この間に、いろいろな出来事がありました。幾度となく上陸した台風による被害とそれに続く地震です。地震の時は、私の家も大きく揺れましたから本当に「人ごとじゃない」と思いました。テレビから流れる映像に釘付けにされる事も度々でした。
山道を、年寄りの手を取って助け合いながら避難してきた人達。部落全員の避難を決めた山古志村の皆さん。そして次々と襲ってくる余震のなか、岩と車の間から幼い命が救い出された瞬間・・・。皆さんも、胸うたれたのではないでしょうか。
たくさんの義援金や義援物資。「いくらかでも役に立ちたい。」と駆けつけるボランティアの皆さん。多くの好意が寄せられました。
「優しいな・・・。優しい心だな・・・。」こんなに優しい思いやりが、ここにはあるんだと思いました。
しかし、悲しいことも起こっています。「大量破壊兵器がある。」ということで始まったイラク戦争も、いつの間にか「テロリストの撲滅」にすり替えられて、今もなお続けられています。
ファルージャの空に、しだれ柳のように広がった爆弾で、どれだけの命が傷つけられ奪われたのでしょうか。突然襲った地震などでも、被災者の数は把握できるのに、ファルージャでのイラク人犠牲者の数は把握できていません。罪もない子どもや女性やお年寄りが大多数だと聞きます。テロリストはどこへ行ってしまったのか・・・。
負傷して倒れている人に向けて、引き金を引く兵士。横たわっている遺体を踏みつぶして通る戦車。ホントにそこに有るのは狂気としかいいようがありません。
誰もが、親の愛を受けて慈しみ優しく育てられるであろうと思うのです・・・。
兵士だって・・・。何がこんなにも人を変えてしまうのでしょうか。
私は、「戦争を知らない子ども達」の仲間ですから、生まれたときから「もう戦争はしません。」と決めた社会の中で育って生活してきました。それが空気のようにそっと私達に寄り添って「優しい心」を持ち続けられたと思うのです。でもこのごろは、息が詰まって空気の存在を意識するように、憲法9条が大切だと感じるようになってきました。我が家を訪ねてくれる子ども達の世代から、もっともっと先の世代まで・・・。
そして、これが世界に広がっていくように・・・。考えていきたいものですね。
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