里(S)から山(Y)へ移り住もう! という、我が家のプロジェクトの中で、様々なエクス
テリア用のオーナメントを、自分達で作ろうという計画のことです。その計画のPart2
として、2004年以降の作品と製作風景を紹介します。


 
大分オーナメントが揃ってきました。でもガーデンをもっと個性的にしたい。そのためには大物が必要...ということで、2004年は思い切った作品の製作にとりかかりました。カーペンターことPapalinは、木工の腕が大分上がりました。ガーディナーことMamalinからの評価も徐々に上がっています。次は左官かな? 鉄工かな? いろいろな技術を身につけて、退職したらログハウスでも建てようか...。
− 目次 −

 第8部 大作「ガゼボ」(東屋)の建設 (2004年ゴールデンウィーク)
 第9部 小物もろもろ・小物もろもろ・小物もろもろ (2004年)
 第10部 よーし、薔薇の回廊を作るぞ! (2004年秋)
 第11部 大事なナーサリの修復作戦 (2004年秋)
 第12部 資源物・可燃物の一時保管エリア (2004年晩秋)

 第13部 落雪によるダメージ防止策 (2004年晩秋)
「ローズガーデン・むとう」
第8部 大作「ガゼボ」(東屋)の建設 (2004年ゴールデンウィーク)
→ 2004年のゴールデンウィークには、今まで一番難易度が高い、六角形のガゼボ(東屋)を作ることにしました。今回は土台の水平にこだわり、やっとのことで自信の持てる基礎が出来上がりました。
 また、カラーリングは全て妻が担当しました。
← 妻はイメージで私に注文を出します。私はそれをデザインと強度を保たせながら設計施工する係です。今回も2×4、1×4の材料を使っての組み立てです。
 一番難しかったのは、6角形の角度だしと、強度の持たせ方でした。ちなみに、私は一つ一つ順番に設計していくタイプです。
→ 屋根はいろいろ考えましたが、雨の日はガゼボは使わないという結論により、1×4材を使って、中心から放射線状に張っていきました。ここで役立ったのが”てるちゃん”の差し入れによるスライド型丸ノコでした。やはり道具です。
 ちなみに御柱年にちなんで、天嶺は御柱をイメージしてみました。
→ これは」丸太に2×4材料をクギでとめたものですが、見事に強度が弱く、設置中に落下して壊れてしまいました。
 そこで、今度は2×4材料を2枚貼りあわせて梁として重さに耐えうる構造にしました。これなら、台風にも大雪にも耐えられそうです。
← 屋根の骨組みが完成したところです。2×4材を2枚貼りあわせた梁に、丸太を電動カンナで6角柱を作り、それを芯にして、6方向に骨組みを張りました。 この時点で私が梁にブル下がって見たのですが、びくともしませんでした。建造物で一番気を遣うのが強度の維持です。台風にも大雪にも耐えうる構造でなくてはなりません。
← 屋根のねじ止めには、私よりも25Kgは体重が軽い娘にやってもらいました。おかげで少しくらいの雪にも耐えるであろう見通しが立ちました。

→ 腰板にも工夫をこらし、イメージどおりの作品が出来上がったと思います。早くも薔薇を這わせ、雰囲気が出てきました。

← オープンガーデンの日も、一通りお庭を散策して頂いたあと、ガゼボでお茶と手作りのフルーツケーキを召し上がって頂きました。「時を忘れそう。」とおっしゃった方の声が忘れられません。苦労して作った甲斐があったなと...。
第9部 小物もろもろ・小物もろもろ・小物もろもろ (2004年)
↓ 2004年夏、ピンクガーデンの薔薇を誘引するために、お家を作ってあげました。ガゼボ用に仕入れて未使用だった材料でちょこちょこっと作りました。薔薇たちもご機嫌です。
第10部 よーし、薔薇の回廊を作るぞ! (2004年 秋)
↓ 2004年秋、とは言っても、まるで真夏のような暑い日。それは9月20日の敬老の日でした。レッドガーデンとピンクガーデンの境を形成する金属製のアーチを取り去り、木工でアーチをつなげ、まるで回廊であるかのように作ることを決めました。とりあえずアーチを撤去しました。この先は一体どうなることやら...。乞うご期待!
↓ 今日、2004年9月23日に、薔薇の回廊が完成しました! パチパチパチ。 今日はまずごひいきにしているホームセンター(某Jマート)を開店と同時に訪れ、不足の材料(12feetの2×4材を3本)と、ラチェット(車の荷物を縛る紐で、簡単にきつく締めることのできる道具)を2本と、某Aペイントのペンキ(お気に入りのオリエンタルブルー:1.6リットル入り)を買って、10時過ぎから作業を始めました。時折小雨がぱらつき、ペンキ塗りにははらはらさせられましたが、何とか一日大きな天気の崩れはなく、作業もはかどりました。娘が久しぶりに手伝ってくれたのは大きかったです。柱の高さが183cm、その天辺から角度30度の屋根型直線アーチ。これだけサイズが大きいと、とても一人では組み立てられません。柱を押さえながら水平器で垂直をとってくれ、とても助かりました。 それと私の苦手なペンキ塗り(それも3度塗り)も担当してくれ、おかげで本日完成とあいなりました。

 もともと傾斜地なので、垂直をキチンと出すことが難しかったですね。それから、今年のG/Wで培った基礎の水平の出し方を今回も丹念に行ったため、左右のバランスはきれいにそろいました。強度を持たせるための斜交いの刻みが難しかったですね。接合面は結局90度で刻んでしまったために、土地が傾斜している分だけ狂ってしまいました。がそこはご愛嬌で...。 今回の材料費は、ラチェットを除いて2.5万円程度でした。ちなみにG/Wに製作したガゼボは材料費で10万円をちょっと越えました。でもキットだと4〜5倍の値段になるでしょうね。 組立もお願いしたら、日当2万円×所要日数...。やっぱり Do It Yourself が製作の楽しみもあっていいですね。我が家を訪れて下さる方が、「これはどこでお買い求められたのですか?」とか、「これはキットなんでしょう?」とか訊かれると、ちょっとご満悦なPapalinなのでありました。

 さて、来年のオープンガーデンには、回廊の12本の柱に絡みつく12種類の薔薇が楽しめる筈です。 我が家のガーデナーの頭の中には配置も含め、12本の薔薇の種類は決まっているようです。 身内ながら今から楽しみです。乞うご期待!
 完成後の景色を想像して、ひたすら地道に製作する風景。
 オリエンタル・ブルーの色は我が家とお庭にしっくり溶け込みます。存在を必要以上に主張せず、あくまでお花達の脇役に徹する色として、一番気に入っています。

 ガゼボは柱がそのオリエンタル・ブルー、屋根はチョコレート・ブラウンにしました。これも自然と溶け込む色合いだと思います。家自体が存在を強調するターキッシュ・オレンジなので、やはり色のバランスには気を遣います。

 それにしてはホームページの背景ブラックってのは危ないサイトかと思ってしまうって? はい、複数の方から指摘されました。私は音楽愛好家ですが、美的センスに欠けているのでお許しを。
ようこそ、いらっしゃいませ。
またどうぞ、お越しください。
← 今日、2004年9月26日。前回この記事を書いたときに閃いて、上の2枚の写真のコメントを、そのままプレートにしてしまいました。(上の写真)。

→ 東側に最強の薔薇(色んな意味で)を植えたいと突然ガーデナーが言い出し、雇われカーペンターとしてはすぐ対応。もちろんこちらにもプレートを掛けました。何て書いてあるかは来年のオープンガーデンで...。
ガーデナーの野望は尽きず、これで完成ではありませんでした!
 我が家のガーデナーから、掲示板で催促され、更にはMamalinの部屋の10月号でも小言を言われ続け、それでもPapalinが先延ばしにしていたナーサリ(ビニールハウス)の修復ですが、やっとこの度無事に執り行うことができましたので、今回はその報告を兼ねての号となります。
 我が家のガーデナーが涙を流して悔しがった6月のオープンガーデン翌日の台風。今年は本当に台風の当たり年でした。何回かはここ信州の真上を通過したり、北西側を通過したり、南東側のコースをとったりしましたが、24号までの台風の中で一番強い風が吹いたのがこの6月21日の台風6号でした。立ち木や植物が何本か折れてだめになってしまったことについては、ガーデナーのつぶやきの通りですが、被害はそれだけに留まらず、ナーサリのビニールも随分と破れてしまい、雨よけの役をはたさないまま4ヶ月が過ぎまてしまいました。10月も末近くになりますと、標高1200mの信州の地では霜も降りますし、薄氷も張ります。2000年の秋に義兄に作ってもらったままのビニールハウスです。ビニールの張替えって初めてなんだけど、どうやってやればいいの?

 我が家では色んな修復をするときに必ずと言っていいくらいに行う"行事"がありまして、ごく最近では、黄色スズメ蜂の巣の駆除を頼んだ場合にかかる金額を見積もって頂いたりしています。そこで今回もいつものように問合せをしましたところ、「材料のビニールの質にもよるが、普通の品質のもので、日当込みで45,000円かな。」ということでした。その金額がリーズナブルだと思えばそのまま発注となるわけですが、今回は”高い!”と感じました。そこで、天下のJAさんに問い合わせてみたところ、一番安価なもので約15,000円とのことでした。ちなみにビニールの広さは、間口8m奥行21mで、168uになります。1u当たり100円弱ということになります。(その後、消費税込みで16,800円だったことが判明。ちょうど100円/u。) 品質、耐久性に関しては、高価なものとそんなに変わりはないという言葉を信じて、それに決めて注文しました。またまたちなみにですが、ビニールシートはそれぞれの大きさで異なるため、みな注文生産をするとのことでした。

 というわけで、自分達で修理...ということになりました。これだけの大きさのハウスともなると、ビニールもずっしりと重かったです。古い穴だらけのビニールをはがした後、買ってきたビニールを、穴を開けないように慎重に運んで広げ、まずは骨組みの上へのビニールかけです。これはガーデナーと2人で作業したのですが、結構大変でした。初めてということもあり、高さが3m以上もある骨組みの上にどうやってかければいいのか、しばし思考したあと、奥側から手前側の方に順繰りにかけていくことにしました。この日は午後から雨になるということだったので、風のない午前中に作業を行ったのは大正解でした。仮留めしたところで雨脚が強くなったので、風が吹いてもめくれ上がらないようにだけ固定して一日目の作業を終えました。
第11部 大事なナーサリ修復作戦 (2004年 秋)
← 見るも無残な台風の爪あと。この状態で4ヶ月耐えました。

↑ 破れたビニールを全て撤去した状態。実は3重構造にしてあったので、ハウス
  の中にもまだビニールが残っているのがわかるでしょうか...。
 翌日は晴れ間ののぞく良いお天気でした。前日にビニール自体は固定できていたので、残るはヒモかけ作業ということになります。その昔に義兄のセロリ畑のハウス作りの手伝いをした時に、ヒモかけ作業もやっているはずなのに、もう全然覚えてません。方法がわからない。いろいろ考えた末、ご覧のように、ヒモの先を木片を入れた軍手に結わえて、エィとばかりに、ハウスの逆側にいる娘の方に投げ、それを娘がキャッチして解いて、地面すれすれのところに設置されている留めパイプに結わえ、役目を果たした”軍手”を今度は娘がこれまたハウスの逆側にいる私を目掛けて投げる...という方法を繰り返しました。娘からの返球(軍手)が、最初はハウスの真上に乗ってしまったりして苦労しましたが、3回目くらいからはコツを掴んだらしく、どこにいるのか全く見えない私に向かって、ストライク・ボールならぬ、ストライク軍手を投げることができるようになりました。

 思いがけず、娘との束の間の楽しいひとときを過ごすことができました。もちろん浮いたお金の3万円で美味しいものを食べに行こうね...ということになったのは言うまでもありません。
↑ 「おーい、投げるぞー。」 「いいよー。」
↑ 「じゃぁ返すよー。」 「よしいいぞー。」  (アヒルも参加)
 11月13日(土曜日)

 本日、先だって張り替えた使用済みのビニールを廃棄してきました。農業用廃プラとして、JAさんが50円/Kgで処分してくれるのです。年に2〜3回くらい指定された日に回収されます。ちょうどそれが今日だったということです。ビニールハウスのビニールシートの他に、畑に使うマルチ(一般的には黒いビニールで、太陽の熱を吸収したり、雑草が生えないように使われるものです)なんかも一緒に回収していました。

 以前、知人から畑を借りていた頃に、近くの畑で農家がマルチに石油をかけて畑の土手で平然と焼いていたりして、とてもいやな思いをしていたことがあります。当局に苦情を申し上げても、「焼いている現場を連絡してもらわないと云々...」と言われ、行政の対応にも残念に思ったことがありました。来て見れば一目瞭然なのにね。

 でも今日は私の車の前に30台くらいのトラックが並んでいて、どの車もプロの農家らしく、トラックの荷台いっぱいに廃プラを積んでいました。恐らく私が中型(プロの農家からすれば小型)のビニールハウス一枚分で750円だったので、農家の方々は何千円、あるいは一万円を越える方もいたのではないでしょうか。そんなに高いお金を払ってまで、地球環境への影響をみんなが考え、行動するようになったこと、できることから始めていることについて、とても嬉しく感じました。
第12部 資源物・可燃物の一時保存エリア (2004年 晩秋)
 山麓にある我が家は、動物達の楽園でもあるようです。野鼠(山鼠?)が歯研ぎに薔薇の根株を使っていることはMamalinの部屋でのレポートの通りです。その鼠が通る道をせっせと掘ってくれるのがモグラ君。2階のベランダから隣接地の林を見ていると、リスが追いかけっこをしています。仕事から遅く帰ったときには、車のヘッドライトに二つの目が反射する鹿君たちも暮らしています。更に、今年の春には薪置き場で子猫が生まれたようです。しばらくは母猫も一緒だったのですが、親離れの時が来たらしく、今は子猫が一匹で家の周りをうろうろしています。きっとまだ狩りも上手じゃないんですね。ガレージの一角にある「資源物・可燃物の一時保存エリアに侵入して、可燃ごみ袋にかろうじて入っている残飯を漁るようになりました。我が家では残飯は殆ど全てを堆肥にしますので、食べ物なんて殆ど入っていないのですが、それでも容器についたほんのわずかな食べ物を狙って、ビニール袋をめちゃくちゃにしてくれます。
 そこで本日、ちゃんと蓋ができて、野良猫たちの侵入を阻止する「新エリア」を仮設しました。ガーデンの植物達の冬支度がひと段落したら、ガーデナーが鶏小屋やあひるの家のように、何かペイントしてくれるでしょう。
← 知人から蒔用に頂いたものを、ありあわせの
  材料として囲い(目隠し)をしていた以前の姿。

→ コンパネと2×4材を使って、ちゃんとしたBox
  に作り直しました。

↓ 手前は収納物を出し入れするのに便利なよう
  に開閉式にしました。

→ 蓋もつけ、これで野良猫たちをシャットアウト!
最新の更新日 : 2005年5月9日(月)
第13部 落雪によるダメージ防止策 (2004年初冬)
 我が家の屋根には雪止めがありません。ついでに雨樋もありません。なので左の写真のように、雪が積もると、屋根からドドーンと雪塊が落ちてきます。すると被害にあうのはコニファ・ガーデンのコニファたち。折れたり根こそぎ倒れたり...。何せ2階の大屋根からの落雪なので、その被害たるやとても大きいのです。

 そこで落下する雪塊からコニファたちを守るために、2×4材と物干し竿を使って、雪塊粉砕器を作ってみました。

 さて効果はいかがなものでしょうか。