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【 別荘生活5年目の想い 】
 

 第 3 回 日常生活と非日常生活の狭間


 一方、別荘生活に求めることは一般的に「非日常生活」の体験と表現する方も多いです。
私もその一人ですが、普段の日常的な社会生活から解放されのんびりと思いのままに生活したいと願う気持ちから、消極的な意味で言えば日常生活から逃避したいと願う感覚に近い想いがあります。

 その願いは日常生活が如何に「シンドイ」かということとはちょっと違いますが、日常にない体験をしたい・味わいたいといったものかもしれません。ですから日常生活からの逃避と言うより日常生活とはかけ離れた毎日繰り返される日常とは違う日常を体験したいといった想いに近いでしょう。
 ですが、そのことは実際に別荘生活を体験して初めて自分が何を求めていたのかを考えたときに気づくもので、別荘を建てよう!と思い立ったときとは大分感覚的に違ってきているようです。 

   
やはり当初は非日常生活への憧れや日常生活からの解放を求める逃避に近く仕事の「人間関係」とはかけ離れた自分を捜していたようにも感じます。

 しかし実際は別荘生活を体験すると日常生活からの回避感は得られるものではありませんでした。毎日の生活は場所・環境に関わらず同じ作業の繰り返すものなので、環境の変化は大きな変化には違いありませんが、そのことと非日常生活への憧れに対する満足感とはちょっと違うように感じ始めました。

 実際に生活する以上「家事」は付きもので日常生活には欠かせないものです。別荘においてはこの家事が無く文字道「上げ膳据え膳」的な生活が送られれば別荘生活の非日常生活的な色合いも強くでてきますが、普通の別荘族には必然的に炊事・洗濯・お掃除は欠かせない生活の一部なのです。

 そのような日常的な生活の一部の変化を求めるのであれば旅館やホテルに宿泊する方が普段の生活とは違った色合いを感じることが出来ますが、この旅行と比べてみると別荘生活で得られる非日常生活の擬似的な体験は、旅館・ホテルでの宿泊と別荘での宿泊とは根本的に違うものということがわかってきます。
 
 従って別荘生活で大切なことは、何に対して満足感を得たいのかということを念頭に、旅館や・ホテルとは違った「環境の違う日常生活」を送くれた「非日常生活」に満足感を得ることに大きな意味があるように思うのです。

 そして別荘生活で得られる最も重要なことの一つは、環境の違いを生活を通して感じられることなのです。四季折々の環境の変化を感じるだけで非日常生活の演出には十分ですし、特に冬の適度な積雪の中での生活は「雪国」の生活を味わうことが出来、私達のような都会育ちしか経験のないものにとっては驚きと感激とそして辛さをも体験できる貴重な季節です。

 
田舎生活のブームの中にあって本当の田舎生活者への転身が決意の問題として出来ない者にとって、適度な体験程度の田舎生活を味わうことだけで十分に満足なのです。
 
都会育ちの者が都会から田舎生活へ100パーセント転身することの「怖さ」から解放されず、興味本位で田舎生活を体験出来るという擬似的な田舎生活を味わうことが出来るセカンドハウス生活はちょうど良い田舎体験の場なのです。


 最終的には都会へ引き返すことが出来るような「逃げ道」を残しつつ体験出来るセカンドハウスの田舎生活は偽りの田舎生活とはいえ、都会での日常生活からは得られない非日常生活を体験することが出来るのです。

 では次回 「第 4 回 別荘生活は旅行とは違う季節感を味わうことができる大きな利点」についてお送りします。