長江三峡、華北旅行記-3
長江三峡、華北旅行記-4へ続く
4日目)三峡下り 早朝、白帝城(下船後、観光バス)、瞿塘(くとう)峡、
午後、小三峡(中型船に乗換え)、小小三峡(木舟に乗換え)、夕方、巫峡(ふきょう)、神女峰
三峡下り3日目は、早朝から夜まで休みなく観光の連続で、まさにハイライトだ。
白帝城付近
白帝城への橋
この日もまだ暗い6時半に下船し、桟橋を渡りバスに乗込む。約10分で「白帝城」のふもとへ。
水位が上昇したため、新しく中腹にできた橋を渡り小山に登る。
小雨で寒いが、やっと明るくなる。ガイドが大声で説明してくれる。
「白帝城」は、三国時代蜀の「劉備」が呉に敗れ、「諸葛亮」に託して生涯を終えた地として有名である。
白帝城
白帝城・李白の詩碑
李白の「早(つと)に白帝城を発す」でも有名なので「詩城」とも呼ばれる。
早発白帝城
朝辞白帝彩雲間 朝(あした)に辞す 白帝 彩雲の間
千里江陵一日還 千里の江陵 一日にして還る
両岸猿聲啼不住 両岸の猿聲 啼いて住まざるに
軽舟己過萬重山 軽舟 己(すで)に過ぐ 萬重(ばんちょう)の山
白帝城の山を下り再び橋を渡り、バスで桟橋まで戻る。2時間半後、本船は出航。
「孤島」化した白帝城
白帝城付近の長江
三峡ダムの建設により水位が80mも上昇したため、白帝城の山が「孤島」化した様子がよくわかる。
瞿塘(くとう)峡1
瞿塘(くとう)峡2
瞿塘(くとう)峡3
瞿塘(くとう)峡4
瞿塘(くとう)峡は、8kmと三峡の中では、最も短いが、垂直にそそり立つ断崖の景観が素晴らしい。
小三峡の遊覧船
小三峡大橋
小三峡移住者の住居
小三峡
午後の「小三峡」では、巫山港から300人乗りの遊覧船に乗換え、片道約1時間半。
大きな橋や、鍾乳石、河岸に移住者の新しい住居など見ていて飽きない。
小小三峡の木舟
小小三峡の滝
「小小三峡」に着くと、さらに40人乗りの木舟に乗換える。救命胴衣を着用し、往復30分。
絶壁から水が噴き出ている箇所がいくつかあるが、こちらは雑木林の山でがっかり。
しかしここでも三峡ダムの影響で、水位が大幅に上昇しているので、
小石や砂、草等は全て埋没しているようだ。
大型貨物船
巫山港
世界一の三峡ダム出現により、650kmも上流の重慶でさえ、水位が6〜7m上昇した。従って大型貨物船が、上海港から重慶港まで自由に航行できる。
コンテナを150〜200個積み、1週間かけて航行する。
「巫山港」は、「小三峡」への入口であり、河岸には高層ビルの立ち並ぶ大きな都市である。5時間停泊後、「江山8号」は出航。
巫峡・神女峰
巫峡
三峡の中の2番目は、巫峡(ふきょう)で全長44kmの峡谷。巫山12峰などの美しい山々に囲まれている。
その中で「神女峰」は突起物のような形で、夕暮れ時に見ることができた。
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