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7月13日〜14日 北海道 <大雪山周遊>

1日目
旭岳ロープウエイ → 姿見の池 → 
旭岳(2290m) → 間宮岳 → 中岳 → 北鎮岳(2244m) → 黒岳石室(泊) → 桂月岳(1938m)往復
2日目
黒岳石室 → 
黒岳(1984m)往復 → 北海岳(2149m) → 松田岳(2136m) → 荒井岳 → 間宮岳 → 中岳分岐 → 中岳温泉 → 裾合平 → 夫婦池 → 姿見の池 → 旭岳ロープウエイ 

北海道の山・・・大雪山系
大雪山は北海道中央部に位置する山地の総称。道内最高峰の旭岳(2290m)を筆頭に、2000m級の火山性の山々と高山帯がのびやかに展開する。
本州の山と異なる点
大半が無人の避難小屋か石室で自炊が原則 → 今回行くにあたって、シュラフ、食料用意。
どの山にもヒグマ、キタキツネがいると考え食料、ゴミの管理は徹底する。 → 黒岳でキタキツネに遭遇。ヒグマ対策には鈴持参。
キツネとネズミを媒体にしたエキノコックスは寄生虫の一種。人への感染は少ないものの、沢水は煮沸した方が良い → 黒岳石室で翌日の分を煮沸。

1日目 7月13日    ★ 二日目はこちらから ★

 北海道に着いた日から登る予定が雨により断念。2泊の予定を1泊にして、6:30のロープウエイに乗った。(始発は6:00で15分間隔の運転です。)
とはいうものの、天気は曇り、果たしてこの先良くなるのか不安・・・
ところが、ロープウエイの改札口にあるライブカメラでは山頂方面は比較的明るく、山頂も見えてきそうな雰囲気だった。ちょっとほっとしてロープウエイに乗った。
← ロープウエイから見たトムラウシ方面・・・雲多い。
山頂駅について身仕度して7:00登り開始。

その@ 姿見の池を目指して・・・

姿見の池までは15分くらい。以前来た時はここで引き返したが旭岳はきれいに見えた。が、今回はガスで見えず・・・残念。
大雪山系には石室、避難小屋がいくつかあるが、一番先にあったのが旭岳石室。事前にネットで山行記録をいろいろ見た中でここに泊まった記録もあったが、コンクリートの床だったので、寝るには向かないだろうな、と思った。

そのA 旭岳を目指して・・
姿見の池から旭岳までは約2時間で植物のほとんどない火山礫地の尾根を登る。ずっとガスの中だったが山頂近くなったら、遠くの人が見えたりした。晴れて来るかな?って思ったけれど、山頂に着いたらやっぱりガスの中だった。
途中にある「金庫岩」「ニセ金庫岩」はわからなかった。
山頂でしばらく休憩していたら向かいの山が見えるようになったので「これはいける!」ってことで先を目指すことにした。
  

  

そのB 間宮岳を目指して・・・

  

旭岳から間宮岳に続く道は北斜面にあたる。まずは急な下り、そして雪渓が現れる。まだまだ雪は多い。
下りきったコルが裏旭キャンプ地らしいがそれらしいところはわからなかった。
雪渓を過ぎたあたりからお花が多く見られるようになり、旭岳から1時間ちょっとで間宮岳分岐に到着。雪渓を下りきったあとは快適な道だった。
ここで、御鉢を中心に白雲岳方面と北鎮岳方面に分かれるので、大勢休憩していた。2泊だったらそこから右に行く予定だったが、今回は左に折れ、間宮岳山頂を踏んでその先でお昼にした。

  

花がとても多く、きれいだった。

そのC 北鎮岳を目指して・・・

間宮岳から中岳分岐までいったん下り、中岳を経て北鎮岳分岐、非常に快適な道だった。
そして分岐にザックをおいて北鎮岳まで往復。1時間弱で往復、下界は雲海だった。

  

そのD 黒岳石室目指して
そして最後は黒岳石室を目指す。北鎮岳を下った後、御鉢平展望台、雲ノ平へと続く。
雲ノ平は北アルプスにもあるけれど。どちらも共通して広々していて気持良く歩ける。この辺りから、ナナカマドの木が際立って増え始め、大雪山が紅葉で有名なことが納得できた。あ〜〜〜、紅葉の時期にここを歩きたい!!
際立って美しいエゾコザクラにも会えた。
黒岳方面は残念ながらガスだった。

   

そのE 黒岳石室にて
到着したのは3時過ぎ、まず受付を済ませる。素泊まり料金で一人1,700円、シュラフは持っていったけれど貸し出しもあって、シュラフ1枚 1,000円、毛布1枚 300円だった。ここにだけ泊まるのなら食料だけ持っていけば泊まれる。小屋の中は普通の山小屋とさほど変わりなく寝るところは床で、ゴザが敷かれていた。
収容100人と本に書かれていたけれどこの時点では10人もいないくらいだった。けれど早い到着だったようで、夕方にかけてはけっこう大勢来てそれなりに混んだ。黒岳ロープウエイからだと1時間半くらいで来ることが出来るので、夕方の到着が多かったのだと思う。
寝る場所を確保して、小屋の前のテーブルでまず水の煮沸をしてから食事。
お水はタンクに溜めてあるのをもらうことが出来た。多めに持って行ったので、やかん1杯だけ沸かした。そして食事はエビピラフ、缶詰、キュウリ、プチトマト、など。小屋では缶ビール(発泡酒)を売っていたので飲んだ。でも缶は持ち帰り。食事は家での事前練習の甲斐あってスムーズに進んで、最後はフルーツゼリーで締め。
食事後小屋の中で翌日の仕度をして、表に出てみたら、なんと、雲が取れて周りの山々が見えた!

  

↑黒岳石室と背景が黒岳方面。あっという間に明るくなった。
小屋は、左に少し見えているのがバイオトイレ(使用後自転車こぎあり)、中央が泊まったところ、この手前はキャンプ場。そして小屋の前の白い花は「ナナカマド」、どこに行ってもナナカマドの木。
夕焼けに染まりそうだったので黒岳まで往復しようかと思ったけれど、翌朝の朝焼けにとっておくことにして、桂月岳に行った。

約15分で山頂着。そしてそこは見事なまでの雲海。特に黒岳は空に浮かんでいるみたいでかっこよかった。

  

そして陽が沈む方向。
残念ながら手前の山が邪魔して雲海に沈む夕陽は見ることができなかった。
けれど最後は雲海が赤くなった。
桂月岳の山頂に着いたのは6:30、そこから30分待って7時に陽が沈んだ。でもまだ明るい。翌日はなんと3:30には明るくなり始めたので、北海道は意外と夜が短いことを実感した。
小屋に戻ってこの日の行動は終わった。消灯8時。

二日目へ続く

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