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【 寒冷地仕様 別荘建築のための予備知識とは 】


  第 11 回 屋根付き駐車場の思わぬ利用方法

 お山に住まいを建築する際に5点の設計与件を決めていました。
 繰り返しになりますがその設計条件とは

 @ 現地に夜中着いても、そのまま普通の状態で利用できること。
 A 雨・雪でも荷物搬入等が楽なように、屋内駐車場を造ること。
 B 南側に大きめのウッドデッキがほしかったので、
    デッキ側及び駐車場入口側に屋根 から雪・氷柱が落ちないような屋根形状にすること。
 C 薪ストーブを主暖房に、家中が暖まるようにすること。
 D 外壁・屋根材にメンテナンスが少なくて済むものを使用すること。

 というもので要するに東京での住まい方をお山でも実現したいというのがその内容の核心です。

 ところが建築し実際に住み始めてみて初めて気が付いた思わぬ効果があることに驚かされした。

 それは「A 雨・雪でも荷物搬入等が楽なように、屋内駐車場を造ること。」の与件についてですが、天候にかかわらず年老いた両親が家屋へ入る際の便利さや、荷物の搬出入が楽に出来ることは十分に想像出来た理想的な環境です。
 したがってそれだけの効果が得られれば満足だったわけですが、ところが富士見高原で四季を暮らすうちにこの駐車場の利用方法についての思わぬ効果があることに気付きました。
 
 駐車場の広さは場内倉庫を含めて3.6m×7.0m=25.2uです。
 入口の高さは2.5m程なので普通の乗用車なら十分なスペースを確保してあります。
 
 もちろんこの駐車場の本来の使用目的は車の保管場所に他なりませんが、特に冬期間の積雪や氷点下の冷え込み時の霜対策などで、ずくに車を使用できることができるので非常に助かっています。屋外駐車の場合は雪を払い霜を溶かしフロントウインドウの視界を確保しなければ運転できませんが、屋内駐車場用の場合はそのような手間が一切ありません。
 その為に暖気運転の時間も短いようですしバッテリーへの負担も軽減されているかもしれません。

 したがってこれらの効果は本来の屋内駐車場の利点に他なりませんが、お山での屋内駐車場の利点は・・。

 1. 車に落葉が積もってしまうことを防げること。
 2. 強風時に小枝が飛んできて車に傷が着かなくて済むこと。
 3. 屋内駐車場の中で日曜大工が出来ること。
 4. 薪ストーブ用の薪の乾燥保管庫になること。
 5. 積雪があっても屋内駐車場なら薪割りが出来ること。
 6. 雨天の日にはワンコの遊び場になること。
 7. 天候の急変でもバーべキューパーティーが継続しておこなえること。 

 等々があげられますが書き始めると切りがないほど屋内駐車場の利用には重宝しています。

     
            
 
 その訳はなんと言っても別荘週末族にとっては、限られた時間の中でスケジュールをこなしていかなければならない時間的な制約問題があります。
 
 特に何週間も前から来客の予定が決まっている場合、季節の良いときにはほとんどがベランダでの食事やバーべキューの予定でスケジュールが組まれています。
 しかし毎回お天気続きとは行きません。

 更には急な夕立や天候の悪化はお山ならではの気象条件も重なって、毎週末のみ安定した天候を臨むのはとても無理です。それでも来客はやって来ますし、バーべキュー用の買い物の準備もすべて整っています。雨が降ったからといってバーべキューパーティーを中止にしてその料理を屋内で作るのは至難の業です。

         
 
 そんな時に威力を発揮するのが屋内駐車場です。

 十数名ほどのバーべキューパーティーならば十分に屋内駐車場で行えてしまいます。
 ある時ベランダでバーべキューパーティーの真っ最中に雨が降り出し、車を屋外へ移動し瞬時に屋内駐車場でのバーべキューパーティーの再開となりました。このときはこの屋内駐車場を作っておいて本当に良かったと妻や友人から感謝され鼻高々でした。
 予定を急に変更できない週末族にとっては、屋内駐車場は非常に便利に活躍してくれています。

 費用対効果との問題もありますが、これから別荘建築を考えている方は母屋続きの駐車場に屋根を掛けておくことを是非お勧めします。

 一方薪ストーブを設置する予定の方なら、乾燥用の薪棚を作らなくて済むことだけでもその威力は効果的です。
 また、急に薪割り作業を!というようなときにでも屋内駐車場は威力を発揮します。

 薪割り作業はただでさえ注意深く安全作業を心がけないと危険です。ですから積雪の上では薪割は出来ないのです。 
 これは実際やってみて初めて気が付きましたが、足場が不安定なうえ薪を乗せる台も不安定で、運良く割れても雪の上に薪が転がると、薪に付着した雪を払うのが大変な作業になります。
 薪の温度差との関係なのか雪がまとわりついて叩いても落ちません。それを室内に持って行くとビチョビチョの薪になってしまい、当分は薪として焚くことが出来ないのです。

 こんな時、あらためて真冬でも屋内駐車場で楽に薪割りが出来ることを感謝してしまいます。

 ですので四季を通して富士見高原で過ごした体験から、この屋内駐車場は本当に「安い」お買い物だったと思っています。是非みなさんもご参考にしてください。

 では、次回「 第 12 回 氷柱の出来具合 」をお届け致します。