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【 体験して分かる冬の別荘生活とは 】


 第 1 回 外気温度零下14℃、室内温度は零下8℃・・・

 軽い気持ちで始まった「富士見高原お助け会」、実はこの活動が思わぬ事態を生みました。

 東京での仕事の都合で比較的休暇の取りやすい職場環境にいた私はお山に出かけるときにはほとんどがワンコのマッシュの散歩時間にあわせて富士見高原に到着するように東京の自宅を出ています。
 すると、中央高速道路も空いていてほぼ2時間以内には富士見高原に到着します。
ですので、お助け会メンバーの方達より早く現地に到着していることになり、冬季期間なども昼の間に室内を暖められ快適な別荘生活がおくれています。

 もともとF・K Homeなので夜中に到着して外が氷点下でも室内はホンワカと暖かく、薪ストーブを焚くとすぐに20℃くらいにまで室内は暖まります。
 お山の生活はこの繰り返しなので、外は寒くても室内にはいると暖かいという既成概念が体に染みついていて、普通の別荘のお宅も大差はないものと何となく思いこんでいたのでした。

 これが、大きな認識の間違いに気づく事態はすぐにやってきました。
 私にとってそれは本当に衝撃的な出来事でした。



 


   ある冬の夜○○さんから「明日の晩にお山に行くので薪ストーブを焚いておいてください」との一報が入りました。


 「富士見高原お助け会」初めてのお助け仕事です。

 ○○さん宅と我が家とは同じ薪ストーブなので二つ返事でOKですよ!と軽くお返事したのでした。
 彼のお宅は典型的な某メジャーなハウスメーカーのマシンカットログハウスです。

とても素敵なロマンチックな香り漂うログハウス、私も別荘を建築するに際して大分悩み憧れたログハウスです。


 やはり氷点下14℃は寒く、早く○○さんの薪ストーブを焚いて帰ろうと思い、室内に入ってビックリしてしまいました。

 我が家とのあまりの温度差に緊張してしまいました。室内の空気は重く呼吸するのさえ苦しい感じがしました。温度計を見ると氷点下8℃、室内の物すべてが冷え込みログ材自身が保冷剤の役目を果たし、文字通り一軒丸々保冷庫状態です。
 厳冬期不在のお宅はみんなこのようになってしまうのかと驚きました。

 そのうえ水通し作業が終了するまでは、水道は使用できませんしトイレも使えないので、これでは現地に深夜到着した場合など生活は出来ません。


  それでも○○さんにとってはこの状態が普通の冬季期間の別荘生活だったのでした。どうりでみなさん週末でも別荘にいらっしゃらないのがよく理解できました。よほどの決意と心の準備がないと、この寒さに耐えて家が暖まるまで我慢できることはできません。

 更に驚いたのは、薪が凍っていたことです。

 焚いてすぐに帰ろうと思い、我が家で焚いている手法どおりのやり方で薪ストーブに着火しようとしました。
 我が家では小枝を一掴みと細い薪を少々そしてその上に太めの薪を乗せ、そこに携帯用のガスバーナーでボーとやると一発で着火します。
 ところが同じ手法でやってもなかなか着火しません。革手袋で作業していたため薪が凍っていたなんて気付きもしませんでした。体はどんどん冷えていき寒くて耐えられません。ガスバーナーのボンベの残量を確認しながら炎を最大にして着火作業を続けること1時間、やっと太めの薪まで着火し薪ストーブの炎が揺らぐのを見て一安心したのでした。

 薪ストーブは機種にもよりますが、天板の温度が250℃まで上がると巡航温度といって室内を暖めるちょうど良い焚き具合になったことを意味します。焚き続けること1時間30分やっと200℃を超え始め薪ストーブに手をかざして暖を取りました。それでも暖かいのは薪ストーブ周りだけで室内は全く暖まりませんでした。 
 あらためて我が家が不在の時でも氷点下に冷え込まない住宅であったことに感謝してしまいました。室内に置いてある薪が凍ることなど想像していませんでしたし、信じられない気持ちでした。

 後日○○さんに確認すると大きなガスストーブがあってそのストーブを全開にしつつ薪ストーブを焚き始めるとのことでした。
 ○○さんの冬季期間の日常は我が家にとっては信じがたいものでした。それだけ厳しい冬の生活と言うことですが、憧れのログハウスが冷え込んだときの住み心地は体験しないと分からない苦労があることを知ったのでした。

 では次回は「 第 2 回 スリッパはどこだ?!・・・ 」をお送りします。