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【 別荘生活5年目の想い 】
 

 第 2 回 旅行派と別荘派

 別荘を購入するには多額な費用を必要とします。高額物件を観たらきりがありませんが別荘地を購入し住まいを建築するとなると新築であれば最低平均3,000万円近く掛かります。

 となると、この金額は毎年好きなところへ海外旅行へ出かけたり、家族で温泉へ出かけたりするのに十分な資金です。ですから別荘を所有するより自由に旅行にでかけたほうが良いと考える方も多いとか思います。
でも、確かにその通りなんですが私の場合なぜか別荘がほしいと思ってしまう気持ちが勝ってしまったのです。
理由は幾つか挙げようと思えばいくらでも挙げられるのですが、一番の決め手は自然の中に「自分の家」がほしい・・・に尽きるような気がします。

    そしてその理由は、自然の四季の移り変わりを実体験として肌身に感じたいと思ったからです。


 同じ場所(別荘)へ通うことで、旅行とは違う地元と地域との触れ合いや、日々変わる自然の姿を観ることが出来ることを、この上ない贅沢に感じたのです。

 その点が旅行とは大きな違いです。言うならば出かけるのではなく帰宅する感覚に似ています。
予約を取ったりチェックイン・チェックアウトといった時間的な制約はなくそのために時間をずらせて「交通渋滞」を避けて移動できることも大きなメリットです。

  一方、別荘生活に慣れてくるとともに大きな変化も訪れます。 それは、週末別荘族・永住族・季節限定族という感じで別荘利用を楽しんでいる方が多いですが、それぞれの別荘生活で得た知恵を交換しあうために人と人との関係が自然と形成されて来るのです。

 簡単な例は、お散歩です。
なぜか、別荘地内をお散歩していると出会う人々同士は必ずといってよいほど「挨拶」をします。
登山やハイキングで行き交う人と“こんにちは”と挨拶する感覚に似ています。
 そして、お散歩は大体同じ時間帯に行うように自然と決まっていきますので、行き交う人との挨拶もなれてきて挨拶からいろいろな会話へと発展していきます。

 そのことが契機となって別荘族同士の人の輪が形成されてきます。
 この慣例じみた行為を受け入れるか否かはそれぞれの別荘生活の考え方によって個々別荘族の生活スタイルが決まってきます。
 別荘地域内での別荘族との交流を持たない人、逆に積極的に交流を進めていく人等それぞれに分かれていくようです。
人間関係の形成の仕方・考え方は、別荘族にとって非常に重要です。
 
 別荘生活自体が都市の喧噪・人間関係からの解放を求めてきたのに、わざわざ別荘地域で新たな人間関係を作ることを是としない方、また、都会・仕事関係から離れたところでの「別世界」の人間関係だけを大切にして交流をしていこうと考える方等々、それぞれの別荘生活に対する考え方があります。

 別格は「ワンコ関係」です。別荘地内でペットを飼っている方は非常に多いです。


そして、自然とペットを通じた人間関係が形成されています。我が家はこのどちらにも首を突っ込み、どちらかというと積極的に人との輪を形成しつつあります。


 別荘生活が非日常生活の疑似的体験をベースにしているので、そこで形成される人間関係も非常に面白いものとなります。制約や社会的な地位や関係を抜きにしたところで形成される人との出会いは驚きと興味と楽しさを含んでいるのです。
 
これらの別荘生活で体験できる様々な事柄は一時的に地域に溶け込む「旅行」とは違い別荘族同士が、同じ別荘地域に暮らしているという底流にある共通した共同体的な意識に支えられているが故に得られる貴重な体験です。

 このような人や地域との関係をどのように評価するかによって旅行派と別荘派とに意識が分かれていくのだと思います。

 では、次回 「第 3 回 日常生活と非日常生活の狭間」 をお送りします。