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珍笑、妙笑(ニヤ・ニヤ)?仏蘭西葡萄酒買い付け紀行



仏蘭西にワイン買い付けに出かけた理由

 近年の酒類業界は、規制緩和の大嵐で、もう、私どものような資本力の弱い零細な小売店は、吹き飛ばされてしまいそうです。されど、一寸の虫にも五分の魂、資金はなくても、知恵と勇気くらいはある。経済活動は国境を越えグローバルに展開する時代だ。小粒は小粒なりに頑張ってみるしかあるまい。結果ガでない時は、納得してこの道から足を洗えるではないか。

 てな決意をして、いざフランスへ、ワイン買い付けのショート・トリップ。成田-パリ-ラングドック(モンペリエ-ナルボンヌ-カルカッソンヌ)-ボルドー(サンテミリオン・アントゥルドゥメール)-パリ-成田。水先案内人は静岡県出身で、フランス、イタリア、スペイン等の優れたワインを、歩いて発掘し、ビジネスしているパリ在住のムッシュー伊藤。

 多分生産されるワインが大衆向けであったがために、日本のワイン愛好家達には、地名くらいは知られていますが、その味については、ほとんど省みられることがなかったのがラングドックのワインです。最初にフランスでワインを作りはじめた南仏の一角、スペインよりの地中海沿岸に位置するラングドックは、フランスワインの40%を生産するフランス最大のワイン産地です。長い歴史の中で、後発のブルゴーニュやボルドー等のワインの評価があがるにつれ、近年では大衆市場をねらった安価なイタリアおよび新世界ワインの流入により主力商品であったヴァン・ド・ターブルの売上が落ちて、最盛期には40万haもあった葡萄畑を12万ha閉鎖、(なんとそれはボルドーの全ワイン用葡萄畑10万haを越える面積なのです。)ワインの生産量を落とさざるを得ない状況に追い込まれました。

 しかし、ラングドックは今生き返ろうとしています。志しある経営者、若手の醸造家達が、着実に復活の歩みを始めています。単一品種ワイン(ヴァン・ド・セパージュ)の開発、原料葡萄栽培の高品質化:ha当たりの収穫量の限定:一本の木につける葡萄の房数の限定、かつては間引くことなく木についただけの葡萄をワインに変えていたのに、今では5房6房と大胆に房数を少なくするとともに、葡萄の生育のために余分な枝払い等、一房の葡萄に大地の恵みを濃縮させています。在来の葡萄品種グルナッシュ、ムーヴェードル、カリニョン、サンソー(これらの在来品種を使用して造られたワインはA.O.C.呼称)に加え、シラー、カベルネソーヴィニオン、メルロー、シャルドネ、ソーヴィニオン・ブランといった世界でおなじみのワイン最適品種(これらはVin de Pays扱いされているようです)の導入。良いワインは良い葡萄からしかできないのです。

 加えて、温度管理・酸化防止の発酵及び熟成タンクの採用、プレス式圧搾から、マセラシオンカルボニック製法等に代表されようなえぐみの少ない自然な果汁抽出機械の採用等最新醸造機器を導入。樽熟用樽の上質化、新樽化、さらに、仕込み段階での不良葡萄の除去、できた単一品種ワインをアサンブラージュする(品種別ワインを混ぜ合わせる)ことにより、ワインの個性化をねらっている。ライトなワインから、ボルドー、ブルゴーニュのグラン・ヴァンに負けない濃縮度の高い、質の高いワインを産みだし、ラングドックは甦ろうとしているのです。

 そんなラングドックでは、既に軌道に乗った醸造家、これからのし上がろうとする醸造家など7つの蔵を訪問しました。

(序 仏蘭西にワイン買い付けに出かけた理由・ラングドック編 文、写真:Masanao Nagasaki)


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