2004年 チャリティ・オープン・ガーデン
        それは、私たちにとって、2度目の記念日。
               2004年6月20日のことでした。


 今回のオープンガーデンは本当に庭好きの人に何人かお会いすることができて、たくさん収穫がありました。一時間以上もじっくり見ていってくださった方、熱心にメモをとりながら質問してくださった方...、『安易に答えられないなー、もっと勉強しなければ。』 という気持ちになりました。一方で、嫌な事があったのは残念です。

 さて、今日2004年6月21日、オープンガーデンの次の日、私の庭は台風6号に破壊しつくされました。どうもこのエリアだけすごい暴風に襲われたらしく、道路は折れた木の枝で埋め尽くされ、道路沿いの樹齢80年くらいの赤松の木が根元から倒れ、電線が道路に垂れ下がっていました。いやな胸騒ぎと共に家に帰り着くと、アンジェラは根元から倒され、マダム・アルディはオベリスク(?)ごと倒れていました。大きなスモークツリーも根元から倒れ、銅葉のノルウェーかえでの木は地際から50センチくらいの所から真っ二つになっていました。朝、仕事に出かける前にデルフィニウムは紐でおさえていったのですが、1本も立っているものはありません。畑もブラックベリーが柵ごと倒れ、とうもろこしも全部寝てしまっていました。自然の力に打ちのめされた気分です。花を咲かせてくれるのも自然、それを破壊するのも自然ということですね。夕刻に雨の中で見ただけなので、とりあえずわかったのは以上のこと。明日になったらどれくらいの被害があるのか、想像もつきません。何もなくなった庭を見て、どうしたらよいのか、涙を流しながら途方に暮れています。

 そんな中、ご来場下さった皆様の言葉に元気づけられた思いです。実は近くにプロが経営する「B・イングリッシュ・ガーデン」という有名なお庭があります。無理にぶつけているのではないのですが、去年も今年も、我が家のオープンガーデンの日にちとB・イングリッシュガーデンのB・フラワーショウの開催日が重なりました。同じような標高のところにありますので、薔薇の開花時期もやはり同じ頃になるため、日が重なるんですね。そのB・イングリッシュガーデンのフォラワーショウを見て、その足で我が家の庭を訪れて下さった何人かの方から、「ここはB・イングリッシュガーデンより素晴らしいわ!」との感想を頂き、これ以上の賛辞はないという思いでおります。そうした皆様が、私の庭を次のステージへ進めろということだと思って、また一からがんばります。



 さて今回、2度目のチャリティ・オープン・ガーデンを開くに当たっては、二人の方に大変お世話になりましたので、この場を借りましてお礼を兼ねて紹介させていただきます。

 まずお一人目は、我が家の庭造りのために、休日も惜しみなく木工による建造物の作成を手伝ってくださる通称”
てるちゃん”です。実は我が家の大物の造形物の建設には全て絡んでいらっしゃるんです。2000年には家の建設と並行して、堆肥置き場の建設を。2001年にはイギリスからキットで仕入れた物置作り、そしてオカメインコちゃん達のサマーハウス作り。2002年にはホワイトガーデンのベンチ作りとニセアカシヤの幹を使った柵作り。2003年には2×4工法を採用した、広さ3畳分のチキンハウス作り。そしてこの2004年には、大作であるガゼボの製作。6角形のガゼボの製作に当たっては新兵器である丸ノコカッターまで手に入れられ、ご自分で使用する前に、私達に使用させて下さいました。大変重宝致しました。どれをとっても、てるちゃんなしには完成していなかったでしょう。そして貴重なお休みの日にご主人が我が家のために時間を割いていただくことを広い心で容認してくださる奥様(通称”トモコ先生”)、感謝しております。本当にどうもありがとうございます!

 お二人目は、昨年の初めてのオープンガーデン開催に当たっての私達の段取りの稚拙さを見かねて、今回ボランティアを申し出ていただき、フルーツケーキを十数本も焼いて持参してくださった"
S.Hiromiさん"です。当日はお茶とケーキの給仕係と苗の販売を担当して下さり、おかげで私たちは昨年は殆ど出来なかったゲストの皆さんと心行くまでの会話を交わす時間が作れました。更には我が家のオープンガーデン開催を知人の方々に紹介までして下さり、ご主人がツアーガイドを勤められて、何人かのお友達を連れて訪問して下さいました。本当に、感謝感激です。

 お二人には、ずうずうしくも来年も是非よろしくお願いしたく、この場を借りてリクエストさせて頂きます。

 それから今回、新たな二人のお仲間ができました。
 お一人目は今回が初対面だったのですが、訪問前から我が家のお庭のHPを見つけ、期待に胸を膨らませ、ご来場頂き、我が家のお庭をとても気に入ってくださった、通称”
micheさん”です。彼女が我が家のガーデンを訪れての熱い感想を早速HPに公開してくれました。こちら(micheさんのホームページ)のPannaRoomの2004年14話をご覧になって下さい。私どもには身に余る文と写真を掲載してくれました。どうもありがとう!

 そして二人目の方は、残念ながら私達が買いそびれてしまっていたJGS(日本園芸協会)のガーデンブック2004(2003年のガーデニングフォトコンテストの結果が掲載されている専門誌)をご持参くださり、そのまま私たちに下さった”
マダム関さん”、とても嬉しく思っております、本当にありがとうございました。聴くところによりますと、マダムは千葉県に住まわれていて、我が家からすぐそばのところに別宅を持っておられ、この別宅のお庭も同コンテストで入選されていたのです。世間は狭いものですね、びっくりしてしまいました。本当に感謝しております。

 最後になりましたが、オープンガーデン当日、お家の前の道路に来場者の車を止めさせていただき、また普段は閑静な林の中の雰囲気を、賑々しくしてしまったことを寛容にお許しいただいた、お隣の”
Tさんファミリー”にお礼を言わせていただきます。どうもありがとうございました。

 2回目となる今年もチャリティ・オープン・ガーデンとさせて頂きました。入場料のほかに、Granma(おばあちゃん)の手作りの編み物の売り上げ、Mamalinが丹精込めて育てた植物の苗の販売収益金、Papalin撮影の My Garden's Post Cardの販売収益金を含め、収益の一部を子育て支援サークルに寄付する予定です。またこのホームページにて、報告させて頂きます。

 下の写真は、2004チャリティオープンガーデンの様子のスナップ写真(左の2枚)と、”てるちゃん”と今年のゴールデンウィークから一ヶ月弱をかけて製作したガゼボ(東屋:右の写真)です。 ↓

来年も頑張ります! また来年お庭でお会いしましょう。
   2004年のガーデンの様子がテレビ放映されます!  

 地元の方にしか見られませんが、実はオープンガーデンを開く前に、LCV9チャンネル(諏訪地方のケーブルテレビジョン)の取材がありました。御柱祭の生中継を担当された、あの女性アナウンサーが取材をしてくれました。ディレクター(茶髪の彼)のお話だと、今週の木曜日(6/24)と来週の木曜日(6/31)に、「ぢもわだ(地元の話題)」という番組で放映されるようです。

 下の写真は、そのロケの様子をPapalinが撮影したものです。我が家のガーデン・オーナーは、TV放映されることを大変恥ずかしがっておりますが、まあ見てやってくださいな。


   2004年のガーデンの様子(前編)がテレビ放映されました!  

 今日、2004年6月24日に、地元のケーブルテレビジョン”LCV9チャンネル”の”ぢもわだ”の番組に、我が家の取材の様子が放映されました。この番組は結構見ていらっしゃる方が多いということを知りました。「TVに出ていたね。」という声を何人かの方から頂きました。ありがとうございます。映し出された映像は、何年か前にNHK-BS2で放映された本場イギリスのガーデンの紹介番組(ウーラートン・オールド・ホール・ガーデンと、ハドスペン・ガーデン・アンド・ナーサリー)に匹敵するような美しい映像で、感激しました(撮影が素晴らしいという意味で、我が家のお庭を自慢しているわけではありません)。写真もそうなのですが、晴れた日より、曇りの日の方が自然に近い色合いが出ます。イギリスの夏は、日本の夏のようなギラギラした感じではなく、うす曇りの日が多いので、葉の表面から反射するいやな光もなく、美しく撮影されます。私たちがイングランドやスコットランドのお庭を訪れた時もそうでした。今回は撮影当日がうす曇りだったのが良かったようです。

 取材では持参された録画用テープを全て使い果たしてしまうほどの量を録画されて行きました。今回の放映は前編ということで、Mamalinが中心に登場しましたね。

 Papalinは収録の様子をずっと見ていたのですが、さすがに編集が上手だなぁと感心させられました。私も映像ではなく、自分の演奏した音楽の編集は行ったことがありますが、プロの編集には脱帽しました。ガーディナーの語りと映像をマッチさせるところなんかはさすがですね。ちゃんとそれに必要な題材を収録して行くあたりが素晴らしい。

 放映されたのは15分の番組なのですが、一回では収まりきれなかったようで、来週の多分木曜日に、続編が放映されると思います。そこでは恐らくCarpenterとしてのPapalinも登場すると思いますし、ガーデンで収穫したハーブ(カモミール)を使った癒し系のティーや、アシュピンちゃん(一歳のアヒルの女の子)の卵から作ったフルーツケーキなど、今年完成したガゼボでティータイムを楽しむ様子が放映されると思います。「ぢもわだ(地元の話題)諏訪・茅野編」という番組を注目して下さい

   2004年のガーデンの様子(続編)と、我が家の休日の
   過ごし方がテレビ放映されました!


 今日、2004年7月1日、地元のケーブルテレビジョン”LCV9チャンネル”の”ぢもわだ”の番組に、我が家の取材の様子(続編)が放映されました。前回はローズガーデンそのものとして、我が家のお庭で咲き誇る薔薇の紹介こスポットが当てられましたが、今回の続編では、ローズガーデンをベースに暮らす我が家のライフスタイルの一端が紹介されました。

 薔薇の花びらを使ったローズジャム(無農薬だから安心して食べられるのです)や、鶏の新鮮な卵から作ったシフォンケーキ、そして我が家のアイドルであるあひるの「アシュピンちゃん」の卵を材料に使った通称「ダックケーキ」が紹介されました。

 5月になると、週末の昼食と夕食は、新設されたガゼボで楽しんでいます。昨年まではパラソルの下での食事でしたが、今年からはちょっとリッチな雰囲気でアウトドアの食事が楽しめます。昼間から頂くVINO(ワイン)の味がたまらないんですよね。

 今回、動画の取材は初めての経験で、私も妻も緊張していたのが見え見えでしたが、カメラマンのお話ですと、我が家の取材の前に、原村のペンションビレッジにてガーデンの取材をした際に、是非我が家の取材をするように依頼されたとのことで、やっぱり昨年オープンガーデンを行って良かったなぁと思っています。口コミでそういった情報が伝播することが一番本質を捉えていると思いまして、それはとても嬉しいことです。

 来年もたった一日のオープンガーデンの日を目標に、皆さんに安らぎと喜びを感じていただくために、きっと頑張るに違いありません。また新たな出会いを楽しみに、そして一年後の再開を楽しみに、ガーデニングに励むことでしょう。「ガーデナーは、晩秋を迎え、花も葉っぱも散りかけた時に気付くのです。『あぁ、今年もじっくり庭を眺めることがなかった』と。」それがガーデナーの忙しさを物語るにふさわしい言葉だと、いたく感動しました。きっと我が庭のオーナーも、同じことを感じるに違いありません。

 最後になりましたが、私たちの庭造りに共感して頂いた、オープンガーデンでの大勢のお客様に、改めてお礼を言わせて下さい。本当にありがとうございました。そして、来年も是非期待してくださいね。
「ローズガーデン・むとう」