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3月1日(金) あやとり紐の輪で結び目の射影図を真似る

 3月になりました。



 余りものの短い紐の輪で遊んでいたときにできたものです。よく見かける「三葉結び目」や「8の字結び目」の射影図を真似たかたちをつくってみました。

三葉結び目

写真 1 写真 2

 ひもの輪は「自明な結び目」なので、本当に「三葉結び目」になっているわけではありません。「三葉結び目」は交差が3か所ありますが、そのうちの1つの上下を入れ替えると自明な結び目になります。上の図と下の2つの写真で、交差の上下が1か所だけ違っているのがわかります。

 同様に「8の字結び目」も真似てみました。

8の字結び目

写真 3 写真 4

 これも4か所の交差のうち、1か所だけが上下が逆になっています。


<おまけのひとこと>
 昨夜から今朝にかけて雪が降りました。今、朝4時半過ぎなのですが、これから雪かきです。






3月2日(土) 3D迷路の可視化

 週末、更新を2日分まとめてしまいました。



 先日ご紹介した3D Mazesの斜視図をちゃんと描画してみたくなって、こんなCGを作ってみました。

3D迷路の斜視図(1)

 床を青色にして、下の階の同じ部屋に移動できる部屋のマスは水色にしました。部屋の中央にエレベーターが設置されているイメージです。梯子を描画しようかとも思ったのですが、面倒なので半透明な細長い四角柱をエレベーターに見立てて描画することにしました。

 気をよくしてもう一問作ってみました。若干視点を変えています。

3D迷路の斜視図(2)

 平面図2枚よりは上下の階のつながりがわかりやすくなっているかなあと思います。こうしてみると、どちらの迷路も全ての部屋がつながっている(全ての部屋に移動することができる)ことがわかります。

 当たり前ですが、CGだと正確な図が描けますし、パラメータを変えることで視点とか壁の高さ、1階と2階の距離(高さ)などを簡単に変えて試すことができます。楽しいですが、自分にはデザインのセンスは無いなあと改めて思います。



 「不適切にもほどがある」というドラマが話題のようです。(私は見たことがありません。)このドラマの舞台の一つが東京の墨田区の旧中川河川敷なのだそうです。妻が介護の関係で毎月数回東京の実家に行くのですが、実家に行くと、まさにこの河川敷のあたりを犬の散歩で通るそうです。そこで、一昨日の第6話を初めて見てみようかな、と言っていました。

 翌朝「どうだった?」と尋ねると、「冒頭にいきなり(その辺りが)しっかり映って、それを見て満足したのでテレビを消した」そうです。そうか、肝心の中身には興味がなかったのですね。(見ていない私が言う話ではないですが。)


<おまけのひとこと>
 山梨が世界に誇る最高の立ち食い蕎麦!ド迫力の山賊焼を堪能できる立ち食いそば店/山梨県北杜市小淵沢町の駅そば「丸政」という記事がありました(タイトル長い)。ちょうどこの記事が書かれた前日に「丸政」の富士見駅店で山賊焼きそば(大盛)を食べてきたところでした。ここはプラス70円で大盛にできるので、つい大盛を頼んでしまいます。






3月3日(日) ひなまつり

 桃の節句です。



 雑誌「数学セミナー」であやとりの連載をさせていただくことになって、少し先の回の内容を想定していろいろ準備をしています。最初の半年くらいは平面的な作品をご紹介する予定なのですが、いずれは三次元的な作品を紹介したくて、その写真をどうしようか、と思っています。

 PCのサブモニタに使っているディスプレイに、妻からもらったプレゼントの包装紙を埃除けのカバーとして掛けているのですが、それを背景にあやとりの写真を撮ってみました。

空飛ぶ円盤シシドユキオ(1981)

 これはダメです。この写真は使えません。何か白い布とかスチレンボードとかを入手するか、と思っていたのですが、昨日100円ショップのダイソーに行ったら、スチレンボード3枚を観音開きに組み合わせた机上パーティション(300円)を見かけたので、試しに買ってみました。

机上パーティション

 こんな感じになりました。机の奥行きが足りないので、机の引き出しをいっぱいに引き出して、そこにカメラを置いてタイマー撮影してみました。

人差し指の構え

 ヒストグラム補正で背景を思い切り白飛びさせると、こんな写真になりました。しばらくこれで試してみようと思います。



 妻がひな人形を飾ってくれました。

ひな人形

 もう長いこと、内裏雛しか飾らなくなりました。


<おまけのひとこと>
 ダイソーでチェスピース型の強力マグネットを買いました。以前は6個入りだったものが5個入りになっていました。金額が固定されている100円ショップは、物価上昇には当然こういう対応をせざるを得ないのだろうなあと思いました。






3月4日(月) 3D迷路の可視化(その2)

 迷路のCGの話です。



 先日ご紹介した3次元迷路をCGで斜視図にするのが楽しくて、3階層の例題2つもCGにしてみました。

例題1

例題1の斜視図

 1階・2階・3階を自由に上下に移動できるマスもあれば、1階と2階のみが行き来が可能なマス、2階と3階のみが行き来できるマスがあります。緑のボールのマスから移動し始めて、3階から1階まで一気に降りると行き止まりです。2階で隣のエレベーターに乗り換えます。

例題2

例題2の斜視図

 平面図のほうが各フロアの中の様子はわかりやすいですが、上下の行き来が直感的ではないです。斜視図だと自然に目でルートを追える気がします。でもあまり複雑になると読み取りにくくなります。もう少し作ってみようかと思いました。



 昨日、3月3日(日)に岡谷市のカノラホールで岡谷市消防音楽隊40周年記念演奏会というのがあったので、聞きに行ってきました。数年前に定年退職された、長年同じ職場で先輩だった方がチューバで出演していました。(すみません、ちょうどチューバは楽器で顔が隠れてしまいました。)

岡谷市消防音楽隊40周年演奏会

 非常にコンパクトな編成だということにまず驚きました。ホルンが5本で一番多く、トランペット3本、トロンボーン1(本当は2本なのですがお一人は海外出張で不参加とのことでした)、チューバ1、フルート2、クラリネット2、サックス3、パーカッション3、です。

 吹奏楽はクラリネットがオーケストラにおけるヴァイオリン族の役割を担うことが多いのですが、この編成だとホルンが大活躍していました。曲によってはホルンの方が歌(ヴォーカル)を担当されたり、パーカッションを担当されたりしていました。(器用ですね)

 チューバが知り合いということもあって注目して聴いていたのですが、静かな木管アンサンブルの曲想の時を除いてほぼ常に低音を支える役割で、大変だとは思うのですがさぞかし楽しいだろうなと思いました。古楽(バロック音楽)でも通奏低音を担当するのはとても楽しいのですが、ベースとドラムスは音楽を支えるのでカッコいいです。

 1つ1つの楽器の音色がよく聴こえて、とても楽しかったです。長く続けているというのは素晴らしいことだなあと思います。


<おまけのひとこと>
 気温の寒暖の差が大きくて体調管理がちょっと大変です。






3月5日(火) コースター

 雑貨の話です。今日は時間がなくて簡単な更新です。



 100円ショップのセリエで、こんなコースターを見かけて喜んで買ってきました。

コースター

 こういうランダムなデザイン、かなり好きになっています。2020年2月1日のひとことで、紙の筒を組合せるこんな造形を試みたことがありました。

紙の筒を組む

 またこういうものも作ってみようかなと思います。


<おまけのひとこと>
 大河ドラマ「光る君へ」で呪詛の話が出てきているそうですが、「呪詛は現代にもある。SNSだ。相手と対面せずに離れたところから言葉だけで攻撃して実際に人を死に至らしめるという意味で、SNSは呪詛の条件を満たしている。」という説を聞いてとても納得したのです。






3月6日(水) カードマジック、他

 天気が悪いです。明日の朝の更新ができないかもしれないと思って、今日は2日分まとめて更新します。



 ふと、こんなカードマジックを思いついたのです。演者に見えないようにカードを選んでもらって、それを当てるというタイプのマジックです。すでに絶対やられているであろう古典的なトリックです。

 準備が必要です。1組52枚のトランプを下の図のように2つの山に分けておきます。それぞれの山をシャッフルして観客に広げて見せ、特に仕掛けがないことを確認してもらいます。

ふた山のデッキ

 観客に、それぞれの山から1枚ずつ、演者に見えないようにカードを選んでもらって覚えてもらい、それぞれのカードを入れ替えて山に戻します。(山のカードの枚数は変化しません。)それぞれの山を観客に十分にシャッフルしてもらいます。

 それが終わったら演者は山を1つずつ手に取って吟味して、入れ替えられた2枚のカードを選び出します。

 このマジックをやってください、と言われたら、どんなトリックを思いつきますか? 上の図(クリックすると拡大します)の山の作り方のルール、わかりますか?

(つづく)



 先日、吹奏楽の演奏会を聴いてから、昔自分が演奏した曲のことを思い出したりしています。昔、こんなメロディーのリズムがなかなか掴めなくて苦労したことがあったなあと思い出しました。

リズムに苦労した旋律

 今となってはどうということはない旋律なのですが。


<おまけのひとこと>
 楽譜作成にMuseScoreというソフトを使っています。ver.4 になってから、ちょっと使いにくいと感じています。おそらく良かれと思って提供されている機能が余計だと感じてしまうのです。例えば、楽器を選択しないと新しい楽譜が作れない(ように思える)のは不便です。仕方なくピアノを選ぶと大譜表(ト音記号とヘ音記号の2段組)になってしまって、上のようなちょっとした旋律だけの譜例を作るのには向かないのです。といって、下手に旋律楽器を選ぶと、「その楽器ではその音は出ない」という注釈が付いて、音符の色が変わったりするのです。うーむ…






3月7日(木) カプセルトイのパズル

 パズルの話です。



 立体パズルの一分野に「監獄パズル」(脱出パズル)というのがあります。檻のような隙間のある容器の中に、物体が閉じ込められていて、それをうまく位置や姿勢を変えながら外に取り出す、というものです。立体迷路や知恵の輪の一種です。

 カプセルトイでこの脱出パズルがあったので買ってみました。

監獄パズル:初期状態

監獄パズル:外に出したところ

 これは難易度が一番低いものだったようで、簡単でした。


<おまけのひとこと>
 同じものがダブったので、会社の同い年の同僚でこういうのが好きな人にプレゼントしました。先日、私が乗っている軽自動車のカプセルトイを彼からもらっていたのです。来年が還暦というおじさん同士でカプセルトイを交換しているのがなんだか良いね、と妻に言われました。





3月8日(金) カードマジック(その2)、他

 カードマジックの話のつづきです。



 一昨日、こんなカードマジックをご紹介しました。トランプのカード一組52枚を下の図のように26枚ずつの2山に分けて、それぞれの山からカードを1枚ずつこっそり選び出してもらってそれを覚えてもらい、それぞれ反対の山に入れます。マジックの演者は、入れ替えられた2枚のカードを当てる、というものです。

ふた山のデッキ

 これは、片側の山にある26枚すべてのカードを記憶しておけば、どれが無くなったのか、どれが余計なカードなのか、わかるはずです。たとえば小学校で1学年が52名で、26名ずつの二クラスに分かれていたとします。それぞれのクラスの一人ずつがこっそり入れ替わったとしたら、担任の先生は誰がいなくなって誰が余計なのか、すぐにわかるはずです。

 一般にはランダムなトランプのカード26枚を記憶するというのは考えにくいので、何かの規則を用いると簡単に見分けがつくようになります。たとえば、こんなふた山に分けたとしましょう。

カードマジック1

 片方の山はすべて赤、もう片方はすべて黒にするのです。これならカードを1枚ずつ選んで入れ替えてもすぐにわかります。でも、これだと観客にカードの山を調べてもらったときにタネがわかってしまいます。

 もう少しだけタネがわかりにくくするなら、こんな分け方もあります。

カードマジック2

 実は上記の2種類の分け方、子供のころに自宅にあったトランプで遊ぶという古い本(確か昭和30年くらいに発刊された本でした)の「トランプ手品」の章に載っていたのです。カードマジック2のほうなら、演者がそれぞれの山を扇状に広げて見せて「特に仕掛けはありません」とやっても、「意外と気が付かれないものです」と書かれていました。

 でも、これだと観客に手渡してちょっと調べてもらうと気が付かれてしまうと思います。で、こんな工夫をしてみたのです。 これが一昨日にご紹介したふた山の分け方だったのでした。

カードマジック3

 これだとカードがシャッフルされていれば、ぱっと見だとどんな規則なのかわからないと思います。それぞれの山を、カードのスーツ(マーク)ごとに分けてみました。

カードマジック3'

 2,3,5,7,11,13,… これは何の数列でしょうか?



 100円ショップのダイソーにこんなブロックが売っていたので買ってきて作ってみました。

盆栽の松のミニブロック

 意外とむつかしいですが楽しいです。


<おまけのひとこと>
 昨日の夜、出張で東京(新宿)から特急列車で帰ってきたのです。あと30分くらいで自宅最寄り駅に到着するというところまで来た時に列車が臨時停車してしまいました。「先行する列車がこの先で鹿と衝突したため、しばらく停車します」ということでした。30分ほどで運転再開になりました。線路を安全に維持管理するというのは大変な仕事だなあと思います。ありがたいことです。






3月9日(土) あやとり紐の輪で遊ぶ

 週末です。



 あやとり紐の輪をいじっていて、こんなかたちを作ってみました。指輪を通しています。

紐の輪と指輪

 これ、本当は青いあやとり紐のかたちを変形しない針金で作って、指輪の部分に紐の輪を掛けるという「紐を外すパズル」なのです。

赤い紐の輪を外すパズル

 上の図の赤い紐の輪は短すぎてこの寸法では外せませんが、実際はもっと長いと思ってください。



 昨日は松の盆栽のミニブロックの写真を載せましたが、今日は桜です。

盆栽の桜のミニブロック

松と桜

 松のほうがデザインが良いかなと思いました。


<おまけのひとこと>
 週末、嬉しいです。






3月10日(日) カードマジックのふた山で遊ぶ

 カードマジックの例題です。



 先日、トランプ一組を下図のようにふたつの山に分けて、それぞれの山から見えないように1枚ずつ取って逆の山に戻したときに、入れ替えたカードを当てる、というマジックをご紹介しました。

カードマジックのふた山(再掲)

 上の山はハートとクラブが素数、下の山はダイヤとスペードが素数です。

 昨日、100円ショップに行ったときに新しいトランプ1組を買ってきて、上のようなふた山に分けたものを作ってみました。

それぞれの山からカードを1枚ずつ引く

 これを当てるのがどのくらいむつかしいのか、時間がかかるのかを試してみたくて、自分で適当に1枚ずつ選んで入れ替えたものを作ってみました。選んだカードは見ないようにして、よくシャッフルしてからどれが入れ替えられたカードなのか、どれが「なかまはずれ」なのかを調べます。2例ほど写真を撮ってみました。

例題 1

例題 2

 上記の画像はクリックすると別窓で拡大表示します。それぞれ、入れ替えられたカードがどれなのかわかりますか? ふた山に分けた基準を知っていたとしても見つけるのは簡単ではないと思いますので、予備知識なしでこの山の中から「例外」を見つけられるのはとても不思議に思えるのではないでしょうか。

 これ、自分ひとりで「間違い探し」的な遊びとして楽しめるということに思い至りました。5〜6回やってみて、だいぶ見つけるのが早くなってきた気がします。これ、なかなかおすすめの遊びです。また何かの時にカードマジックとして披露しても良いと思います。1セット作っておくと良いのではと思いました。(ここで大々的に種明かししてしまっていますが、このサイトを見てくださる方は今やほとんどいないので影響は些少だと思います。)



 柔らかいひもの巻き付きのしくみを解明―ひもはどのように他の物体に巻き付くのか?― という大学のニュースリリースがありました。ひもが円柱に巻き付くとき、密になったり粗になったりする現象を理論、実験、シミュレーションで調べたという研究です。

 「ひも」のふるまいを物理シミュレーションで再現するのは非常にむつかしいのです。ワイヤーやケーブル、ハーネス(「ハーネス」というのはは一般にはあまり耳にしない言葉かもしれません)というのは現代のものづくりにおいて非常に重要な部品なのですが、これをロボットや機械装置が自由に操るのはとてもむつかしいのです。まず、硬さや線密度、弾性などの物理特性によって、ふるまいが全く変わります。さらに、シミュレーションしようとすると、これらの物理特性は均一であると仮定する必要がありますが、現実のケーブルやハーネスというのは硬さや線密度などにばらつきがあります。表面の被覆にほんの少し薄い部分や弱い部分があると、そこだけが曲がりやすくなったりして、マクロな形状がシミュレーションとはまるで異なるということが起こったりします。

 ガラスのコップを落として割れたときにどんな大きさ、かたちの破片になるのか、ガラス窓に何かぶつかってひびが入るとき、そのひびのかたちはどうなるのか、などはシミュレーションで自然に再現するのはまだまだ簡単ではないと思います。身の回りのいろいろなものに力が加わったときにそのものがどのようにふるまうのか、ということは、実際に経験して体験しておくことがとても重要なのだと思います。


<おまけのひとこと>
 大根の漬物を作ろうかなと思ったのです。包丁があまりに切れ味が悪かったので、まずは包丁を研ぐところから始めました。1時間ほど漬けて味見をしてみたらイメージ通りで満足しました。






3月11日(月) 創作あやとり「六芒星」

 あやとりの話です。



 こんなあやとりを取ってみたのです。創作あやとり「六芒星」です。

hh240311:「六芒星」

 「六芒星」(ダビデの星)というと普通は鉛直軸方向に頂点がありますが、あやとりの手順の都合で頂点が左右方向になってしまいました。取り方の手順はもう少し工夫の余地があります。(なので今回は載せないことにしました。)



 今日は勤務先の職場の総合防災訓練が計画されています。以前は職場のフロアの通路の「一次避難場所」に集合して点呼を取り、二次避難の指示があってから屋外に避難する手順でした。今年の元日の能登半島地震を教訓に、一次避難場所で10〜20分待機することはやめて、ただちに屋外に避難することに改められました。

 災害発生時には「防災本部員」という役割が割り当てられている人はいろいろと忙しいのですが、私は特になんの役割もなく、単に指示に従って避難して点呼を取ったあとはひたすら待つだけという立場です。防災本部で仕事がある人は、点呼を取って集計し、有給休暇や外出・出張、在宅勤務などの不在者を除いた「その場にいるはずの人」が把握できているか、それらの人がちゃんと二次避難場所に集合しているかを確かめたり、けが人の介護の訓練をしたり、忙しいのです。


<おまけのひとこと>
 今日は屋外で待機するのは寒そうです。






3月12日(火) 重心の問題(出題編)

 図形の問題です。



 こんな図形の問題を知りました。下の図のように、正方形から小さな正方形を切り取ります。残りはL字型の凸でない六辺形になります。

 このL字型の図形の重心の位置を考えます(上図の青い丸印)。切り取る前の重心は大きな正方形の中心(対角線の交点)にあります。切り取る正方形の大きさをだんだん大きくしてゆくと、どこかで重心の位置がL字型の外側になります。

 まず、重心の位置を作図してみてください。次に、重心がちょうどL字型の図形の辺の上に来る条件を求めてみてください。また、最終的にL字型の図形が2本の直線になったとき(幅がゼロですが長さは存在して、線密度は正の値だとして重さはゼロにはならないとします)、重心の位置はどうなるでしょうか。

(つづく)



 「数学セミナー」4月号、本日発売です。あやとりの記事を書かせていただきました。残念ながら店頭で見かける機会も少なくなりましたが(さらにいうとそもそも本屋さんが減っていますが)、もしどこかで見かけたらご覧いただけたら嬉しいです。



 昨日は職場の総合防災訓練がありました。これまでは、職場のフロアの通路に一次避難ということで集合したあと、安全な避難経路を防災本部が確認後、その指示に基づいて避難するという訓練をしていました。今回は一次避難の最中に2回目の地震が発生したという想定で、各職場や各自がそれぞれの判断で避難するという内容に変更になりました。

 今回の訓練では、いつもの避難経路が建物の崩壊で通れないという条件が事前の告知なしで準備されており、漫然と避難した職場はそこで立ち往生することになりました。本当は職場責任者は、全員で避難を開始する前に、避難誘導員を指名して複数の避難経路の確認(通れるか、扉が開くか)を指示して、その情報に基づいて避難開始の指示をしなければなりません。避難誘導員の確認を待つ間、職場に残留者がいないか、自力で避難できない状態になっている人はいないか、どこかに閉じ込められている人はいないかの確認もします。

 もちろん、火災が発生して煙が充満し始めているときなどはそんな悠長な時間はありません。いろいろな想定で訓練を行っておくことで、万が一の本番の時に、少しでも安全に行動できるように心構えをするのが訓練の目的です。

 今回の訓練で、通路が封鎖されていて通れない、どうしよう…となったとき、だれも行動も発言もしないので、「西側通路の避難経路の安全確認をしてきます!」と叫んで確認をしてきました。年配者がでしゃばりたくなかったのですが、「行動できる人が声を出して行動する」ということで動くことにしました。

 これが本番だったら、みんな一刻も早く建物の外に出ようとして、通れない通路に後ろから人が押し寄せてきて大事故になってしまうだろうと思います。この訓練で、そういう危機感をどれだけの人が感じることができたのだろう、というのが心配でした。


<おまけのひとこと>
 また雪が舞っています。この冬は本当に雪が降る日が多いです。






3月13日(水) 重心の問題(作図編)

 図形の問題です。



 昨日ご紹介した、正方形から小さな正方形を切り取ったL字型の図形の重心の作図の説明です。

図 1

 L字型を2つの長方形に分けて、それぞれの長方形の重心(=対角線の交点)A,Bを作図します。

図 2

 全体の重心は、この2点ABを結んだ直線上にあります。(2つの長方形の面積比=重量比で内分した点になります。)

 下の図3のように分割しても同様の作図ができます。重心はやはり下記の赤い線の上にあります。

図 3

 ということはこの2つの作図を重ねると、2本の赤い線の交点が全体の重心ということになります。

図 4

 この図形は下の図5の青い線で二等分できますから、重心はこの青い線の上にあることは明らかです。なので、作図手順としては下の図5のほうが簡潔です。図としては図4のほうがきれいだと思いますが。

図 5



 お菓子メーカーの「明治」が昔から販売しているキャンディ「チェルシー」が販売終了になるのだそうです。残念な気もしますが、自分が最後にいつ購入したか覚えていないくらい、この製品とは縁がなくなってしまいました。

 昔からあるお菓子で、今も好きで時々買っているのが森永ミルクキャラメルです。先日、なんの気なしに買ったパッケージが絵をかさねて奥行きを楽しむ3Dアート(第二弾)というものでした。食べ終わったので作ってみました。(内箱を糊付けするだけです。)

 外側の透明なフィルムにカラー印刷するコストがどのくらいなのかよくわかりませんが、何か販促グッズを追加するのではなく、あくまでもパッケージだけで付加価値をつけているところが素晴らしいと思います。製品の大きさが変わらないので、製造や流通のコストアップにならないのです。アイディアとデザインだけで商品の値段も変えずに価値を上げる素晴らしい企画だと感心しました。以前、小さなペーパークラフトという企画もありましたが、こちらのほうがそれよりお手軽で、やる人の割合も高いのではないかと思います。


<おまけのひとこと>
 昨日は雨の予報だったのがしっかり雪になりました。今朝も雪かきをしましたが、本当は昨夜のうちにやっておくべきでした。凍ってしまっていつものようにきれいに雪かきができませんでした。






3月14日(木) 第9回SUWAブランド・クリエイティブ交流会

 イベントに参加しました。



 3月12日(火)に開催された、第9回SUWAブランド・クリエイティブ交流会に参加をしてきました。

 SUWAデザインプロジェクトという地域振興活動が10年ほど前から継続しているのですが、今回初めてそのイベントに参加をしてみたのです。パズルのデザインというかたちで、少しかかわらせていただいているのです。

 私が関わっている試作品についてはまだ公開は控えますが、東京芸大の工芸科の学生さんがデザインされた酒器の紹介と、信州大学の学生さんのグループが編集しているフリーペーパーの話が面白かったのです。

 工芸科の学生さんは、それぞれの作品のデザインのコンセプトや工夫、苦労したことなどをわかりやすく話してくれて感心しました。写真を撮り忘れたのですが、これら4作品を収めるパッケージも、芸大のデザイン科の学生さんがデザインされていて、お皿は六角形の箱、酒器は六角形を三等分した五角形の箱に収めるようになっていました。五角形の箱は外部に委託できず、ご自分で作られた一品ものだそうです。

 ガラス工芸の様々な技法や、工芸ガラスと工業ガラスの扱いの違いに関するお話など、非常に興味深く聞かせていただきました。



 フリーペーパーのほうは、信州チャームというグループの皆さんが年に2回発行されているのだそうです。今回の諏訪五蔵のアピールする特別号(ここには上記の芸大の学生さんのデザインされた酒器の紹介も載っています)のほかに、SUWAプレミアムを紹介する特別号と、あともう1冊もいただいてきました。

 地元の新聞社も取材に来ていて、諏訪デザイン酒器セット 東京芸大の院生制作諏訪五蔵の魅力冊子に 大学生フリペ発行団体 という記事になっていました。


<おまけのひとこと>
 最近、出張で東京に行った時のホテルの予約に苦労しています。請求できる宿泊費の上限が決まっているのですが、2〜3か月前に泊まったホテルが軒並み値上がりしていて、宿が見つからないのです。ホテルでPC作業をしたりすることもあるため、カプセルホテルは避けたいなあと思うのです。どうしたものか…






3月15日(金) 重心の問題(解説編)

 重心の問題の解説です。



 正方形から小さな正方形を切り取ったL字型の図形の重心が、L字型の図形のちょうど辺の上に来る条件は? という問題をご紹介していました。

重心の作図

 未知変数の取り方がやや作為的ですが、下記のように切り取る正方形の辺の長さをt、もともとの正方形の辺の長さを1+tとします。

重心が境界に来る条件

 左下を座標原点とすると、点Aと点B の座標は上の図のようになります。直線ABが点Pを通る条件を計算すると、t2 - t - 1 = 0 となるのです。つまりtは黄金比です。

 こんなところにも黄金比が出てくるのか、というのが面白かったのです。


<おまけのひとこと>
 一般には販売されていない業界団体の機関誌(年6回発行)の2024年7月号の「コーヒーブレイク欄」(まるまる1ページ) に、身近な話題(趣味、お気に入りの店、好きな映画、お国自慢、旅の思い出、失敗談、等々肩の凝らない内容)の寄稿を依頼されました。(業界団体に加入している各社の持ち回りです。)謹んで受けさせていただくことにしました。やっぱり「あやとり」の話にしようかなと思っています。原稿〆切は5月20日ということなので、五月連休にゆっくり書こうと思っています。






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