隣町に、捨て猫の世話をする方がいて何時も新聞の広告に「子猫もらって貰えませんか。」等と載せています。その方が、わたしに、「困っているから1匹お願い。」といってきたのです。家にはまだ3代居た猫の最後(モー)が残っているので躊躇したのですが、次の日今度は写真を持ってきて「すごく可愛いですよ。」とみせてくれました。その写真を見た私の心は、可愛い子猫姿に動かされて「飼います。」と言ってしまっていたんです。
段ボールの箱に入れられてやってきた子猫は、まだ本当に小さくて「2ヶ月くらいだ。」とのことでした。ふたを開けてのぞき込むと、その小さい体の毛をせいいっぱい逆立てて「シャー」と威嚇しています。何か怖い想いをしてきたのでしょうか。こんなに小さくてもせいいっぱい自分の存在を主張してくる姿は、いっぺんに私の心を捕らえてしまいました。「ここが今日からあなたのお家よ。」箱から取り出してやりながら、いとおしさで一杯になりました。
それからは、朝に晩に、姿が見えないと、私も夫も子供達も「ミュー」と名付けた名を呼んで探し求めるようになっています。
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