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10月8日〜9日 <秋の涸沢・紅葉散策>

本当は6日(金)から出かけたかった。が、天気が悪い上にペーターは休めず、その後の天気も悪く結局8日(日)〜9日(月)1泊で涸沢の紅葉を見て、まだ行ったことのない前穂に行くことに決定。
7日(土)に起きてから様子を見て横尾山荘まで行こうか、との案もあったが、朝の天気予報で、「高い山では雪になるかも・・・」って言ってたのでこれも断念し、8日の朝出発にした。
更に、出発前にネットで見たニュースではかなり雪が降ったらしく、遭難者も出ているとのこと、場合によっては涸沢泊まりで紅葉を見ることにして出発した。

10月8日(日)
沢渡 → 上高地バスターミナル → 横尾 → 涸沢 → 涸沢小屋(泊)

沢渡に着いたのは5時、すでに駐車場が満車状態で結局最終駐車場まで行くことになった。が、待っている間にこっちも満車になった。
前にいた車は引き返して行ったけれど、下に行っても余計に時間もかかるし、空いているところはもうないはずなので、ペーターは待った。そしたら何とか融通してくれて止めることができ、しかも入り口に近い方だったのでラッキー。「人間辛抱が大事、あそこであきらめちゃいけないさ・・・」byペーター。
ちょうど居合わせた人とタクシーに乗って上高地のバスターミナルまで行った。そこですでに予定より1時間遅れだった。
ちなみにタクシーに乗る前から雨具を着けた。
横尾あたりから晴れることを期待し、雨の中歩く。徳沢通過は8:30、横尾到着は10:00だった。


横尾は大勢の人であふれかえっていた。
そしてペーターの予想ではここから晴れることになっていた。
陽も差したので、ここでいったん雨具を脱いだ。

いったん脱いだものの本谷橋からまた雨具をつけて涸沢を目指す。


本谷橋にて・・・みんな雨具を身につけているのでとってもカラフル
そして雪の山が見えて来た

本谷橋を過ぎて涸沢までの沢は紅葉がきれいだった。


谷を振り返る

予定では穂高岳山荘までだったが、すでに真っ白な山々が見えていて必然的に涸沢までになった。
涸沢ヒュッテでお昼を食べ、上の「涸沢小屋」まで行き宿泊を申し込む。到着2時。
小屋はすごく混んでいて、乾燥室まで宿泊に使っているようだった。我が家はフロントから一段下がったところの部屋だったが、なんと歩行スペースに使うところに敷いた布団だったので、1枚に2人というラッキーな場所だった。普通は6畳に17人だった。
部屋には横尾から来た人(9時到着)、朝穂高岳山荘から1時間で下って来た人(8時到着で雪は膝まであった)などがいて、みんな翌日の景色に期待していた。

  
夕暮れの前穂高とカール、テント場

夕食前はビールを飲んで、小屋からの景色を見て過ごす。寒かったけれど、この景色も最高。
夕食は3回目の6:45〜、この日は最終組は10時までかかっていたようだった。明日の天気に期待して夕食後すぐに寝た。

10月9日(月)
涸沢小屋 → 涸沢カールの紅葉散策 → 涸沢ヒュッテ(10時出発) → (パノラマコース) → 屏風のコル → 屏風の耳 → 屏風の頭(ペーターのみ) → 新村橋 → 徳沢 → 上高地バス停(17:50のバスに間に合った)

5時頃より朝食を食べ、5:30から一時間ほど朝日に染まる穂高連峰を見る。
そして小屋に戻って7:15に出発、まずはいったん上に登って紅葉と雪の山を楽しみ涸沢ヒュッテへ、その後はパノラマコースで下ることにした。

   

赤く染まる山々、とっても美しい。

涸沢槍がかっこいい。

そしてすっかり明るくなった。それはそれでもっと美しい。

  

ここから穂高連峰を見ながら紅葉散策開始

  


こんな感じの中登って行った

  

紅葉と白くなった山々、そして見事な青空、見たいと思ってもまず見る事ができない景色を堪能する。

左写真の赤線部分を結局2時間ほどかけて歩き(下りが滑って怖かった)、涸沢ヒュッテに着いたのは9時過ぎだった。
そして休憩に名物のおでんを食べた。

同じ日、makotoさん(by 山の会フロム・ワン)がテント泊されていたので会えることを期待して、テント泊の人が来るたびにちょっと気にしてみたけれど、ずっと早く下山されていた。まぁ、こんなにゆっくりしている人もいないかも・・・
makotoさんは登りにはROCKYさん、そして下りにはなんと***さんに会った模様。
私はROCKYさんどころか、来ていると知っていたmakotoさんにも会うことはできなかった。
でも、何しろ、あまりにもすごい人だったから・・・
休憩後、パノラマコースへ入った。今回3回目となるこのコース、実は今回こその目的があった。それは「屏風の耳」と「屏風の頭」へ行くこと。1回目は登りに使ったのでパス、2回目は縦走5日目だったのでパス。今回はまたとないチャンスになった。
北斜面になるコースなのでこの時間になっても多少雪があったけれど、基本は登りなので危険地帯も無事通過。


目的地です。

屏風のコル近くなると槍が見え、これもまぁ惚れ惚れする景色。手前の紅葉も実にいい。コルまではそれほどの人はいないような気がしていたけれど、コルに着いたら数人休憩していて、意外なほど大勢屏風の耳を目指していた。

   
左写真)槍ヶ岳〜南岳 右写真)穂高連峰と涸沢カール ・・・ コルからの景色  

   
念願の「屏風の耳」から見た景色。
槍〜南岳〜大キレットの一部まではっきり、そして北穂。


常念岳

「屏風の耳」から「屏風の頭」まで道は当然あったけれど、かなり下ってから登りになるので私はパスし、ペーターだけ行った。
到着後手を振るペーターでしたがこの写真ではわかりませんね〜〜。(笑)
下りは凍っていたって言うのでやっぱ私は行かなくて良かった。3回目にしてこのパノラマコースを制し、大満足のペーターだった。

   

こんなんでゆっくりしていたので、結局徳沢に着いたのはなんと4時。お腹が空いたので小屋でカレーを食べ休み、4時半に出発した。普通に歩いて行くと上高地のバスターミナルまで2時間かかるので、もう最終のバスに間に合わない。急いで行くのももったいないので、タクシーを使おうと思って出発した。
ところが、真後ろを歩いている人の「鈴」があまりにも耳障りだったので小走りで逃げた。せっかくの川のせせらぎが聞こえないよ^^^。鈴が聞こえなくなったと思ったら今度は真後ろの人のストックの音がかんかんとうるさかった。こっちも逃げるように小走りで歩いていったらなんとバスターミナルに5:45頃到着、5:50の沢渡行きのバスに間に合った。(我が家にとっては驚異的な速さ)
連休とはいえさすがにこの時間になると人はほとんどいないし、バスが3台止まっていたのみでタクシーは一台もいなかった。
最終バスが出た後はどんなんになっていたのかな?タクシーを呼べたのかな?
(まさかこんなに遅くなるとは思ってもいなかったので、さすがのペーターもそこまで研究していなかった)
今回早く到着できたのは、「カレーパワー」と、「鈴」と「ストック」のおかげでした。感謝、感謝。
こうして11時間近く歩き、予想外に楽しめた涸沢カール紅葉巡りの山行は終了したのでした。


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