの1台が運転中に「キリキリキリ」という鋭い金属音を発するようになりました。かなり耳障りな音です。

     昨年までは、いつも聞こえるわけではなくて長時間運転するとたまにその音が聞こえるという程度でした。保証期間中にと思って、一昨年はサービスマンに来てもらってその音も聞いてもらったのですが、分解していろいろ調整してもらっても直りませんでした。

     今シーズンはその音がひどくなっていて、運転を開始するとすぐにキリキリ言うようになってしまいました。しかも昨年までは風量を落とすと音がしなくなっていたのですが、今シーズンは一番弱くしてもまだキリキリ言っています。

     4シーズン目ということで、修理を依頼すると有償になりますし、しかも一昨年の例で来てもらっても直らなかったので、自分で考えてみる事にしました。 とりあえずフロントパネルを外してみると、風を送っているファンは細長い円筒形でした。軸の片側にはモーターが直結されており、反対側はカバーに隠れてよく見えないのですが、単なる軸受けのようです。

     この構造で金属の摩擦音が発生するとしたら、軸受けの可能性が一番高いと思いました。そこで温水パイプやらファンのドラムやらをおおっているカバーを外してみました。外すべきねじは11本あって、しかもねじの種類が5種類もあって、ちょっと気を遣いました。

     軸受けはベアリングかなにかになっているのかと思ったら、単にゴムのショックアブソーバのようなものの中に金属の軸受けが埋め込まれているという簡単な構造でした。そこで軸受けにミシン油を注してまた組み立てて運転してみたところ、金属音は全くしなくなりました。思ったとおりでした。

     <おまけのひとこと>
     こうやって自分で筐体を開けてしまうと、メーカーとしては責任が持てなくなります。特に、誤動作が重大な事故を招く可能性のある製品に関しては、さわらないのが無難です。 今回の温水ヒーターは、室内機の構造はきわめて簡単なので開けてみましたが、これが仮に室外機のトラブルだったとしたら、素直にメーカーに頼みます。



    12月27日(木) クリスマスについて

     クリスマスというのは特別なイベントですから、Webサイトを見てまわっていても、印象に残るページがいくつもありました。ここ数日で心に残ったページをいくつか紹介します。

     まずはできるかなというサイトのコラムから2つ。“サンタが街にやってくる”。これは、指数関数的に増加している世界の人口から、サンタクロースの巡回問題(アルゴリズムの研究の世界で有名な「巡回セールスマン問題」のパロディと言ってもよいと思います)を検討しているもので、最後の結論に共感しました。

     おなじ「できるかな」からのもう1つは“私と二度目に会う「水」”というコラムで、たとえば1滴のしずくの中にある分子の数がたいへんに多いことから、確率的には雨粒1滴1滴の中には・・・ というお話です。こちらもお勧めです。 そういえば以前何かの本で、仮に今コップ1杯の水を海に空けて、全世界の海の水をよくかき混ぜてコップから空けた水が均等に拡散するようにして、そのあとでまた海の水をコップ1杯分汲み上げた時、最初のコップに入っていた水の分子がかならずいくつかは入っているはずだという計算を読んだことがあります。

     もう1つご紹介するのは、もんちゃんのKnowみそというページの表紙エッセイのクリスマスに(2001年12月25日)です(しばらくするとリンク先は変更になると思いますが)。ローラ・インガルス・ワイルダーのクリスマスのシーンについてのエッセイです。このページもお勧めです。

     いずれもそれなりに共感を持って読んだページです。

     <おまけのひとこと>
     最近ページ更新が再開されて嬉しいサカタBOXの、過去のアイディアノートの紹介のページに神が喜びを下さるようにが載っていました。この話は、私が知っている様々なクリスマスに関するお話のなかでも、特に好きな話です。(まあそんなにたくさん知っているわけでもないんですけれども。)作者自身がとても気に入っているというコメントが読めてうれしく思いました。



    12月28日(金) ゆずり葉

     近所の図書館の新刊コーナーで、『この本読んだ? おぼえてる? 2』という本を見つけました。副題が「教科書で習ったお話編」で、赤木かん子さんの本です(フェリシモ出版、1238円+税、2001年11月初版)。いろいろ懐かしいお話が紹介されていて楽しく読みました。 改めて思い返してみると、教科書にはとてもよいお話がたくさん載っていたな、と思いました。

     国語の教科書で知ったすばらしいお話はたくさんあります。たとえば宮沢賢治の「やまなし」。赤木かん子さんはあまり評価していませんでしたが、この「小さな谷川の底を写した、二枚の青い幻燈です」「わたくしの幻燈はこれでおしまいであります」というこのお話、まるで印象派の絵画か音楽のような美しいイメージの話で、とても印象に残っています。

     この本の中に、「ゆずり葉」(河井酔茗)という詩についてちょっと触れられていました。Webを検索してみたら、この詩の全文を引用したページをみつけました。小学生だった当時は、学校の授業でこの詩を読むのがちょっと気恥ずかしかった記憶があります。しかし今読んでみると、当時は思いもしなかった様々な感慨が浮かび上がってきます。

    世のお父さん、お母さんたちは
    何一つ持ってゆかない。
    みんなお前たちにゆずってゆくために
    いのちあるもの、よいもの、美しいものを、
    一生懸命に造っています。

     子供の頃、「子供にはわからない」と言われるのは嫌いでした。(身のほど知らずでした。) でも、たとえばこの詩の味わいというのは、当時はまったくわかっていませんでした。

     <おまけのひとこと>
     教科書で特に好きだった話では、戸川幸夫の鷹匠の話の「爪王」、杉みき子の「小さな雪の町の物語」、宮沢賢治の「やまなし」がベスト3でした。



    12月29日(土) 「一切れのパン」

     教科書で印象に残っている話としては、「一切れのパン」(フランチスク・ムンティアヌ著/直野 敦 訳)というのもありました。検索してみるとこんなページがありました。

     この「一切れのパン」は、O・ヘンリの有名な短編「最後の一葉」と共通点のあるお話です。今、この「一切れのパン」を収録した本はどれも絶版で読むことができないのだそうです。残念です。

     <おまけのひとこと>
     昔の教科書をさがしてみようかと思ってしまいました。



    12月30日(日) 地吹雪

    地吹雪  今朝起きたら、外が真っ白でした。雪はたいして積もってはいなかったのですが、風が強くて雪が舞いあがります。いわゆる地吹雪でした。

     家の中から何枚か写真を撮ってみました。縮小してしまっているのでわかりにくいですが、地表付近に白くかすんで見えるのが、いったん積もった雪が強い風に吹き上げられているところです。こうなると、例えば建物や樹木などの風を受ける側は雪が吹き溜まりになって大変です。

     午後からは晴れました。今は夜ですが、美しい月が照っています。今日はほぼ満月なので、青白い月明かりと雪明りでものすごく明るいです。なんだかぞっとするほどきれいです。夜の写真も撮ろうとしてみたのですが、私の古いディジタルカメラではシャッタースピードが遅く出来ないため、単なる真っ暗な写真しか撮れませんでした。

     <おまけのひとこと>
     昨年の今日の夕方、20世紀も残すところあと三十数時間という時に、右手の中指を5針縫う怪我をしました。幸い、パソコンのキーボードもピアノもギターもリコーダーもほとんど支障無く使えるところまで回復しました。(もともと全然たいした腕ではないのですが、とはいえ指が一本使えないと大変なのです。)
     とはいってもこの怪我によって変わったこともあります。これまで30年以上、はしは右手で持つように訓練してきました。ところがこの怪我をきっかけにはしを左手でもつようになったら、怪我が治ってからもはしは右手でもたなくなってしまいました。



    12月31日(月) 大晦日

     今年も今日で終わりです。今年もいろいろありましたが、やはりこの場で述べる今年の最大のトピックスは、春からホームページの公開を始めたことです。自分が思いついたこと、興味をもったことを記録しておく場として、こういったスペースを維持して行くという習慣が身についたのはとてもよかったと思っています。

     ただ、ほぼ毎日のことなので、きちんと整理せずにとりあえず「ひとこと」に書いてしまってそのままになっている内容がいくつもあります。たとえば9月25日あたりから書き始めた、紙のユニットを設計して組み合わせて多面体を作る話とか、8月31日あたりから何日か書いた、チェス盤を用いたいくつかの新しいゲームのルール紹介とか、本来はきちんと独立したページにまとめておくべきものを書き散らしてしまっているものがいくつもあります。(その上、図面までは用意してあるものや、アイディアだけはあるものなど、ご紹介したいもののストックはまだいろいろあるのです。)

     いずれにせよ公開当初に予想していたよりも多くの方にご訪問いただいています。 ありがとうございます。 皆様よい御年を。そして来年もよろしくお願い致します。 2002年も楽しいことのたくさんある、よい年になりますように。

     <おまけのひとこと>
     仕事がお休みの時のほうが、返って更新ペースが乱れます。暮れの年賀状とか大掃除とか、それに伴う模様替えとか、さらにどさくさにまぎれての買い物とかがやっと一段落して、今日は年越しの準備です。



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