西安・シルクロード旅行記-5
西安・シルクロード旅行記-6へ続く
9日目)敦煌→西安(寝台列車)
敦煌駅
寝台列車1
新しくできた敦煌駅まで、バスで行く。市内から15分程度で敦煌空港の近く。寝台列車は、18両の軟臥上下段、硬臥上中下段、軟座、硬座、食堂車編成。日本流に言いかえれば、グリーン寝台、普通寝台、グリーン車、普通車、ビュッヘとなる。
24時間かけて1,800kmを走る。私は、硬臥下段で379元(約4,900円)。青森〜下関まで、新幹線による本州縦断と同じ距離。
寝台列車2
寝台列車3
日本の寝台車に比べ、広軌を走る車両なので、ベッド長さも2m位あり、通路に簡易椅子も付いていて広い。車両が重いので、騒音や振動が少ない感じがする。
1時間〜1時間半位走ると駅で停車。5〜15分停車するのでゆったり。駅名表示もアナウンスもなく、大変静か。
車窓1
車窓2
砂漠が続いたり、広大な地域に風力発電の風車が林立、もろこし畑や「白楊樹」の高い木々、たまにレンガの家。乾燥した大地であることを実感。快晴の強い日差しで、大変気持ちがいい。
かつての「河西回廊4郡」を通過するのが楽しみだ。始発駅の敦煌(砂州)を初め、酒泉(粛州)、張掖(甘州)そして武威(涼州)。おなじみの「万里の長城」西端、「嘉峪関」にも停車する。
ベストセラーだった井上靖の「敦煌」を読んでいたので、一層感慨深い。
食堂車
青椒肉絲
食堂車は、椅子が50席位あり広い。おなじみの「青椒肉絲」(チンジャオロース)を食べた。31元(約400円)。
10日目)午前 寝台列車 西安着、午後 西安 大雁塔、陝西省歴史博物館、小雁塔、碑林博物館
昨日の広大な砂漠中心の甘粛省から、陝西省に入ると一転して、朝もやの中から一面緑の野原や、沢山の建物、道路などが見える。
空もどんよりと曇った生活感のある風景だ。一昼夜走った寝台列車は、15分遅れで西安駅着。
大雁塔
玄奘三蔵
西安市内にある「大雁塔」は、「玄奘三蔵」がインドから持ち帰った経典を保存するために建てられ、高さ64m。
陝西省歴史博物館1
陝西省歴史博物館2
陝西省歴史博物館は、伝統的宮殿様式の外観を持ち、「唐三彩」による青銅器や陶器などが素晴らしい。
小雁塔
小雁塔から見た市内
「小雁塔」は、13層45m。上ってみると壁が厚く、窓が小さい。経典を長期保存するには適している。
碑林博物館1
碑林博物館2
碑林博物館は、漢代以降の石碑を沢山集めて保存している。宋代に建てられ、多くの石碑が林立することから「碑林」となった。
博物館内の売店で、細筆5本組を180元で販売していた。冗談で80元にしてくれと言ったら、最初だめだという。
後で追いかけて来て、80元でいいという。今後は、値引き交渉を半値以下から始めよう。
明代城壁
西安羊肉泡mo
城壁は、唐の長安城を基礎にレンガを積み、明代に築かれた。周囲14kmの長方形で、高さは12m、幅12〜18mの巨大な城壁だ。
西安の有名な料理「西安羊肉泡mo」を、寝台列車で一緒だった「高・孫」夫婦に薦められたので、早速食べてみた。
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