長江三峡、華北旅行記-6







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8日目)済南⇔曲阜 孔廟、孔府、黄河公園、黄河浮き橋

曲阜行きバス 三輪電動タクシー

済南長距離バスターミナルから、バスで約2時間超。曲阜に着いた。30分位街並みを歩いたが、やはり「孔子」の孔の文字が目につく。 その後、三輪電動タクシーで「孔廟」へ。5元(60円)。







孔廟1 孔廟2

「孔廟」は、孔子を祀るために建てられ、中国三大宮殿建築のひとつ。 静寂さの中で、心が洗われるようだ。記念に子供向け「論語」と「成語故事」の本を各10元(125円)で買った。 これなら文字が大きくて読みやすい。






孔府1 孔府2

「孔府」は、隣接しており、嫡子の邸宅。雰囲気は同じだ。外側には、土産品店が軒を並べている。 






黄河浮き橋1 黄河浮き橋2

曲阜から再びバスで済南に戻り、急に「黄河」を見ようと思いつき、市内バスで済南北側へ向かった。 予想通り、水量の少ない普通の川だ。

そのため、川にドラム缶のようなものを並べ、その上を簡易舗装して道路にしている。これが、「黄河浮き橋」である。 これは、初めて見た。

かつては、農業用水や工業用水の過度の取水により、河口付近で「断流」が発生した川だ。 あの巨大な長江から、黄河に水を引き込むというのもわかる。









9日目)済南⇔泰山 泰山 南天門・天街、玉天頂、日観峰

済南駅 快速列車1

「済南玉泉森信大酒店」から済南駅までタクシー。泰山までの普通快速は、硬座(普通車)11元(140円)、50分。
 





快速列車2 泰山駅

この長距離列車は、広東省広州東〜山東省青島間を、調べてみると2,472kmを29時間7分かけて走る。

ちなみに上海から新彊ウイグル自治区ウルムチまでは、4,077kmを43時間35分かけて走る。 かつては、中国大陸を3日もかけて走行する長距離寝台列車があったが、今は電化、高速化され姿を消した。






泰山ロープウェイ 泰山・南天門

泰山駅から「天外村広場」まではタクシー。そこには、公認資格証?なるものを提示した数人のガイドがいて、 「100元(1,250円)でガイドをする」と言って私を強引に誘う。

もちろん断り、バス停を探すが、あいにく大規模な工事中と濃霧でわからず。 不本意ながらガイドを頼み、30代の女性ガイドとタクシーで「桃花峪」へ。

そこで、泰山入山料127元(1,600円)を払い、専用観光バスで「桃花源」へ。 ここからロープウェイで、泰山頂上付近の「天街」へ上がり、「南天門」へ着く。

天気が良ければ、ロープウェイに頼らず「一天門」から急な石段を「二天門」、「中天門」経由で一直線に上り、 「南天門」に到達できるのだが。






泰山・日観峰 泰山・玉皇頂

泰山頂上は、11月中旬なのにすでに雪化粧のうえ、小雨と濃い霧で何も見えない。 標高1,545mで、真冬並みの寒さだ。予想はしていたが。

こんな所にもホテルや食堂、土産品店が軒を並べている。もちろん公衆トイレもある。 悪天候にもかかわらず、100人以上の観光客がいて、大変なにぎわいだ。






泰山1 泰山2

「泰山」は世界自然文化遺産に指定され、黄河、長江、万里の長城と並んで、中華民族の象徴である。






泰山3 泰山4

秦の始皇帝や漢武帝は、天下統一、社会秩序の安定などのために、「泰山」に登り祭天の儀式を行った。 膨大な儀式のため、反対も多く、明、清代には、北京の「天壇」に移し簡略化された。






泰山・詩碑1 泰山・詩碑2

春秋時代以降、李白や杜甫などの歴代の詩人が詠んだ泰山詩歌は、1,000首を超える。 人生を奮いたたせ、その境地を高める積極的な詩句が特徴である。 「泰山は孔子の心であり、理想的精神の象徴である」と、孔子も絶賛。

急な長い石の階段や、歩道も整備され歩きやすい。あまりに寒いので、駆け足で、 「南天門・天街」、「日観峰」、「玉皇頂」などを回ってすぐに下山した。 あたりまえだが、山へ行くのは、天気のいい日に限る。









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