■ソニートリニトロンモニター PVM-9040 改造への道のり2

ケースサイズ縮小が成功したので続きの作業をします。

▼丸棒取手部製作▼

調整ボリウムツマミやスイッチ類を外部から保護する金具を作ります。9045Qだと標準で付いているよーなので真似て作ります。


スイッチ類の左右に2本のU字金具を付けます

タカチ BH-26/Sを購入して仮取付

更に大きいタイプのタカチ BH-30/Bを仮取付

残念ながら、市販の部品で丁度良い幅のU字金具にすると棒が太くなってしまいデザイン的に不満があったので自作することに・・・


レコード風CDプレーヤーのトーンアームで利用した
アルミ棒が余っていたので、それを利用して作ります。

5mm程度の太さの棒なので、特殊な工具を使わなくても
意外と綺麗に直角に曲げることが可能でした。


ネジ位置を32mm程度になるように曲げたいのですが、
適当に曲げると寸法が合わないので試行錯誤中

同じ長さに曲げるのに2〜3個程度作りました。
(写真上はサイズが違って作り直しをしました)


高さは適当だったので番線カッターを使ってカット。

金属ヤスリを使って切断面を綺麗にします。

長さも、曲げ位置も、同じに見える金具が2個完成


金具をモニターに固定する為のネジ穴を作ります。

ドリルで2.5mm程度の穴を開けます。

タップを使って3mmのネジ穴を製作中


3mmのネジを仮取付して4箇所のネジ穴作りが完成

モニターの表面パネルにドリルで3mmの穴を開けました。

長いネジ使って裏側から固定〜、綺麗に出来ました。


アルミの色だと業務用っぽくないので
スミチューブを使って黒くします。

ラジオペンチを使って何とか棒に通します。
本当は曲げる前に入れれば楽ですけどね。

何だか見た目が悪いですが・・
アルミ棒に被覆が出来ました。


ライターで収縮させて密着させます。

裏側から適当なネジを使って固定


こんな感じにそれらしい取手の出来上がり

▼バッテリーケース部製作▼

AC100V以外にもDC駆動が出来るように、バッテリーケースを取付ける構造に改造します。


両面テープを使って仮に取付けしてみました。
後日、取外しを簡単に出来る構造にします。

BP-GL65を2個合体させたよーなデザインで
個人的にはお気に入りな形です。
多少苦労してバッテリーケースをゲットしました。

入手できるまでの道のりはこちらをご覧ください。
「SONY NPA-10000を貰うまでの道のり」

(新しいウィンドウで開きます)

Lシリーズのロングバッテリーが3本内蔵出来るので
長時間の液晶モニター使用にも耐えられる予定〜

と、言っても・・・ そんな用途があるよーな
仕事をしているワケでもなく、まぁ雰囲気だけ楽しみます。


VX9000用のバッテリー取付板と端子部分を購入

取付板は840円で、端子板は720円でした。


モニター裏側の鉄板にバッテリBOXを取付ける加工をします。

エンジニア製のハンドニプラーを使用して鉄板をカット


取付板に突起物が多かったので
穴側を微調整しながら加工しました

バッテリーボックス取付部品を
仮に装着して固定ネジ穴を決定中


Y/CとVIDEO入力以外にRGB入力が増えるので
RGB入力用の穴も、一緒に加工をしました。


ネジが飛び出ているとバッテリーケースを
スライドして取付ける時に当たってしまうので・・・

最近はお気に入りで使っている
超低頭小ネジを使って固定します。


ドリルの刃を新しくしてみました。
「穴あけ上手」って名前に惹かれました

先端が通常のドリルと違って
特殊な形をしていました。


普通のドリルだと
バリが多いのですが・・・
(穴あけ後の裏面)

「穴あけ上手」だと
穴あけ位置もズレなくて、
バリも少なくて加工が楽でした。


背面の入力端子基板を加工します。

半分は不要なのでPCBカッターでバッサリ切断

端子のある基板側だけケースに取付け


こんな感じに背面の加工は終わりましたが
RGB端子部分に入力名の印刷等は後日します。

試しに、バッテリーBOXを取付け
完成に着々と近づいてきましたねぇ〜

▼ネジの固定凹みの製作▼

ネジを止める部分には元々凹みがありネジ山が飛び出ない工夫がされているものの、
ケースを短くした関係で後から穴を開けた部分だけ(2箇所)、凹みがないので似たような凹みを作ってみることに・・・


コレは元々の凹みのあるネジ穴です。
コレを真似るのですが、プレス機械はないですからねぇ


何か良い部品がないかと探した結果、
ネジ山を作る部品の丸い部分を使ってみます。


内側のダイス部分と、棒(片方)と固定ネジを外して
ステンレスワッシャーを4個用意しました。


薄い両面テープでワッシャーを一体化

フライス盤で利用しているバイスを用意

このネジ穴の部分を凹まします。


先ほどの丸い部品をマスキングテープで裏側から固定

表側には一体化したワッシャーを固定

バイスで一気に挟んでワッシャーを押し込みます。


表側から見るとワッシャーのサイズだけ凹んでます。

裏側から見ても綺麗にプレスされています。

ネジ穴を大きくして加工完了です。


試しにケース用のネジで固定〜

左が今回の加工した凹みで右側が元々の凹みです。
何もしないより完成度は高くなりました。

今回の加工でバイスを1個壊しました。
(悲しい〜)

小型バイスでは簡易プレスに耐えられなかったらしく2個目のチャレンジで壊れてしまいました。
ただ、今後もフライス加工をするのに同じメーカーのバイスが必要なので早速購入してきました。(高い出費でした)
今後同じよーなプレスをする場合は、大きな万力で作業しよーと思ってます。(意外と大きい万力のほうが安いし・・)

▼液晶パネル+基板固定部品の製作▼

元々、トリニトロン管があった場所に液晶パネルを取付けるのですが、大きさが全然違う関係で
そのままでは取付けできないので、簡単な取付けアダプター?(部品)を作ります。


毎回良く使う貰い物のベーク板を今回も使います

ノコギリで4枚にしました。

新しいバイスの初仕事が、この加工です。


角を削ってケース側に合うように調整。

ナットで止める部分のみ厚さを調整しました。

こんな感じに本体へナット止めします。


今度は液晶パネルをガチっと固定する為の部品を加工します。

液晶パネル裏にある4個のネジ穴位置に合わせて加工しました


適当なネジが無かったので工具を使って長さを調整

M2.6のネジの長さを液晶パネル用に合わせました。


こんな感じに液晶パネルとベーク板がネジを使って合体

先ほど作った部品を更に接着剤で合体させてパーツの完成


解りづらいですが、左右に部品を仮装着

次に液晶用の制御基板を固定する為の板と合体

裏側には液晶用の基板をネジ止めします。


出来上がった部分をケースに仮に取付けしました。

一緒に細かいパーツの加工もして取付け部分の工作は完成


部品が完成したので液晶パネルと合体させて
その他の部分が完成するまで待機します。

裏側はこんな感じです。4本のネジと止めてあります。
インバータをネジ止めして制御基板も後で取付けします。

何だか、↑この写真だと作業工程が解りづらいですが・・・ 今後の作業工程を見ると解るかも知れません。

この続きは「ソニートリニトロンモニター PVM-9040 改造への道のり3」で紹介します。

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