変な鼻歌を歌いながらギアローはふっとばされていた。
とりあえず、微妙に上がったり下がったりしながらも、気圧差で耳が痛いながらも、なかなか楽しんでいた。
と、突然先の方にある森の天候が変わっている。
おそらく、大吹雪だろう。
その上、その延長上には巨大な雪玉も転がっていっている。
(これはおもしろそうだ! 私があの雪玉に突っ込んでいってみよう!)
と、訳のわからない、異様なことを考えながらダイビングしていると、天使っぽいものがその吹雪から出てきて、何か得意そうにしている。
それを見た瞬間、ギアローの目が輝く。
(N・Mめ!)
おもいっきりそいつに抱きついて急降下した。
だが、ここまで来てこいつは男、あいつは女と思い(分かり)、どういうことか考えていた。
抱きつかれた天使はおおいに驚いた。
何せ勝利を確信した時の外部からの攻撃。
そして吹雪に入った直後の眉間への銃弾貫通。
これによって天使の核が破壊され、死んでいった。
なお、ギアローは目的が雪玉に突っ込むことだということを思い出し、直撃コースを取る。
そしてちょっと痛かったが、なかなか満足に突っ込めた。