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【 薪ストーブ お役立ち情報 】


 L 驚異の電動油圧式薪割機 (薪割り機)

  薪ストーブは3回暖まると言われるそうです。伐採・薪割り・焚くことだそうですが、伐採からすべて準備するのは容易なことではありません。一番簡単なのは出来上がった乾燥薪を束で購入することです。薪の王様といわれるナラ・クヌギの乾燥薪は値段が高く地方によって違いますが600円前後してしまいます。
 
 住宅性能との兼ね合いもありますがシーズン中だと一日4束か6束焚いてしまうこともあり燃料単価としては非常に高額なものになってしまいます。

 そこで場所と労力(薪割り)することに問題なければ、ナラ等の原木を購入しチェーンソーで玉切りして、自分で薪割りすれば費用は格段に安く済みます。

 我が家の場合は、ナラ・クヌギの原木1トン1.3万円送料(発注トン数に関係なく)1回6千円なので昨年は6トン購入し少しずつ玉切り・薪割りを繰り返しています。
 おおよそ1トンで140束出来る計算ですので、一束の単価は約100円前後となり圧倒的に安くあがります。

 そこで問題になるのが6トンを薪割りする労力で結構な労働量になります。年齢にもよりますし体調にもよりますが、薪割り自身は旨くできるようになるとストレス解消にもなり意外と楽しいものです。我が家では友人家族に手伝ってもらい楽しく作業するようにしています。
 しかし、原木自体に節が多かったり、曲がっているなどの丸太は非常に割りづらく体力を消耗させる原因となります。

 そのため大きな楔を用意したり、斧もグレンスフォシュのワイルドライフ手斧・小型割り斧(スモール薪割り)・割り槌(薪割り槌=ハンマー斧とも呼ばれ、斧頭で楔を叩くことができます)等の手斧数種類用意し創意工夫して薪割りを「楽しんで」いました。ところが寄る年波には勝てず、またもう少し楽をしたいと考えはじめとうとう電動油圧式薪割機を購入することにしました。

 その際に参考にさせてもらったのがいつもお世話になっている「薪ストーブML」です。過去ログを読みあさり薪割機についての投稿を丹念に調べて機種選定を行いました。

 で購入したのがLS−520型、なんとネットオークションで格安で購入することが出来ました。

 使用した最初の感想は「今までの薪割りの苦労は何だったのか!」です。節があろうが曲がっていようが難なくバリバリと丸太を割っていきます。見ていて気持ちがいいです。一度使用してしまうともう太い丸太や癖のあるものは斧では割る気がしなくなってしまいました。

 さらに良い点は斧で割った場合とは違い、規格化された割り方が出来るので、一つ一つの薪が揃っていて薪棚に積みやすいことです。
 そして、思い通りの割り方が出来るので、斧では非常に面倒であった「細割薪」が容易に出来ることになったことが大いに助かっています。
 
       

      
       

      


       

    
 しかし使用していて問題点も幾つかありました。

1.既存の薪割機では薪を割り切ることが出来ず最後は手斧が必要になってしまうこと。

2.安全操作のためにスイッチが2カ所あり非常に操作しづらいこと。

3.丸太が裂けたときに薪割機から転げ落ちる危険があること。

などの点が気になりました。

 そこで、これらを解決するためにコンプレッサー側の下方についているスイッチをフットスイッチ化することで解決しました。
 足踏み式で踏んだときにON、離すとOFF方式に改良し片手が空いたことと低い姿勢から解放されたことによる腰への負担も軽減されました。そして薪割機から落下する薪に対しても手でサポートできるようになったことで危険も回避できるようになりました。

 このフットスイッチ化の改良については「薪ストーブML」にてその是非が論議されましたが使用者の自己責任で行う改良なのでその点はご理解願いたいと思います。

  ともあれ、この電動油圧式薪割機の性能は費用対効果から言ってもきわめて優れたもので安全作業を心得て作業すればとても良い道具の一つといえます。
 作業能力も高く割ることだけに徹したら1トン割るのに50〜60分ほどの作業時時間で出来てしまいます。

 電動油圧式薪割機と従来からの斧との併用で楽しく安全な薪割作業が出来るようになりました。
 今日ではこの薪割機のレンタルも行われているところもあり、一度経験されてみるのも良いかと思います。

 では、次回は【 最終回 M 薪ストーブと高密度・高断熱住宅の相性報告 】をお伝えします。