長江三峡、華北旅行記-4







長江三峡、華北旅行記-5へ続く




5日目)三峡下り 早朝、九 田宛(えん) 渓(小舟に乗換え)、西陵峡、 午前、宜昌太平渓港で下船、三峡ダム3箇所(観光バス)、宜昌市内で午後3時解散、 夕方、宜昌→武漢(長距離バス)

九 田宛 渓1 九 田宛 渓2


九 田宛 渓3 九 田宛 渓4

 
 
九 田宛 渓5 九 田宛 渓6

 小雨の寒い中、7時前に下船。「九 田宛(えん) 渓」へは、桟橋から20人乗りの小舟に、救命胴衣を着けて乗る。 15分で到着。狭い峡谷に着くと、水面に浮いたプラスチック製の歩道を歩くこと20分。よく揺れる。

その後は、断崖絶壁に取付けた木製の「桟道」を歩き、小舟のある船着き場へ戻る。大変スリルがあり、飽きない。 船着き場の大きなステージで、この地方に伝わる民俗劇を30分鑑賞。2時間停泊後、本船は出航。






西陵峡1 西陵峡2

「西陵峡」は、三峡ダムをはさんで、東西に全長76kmと三峡の中で最長の渓谷。

三峡ダムの西側(上流)は、河幅が広く、対岸もかすんでおり、満面と水をたたえた巨大なダム湖というよりは、むしろ海のようだ。 この巨大なダム湖は全長がなんと約600km、通常水位は175mに調節している。






宜昌太平渓港 三峡ダム観光バス

 午前10時頃、三峡ダムの西側(上流)に位置する「宜昌太平渓港」で下船。3泊4日の船旅もあっという間に終わった。 観光バスに乗換え、まず「旅客乗換えセンター」で、荷物検査等の安全検査。






シップロックゲート1 シップロックゲート2

「シップロックゲート」には、興味がありよく見えた。ダムから離れた北側にあり、大型船がダム前後で落差100mある水面を、 5つの巨大なマスで20mづづ水位調整し、最短で3時間半かけて通過する。

上り、下り専用水路になっており、1つの巨大なマスに大型船が6隻入る。この「シップロックゲート」は世界最大。






三峡ダム空撮1 三峡ダム空撮2

次にダム模型室、ダム展望台、ダム頂上(185m地点)、ダム下流堤防公園を4時間かけて見学する。
「三峡ダム」は、高さ185m、幅なんと2,3kmもあり、水力発電所としてはもちろん世界一の規模だ。総工費は1兆8,000億円。 最大発電量は2,250万キロワット。原子力発電所15基分に相当。
空撮画像はグーグルマップから引用。






三峡ダム模型 三峡ダム最高地点

三峡ダムは、孫文が発案し、毛沢東が推進し、ケ小平が着工したものといわれ、17年の歳月をかけ2009年に完成した。 チベット高原の長江源流から4,000kmに位置する三峡ダムは、中国の威信をかけた世界最大の人工構造物である。






三峡ダム 三峡ダム建設用重機

耐震性、土砂堆積や環境破壊などに対しては、最新の技術でクリヤーしたと特大の看板に誇示されていた。
この巨大なダムも実際には遠くからしか見ることができず、しかもかすんでいるので、その大きさを実感できない。

その後、この大型観光バスで、高速道路を約1時間走り、やっと宜昌市内へ到着し解散。 相部屋だった湖南省の大学の「楊老師」ともお別れ。

「重慶到宜昌長江三峡四日遊」はこれで終了。総額約1,600元(約2万円)。その雄大さに改めて感動。

宜昌長距離バスターミナルから、16時発武漢(武昌)行きの豪華バスに乗る。2+1の3列シートでゆったりだが、150元(1,900円)と高い。 280km走行し、20時半武昌着。









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