Vorbericht.
フーガの技法第2版の巻頭には、ドイツの音楽家マルプルク
(Friedrich Wilhelm Marpurg 1718-1795)による序文が寄せられました。
この長大な序文には、バッハへの賛辞に始まって、フーガの歴史、
フーガを学ぶことの重要性までが切々と語られています。
初版に掲載されたお知らせの内容も含まれています。
この中には、この作品が鍵盤曲であることをほのめかす内容があります。
例えば下記拙訳の8-10行には、バッハの即興演奏への賛辞があります。
また28-29行には、この作品の際立った長所として、
総譜すなわちオープンスコアであることが述べられているのです。
レオンハルト氏も指摘していましたが、この作品が合奏曲なら、
オープンスコアであることが長所とされるとは考えにくいです。
以下にその序文の拙訳と原文(改行は原文のまま)を紹介します。
なお序文は2ページに渡っているので、改ページの部分で分けてあります。


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