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【 寒冷地仕様 別荘建築のための予備知識とは 】
 

 第 17 回  観られることを快感に思う道路付け

 八ヶ岳富士見高原は八ヶ岳南麓から西麓一帯に点在する別荘地です。地区別に数ブロックに区分けされていて、それぞれの地区でいろいろな特徴を備えた変化に富んだ別荘地を買い求めることが出来ます。

 そこで別荘地を購入するのに問題になるのが、どのような別荘生活を送りたいのかという命題です。

 森の中でひっそりと・・・ある程度開けているところで開放的に・・・見晴らし重視で傾斜地を希望・・・等々、施主さんの想いを別荘に託すわけなので様々な要望があるはずです。

 そんな要望にどのように沿った土地を買い求めるべきかの考察を今回行っていきたいと思います。

 折角苦労して建てる別荘です。
 ある程度は人に観てもらいたい観られたいと思うのは世の常です。そこであまり観られすぎても困りものですので、ちょうど良い環境とはどのような地形・道路付けがよいのかを考えてみる必要があります。

    


              
 

 富士見高原一帯は南斜面地域から西斜面地域とに広域に分布しています。
 我が家は南斜面地域に面しています。
 区画割りされた道路は基本的には背骨のような太い幹線道路が通っていて、そこから横に支線道路が繋がっている造りとなっています。

 従って、南斜面の地域を想定すると、太い幹線道路沿いに面した区画は西側道路付けと東側道路付けの両サイドあり、支線沿いの区画は南道路付けと北道路付けの両面があるわけです。

 区画全体の比率から言うと支線のみに面した区画の方が多い訳ですからここでは支線沿いの住宅建築に際してのメリット・デメリットを考えることにします。

 南斜面の場合は当然道路付けとしては道路を挟んで、上側が南道路付けの区画、下側が北道路付けの区画となります。
 単純に考えた場合、住宅を建て駐車場を造ることのみを考えた場合の利便性は北道路に面した区画がとても便利です。南側にデッキを配置すると当然に敷地内の北側に建物を建てることになります。すると道路付けの関係上北道路に面していれば駐車場も造りやすいし南側には広めの庭も造れることになります。

 ただし、この場合のデメリットとしては住宅の北側に面したところは「裏側」となり道路からは建物の正面が見えません。併せて一生懸命にガーデニングに励んでも道路を散歩等している人々からはその肝心な庭が建物の陰になって見えなくなってしまいます。

 一方、南道路に面した区画の方は住宅を建築する際は敷地の奥の方へ建てざるを得ません。折角の南斜面で南道路ですから南側を庭にして敷地を有効に利用したいと考えるとどうしても建物は敷地の一番奥の方に建築せざるを得ませんし、駐車場を道路に面したところに造った場合など、車から家に入るまでの距離によっては天候具合で非常に苦労します。さらに荷物の搬入等を考えると思いもよらない苦労をする場合があります。

 ただし、道路に面して建物は正面を向いているわけですし、ちょっとしたガーデニングで庭を飾り付けた場合など、道を散歩している方からは羨望の眼差しで見られることになるわけです。

 といった具合に道路付けによって将来どのような別荘生活を楽しむのかが決定されてしまいます。自分の思い描いた別荘生活の実現のためにはそれなりに創意工夫も必要ですが、地型・斜度・道路付け等の条件上の問題で満足のいく別荘が建築できないこともあります。

 ですので、将来どのような別荘生活を送るのか又は送りたいのかによって、「観られることを快感に思う」ような環境の住宅に住むことを望むのか否かを事前によく判断して土地を購入しなければならなりません。そのためには将来の生活設計のイメージを膨らませ楽しみながら土地の選定をおこなう必要があるということです。

 では次回は「 第 18 回 庭仕事はほどほどに 」をお送りします。