河北、河南、山西省旅行記-6







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12日目)大同 雲崗石窟

雲崗石窟1 雲崗石窟2



雲崗石窟3 雲崗石窟4

 市内から郊外にある「雲崗石窟」行きのバスを探したが、見つからず。  しかたなくタクシー、約30分、40元(約500円)もかかる。

「雲崗石窟」は、紀元460年に開削。洛陽遷都前に造られたもので、 龍門石窟より古い。巨大な石像を沢山見ると、心が落着く。 

帰りのバスは1元(約13円)。市内の「新開里」で発着することが わかった。もっと調べればよかった。





  13日目)大同→北京 

米粥と油条の朝食 北京行き快速


  早朝近くの「肯徳基」(ケンタッキー)で、朝食セットの米粥と油条を食べる。  6元(約80円)。清潔だ。
 この米国資本の店では、食用油は、国家公認の品質の優れたものを 使用し、なお毎日独自に検査をしていると表示されていた。  

 大同駅始発の北京行き快速に乗る。赤い列車ですでに満席だ。硬座54元(約650円)、  所要時間は6時間。

 車掌は、1車両に1人。停車駅で昇降用階段の設置、収納、 次の停車駅を大声で告知、お湯の配給、ごみの収集等、日本では考えられない 仕事をしている。
かつて「中国東北」地方で、長距離列車に乗ったときも同じ光景であった。なつかしい。

 車内では多くの客が、「紅焼牛肉面」と「ひまわりの実」を食べている。 中国人の大好物。
「張家口」などの停車駅では、15分位は止まる。のんびりしている。 車窓からは、広大な平原ととうもろこし畑が続く。

北京駅から地下鉄2号線で、「和平門」駅へ行きホテルへ。

部屋では、今回の旅行で初めてNHKが見られた。 「NHKスペシャル」で領土問題を識者が論じていた。 当局による部分的なカットは無し。質の高い番組でやはり冷静だ。

かたや中国国営のCCTVでは、毎日領土問題をトップニュースで アナウンサーが怒りに満ちて叫びながら延々と放映している。 同じ映像を繰返し、なおかつ「反日デモ」等は全く無視している。







14日目)北京→羽田→自宅 

 地下鉄2号線で「和平門」から「東直門」へ行き、「機場快軌」で北京首都国際空港 第3ターミナルへ。巨大空港なので、2時間前に到着でちょうどいい。 中国人の団体客は皆無なので、機内は静か。  





 今回の旅のまとめ

1)長距離列車の切符は入手難
 長距離列車の切符は、2日前ではやはり入手できない。9月20日を過ぎると  10月の「国慶節」連休の切符を求める人で、窓口は一層長蛇の列。

2)身分証提示の厳格化
 今や全ての列車で、切符購入時中国人は身分証を、外国人はパスポート提示で、  その番号を入力し、切符に印字させる。なおかつ検票時、切符番号と身分証か、 パスポートを照合している。大変煩雑だ。

3)反日デモの報道
 家族からのメールで、反日デモや襲撃、略奪、放火についてある程度把握していた。  中国国営テレビは、これらの報道は一切無し。

 後日わかったのだが、日本政府による「尖閣諸島国有化」した翌日の9月11日〜20日頃までは、  全土100都市以上で、激しい反日デモ等が繰り広げられたが、その後は当局の締付けでピタッと止んだ。

4)中国人の親切さ
 私は幸運にも反日デモの影響は受けなかった。観光地以外では写真を撮らない、日本のガイドブックを 持って歩かない、むやみに話しかけない等注意した。  いつもながら、中国人の親切さが心に残る。2週間の旅の報告はこれで終了。


   ありがとうございました。  




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