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珍笑、妙笑(ニヤ・ニヤ)?仏蘭西葡萄酒買い付け紀行


ドメーヌ・フォンサラード モーレル・ヴェドー社
 a.c.サン・シアン
 翌朝、オスピタレを後にして向かったのは、ムッシュー伊藤曰く、秘境CAUSSES-ET-VEYRAM(残念ながら読めないのだ)のドメーヌ・フォンサラード。秘境と言うにはちょっとと言う感もある。なだらかな山間の盆地、おだかやな光の中、四方を葡萄畑に囲まれて、ぽつんと一戸ドメーヌがある。往来する車も少なく、その道幅も狭く、昔懐かしい鉄道のスウィッチ・バック駅みたいなやりかたで、たまの対向車をやり過ごす。そうだ、日本ではこういう処を過疎地と呼ぶのだ。秘境は過疎地と決まっている。過疎地は秘境と決まってはいない。とすると・・どうでもいいか。

 ムッシューヴェドーが私たちを迎えてくれ、一人一人、握手握手、ボンジュール、ボンジュール。つづいて葡萄畑へ。葡萄品種を見分ける眼はなく、手をかけて栽培しているな程度の観察眼しか持ち合わせていないので、この手の進行に少し飽き始めている。しっかり説明を聞いている同行者の廻りで、春だなーとボーっとしてしまう。ボーっとしているから、一番後からついていって、一番後から帰ってくることになる。いつでも、どこでもそうだなー。自分の一つのリビングスタイルの発見に、ハハ!自分を笑ってしまう。

 モーレル・ヴェドー社は、1992年、ステファン・ヴェドーとフィリップ・モレールが共に36歳の時に設立した会社で、飛躍的な成長を遂げてきた。ニームのコスティエール、ピネのピックプール、それにここサン・シアンのa.o.c.ワインとヴァン・ド・ペイ・ドックを扱っている。それらの地方のいくつかの醸造家と結び、葡萄栽培から醸造まで、それぞれの醸造家の特性を引き出すように指導し、それらのワインを販売するネゴシアンでもある。その主要市場は英国、アメリカ、日本、オランダ、ベルギーだそうです。

 ここでの試飲は、白(ヴァン・ブロン)8種、ロゼ(ヴァン・ロゼ)1種、赤(ヴァン・ルージュ)11種、計21種類。価格と味、姿のバランスが極めて良いワイン達である。なんとここでは7種類のワインをセレクト。白は濃淡はあるが、いずれも麦藁色、蜂蜜の甘いかすかな香り、酸味程良く、ちょっと塩味があり、その陰のかすかな甘みが良い。残香はやわらかく長い。和食にぴったし。赤はいずれも濃くて、鮮やかな紅、あるいは紫。スパイシーな香り。タンニンと酸のバランスもほどよく、かすかな甘み。こりゃーいいぞ。トゥレ・ボン・ボンなのだ。焼き肉、ステーキに合うだろう。

 オスピタレでの展開と違って、仕事に徹すれば、できるじゃないか。さすがに終わり5種になると、コメンテール(メモ)用紙にはなんの記述もなく、☆印だけ。やればできるもここまでか。

 お昼をご馳走になる。新鮮野菜に生ハムなどの前菜、パエリア、チーズ、苺、ケーキも食べたような気がするな。ワインは美味しい。毎食そう思う。接待してくれたのはボルドー生まれのマドマゼル:ボルドジェンヌと呼ぼう。(新語だと思うよ。)ムッシューヴェドーを慕って、花のボルドーからこんな山奥へなんて話しがいいなと思う。

(ドメーヌ・フォンサラード モーレル・ヴェドー社, a.c.サン・シアン編 文、写真:Masanao Nagasaki)


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